NCPCON でオープンファイルを確認してセッションをクリアする

よく、ファイルサーバのファイルを開いたまま、離席して、あるいは帰宅してしまったユーザのおかげで、そのファイルを他のユーザが開けないことがあります。

ここでは Novell Openenterprise Server 11 (OES11) のNSSボリュームのどのファイルがどのユーザが開いていて、そのセッションをクローズする方法を説明します。

Native NetWare なら monitor.nlm の connections で行える作業です。

-NCPCONを使う方法-

ncpcon を使って、ボリューム全体でどのファイルを開いているかを確認するには

# ncpcon files list v=[VolumeName]

を実行します。

oes11xa:~ # ncpcon files list v=vol1
... Executing " files list v=vol1"
Connection User Name Open File Count
8 .CN=knakaj.OU=users.OU=tokyo.O=intra.T=GP-NET. 1
/media/nss/VOL1/share/docs/表計算.ods


Count of open files found on volume vol1: 1.

... completed OK [elapsed time = 1 msecs 943 usecs]

これで"表計算"ファイルを開いている人物とセッション番号( ここでは 8 番セッションが使われています) がわかります。

そこで 8 番セッションを切断して、オープンファイルをクローズさせます。

# ncpcon connection clear [Connection_Number]

oes11xa:~ #
oes11xa:~ # ncpcon connection clear 8
... Executing " connection clear 8"

... completed OK [elapsed time = 1 msecs 225 usecs]

ファイルがクローズされたかどうか確認してみましょう。

oes11xa:~ #
oes11xa:~ # ncpcon files list v=vol1
... Executing " files list v=vol1"
No open files were found on volume vol1.

... completed OK [elapsed time = 954 usecs]
oes11xa:~ #

オープンファイルがなくなりました。

※ NSS のボリュームでは UTF-8 のファイル名を使います。あらかじめターミナルなどでセッションを開く場合は UTF-8 形式で端末を開きます。次の例では putty を UTF-8 で開く場合の設定です。

NCPCON でオープンファイルを確認してセッションをクリアする_a0056607_19523560.gif


ウィンドウ > 変換 > 文字設定 から UTF-8 で起動します。

-NRM を使った操作-

Novell Remote Manager (NRM) を使って、同様の操作を行うことが出来ます。

NRM はブラウザで http://My-OES-Server:8008 or : 8009 で開きます。

ログインしたら

NCPCON でオープンファイルを確認してセッションをクリアする_a0056607_19564129.gif

ブラウザの優先言語を ja_JP にすると日本語表示になります

Manage NCP Service > Connection

を開きます。現在アクティブなセッションの一覧が出ますから、そのセッション(ユーザ)を開きます。その前にやはり ncpcon files コマンドでどのユーザがファイルを開いているかを調べておく必要があるでしょう。
ここでは "表計算" ファイルを開いているユーザがわかっていることを前提に、ユーザのセッション情報を確認している画面です。

Clear Connection リンクをクリックすると、ユーザのセッションをクローズします。

※ユーザからは一瞬セッションが切れるだけで、再び、サーバにアクセス(ボリュームを開くなどの操作)接続されるようです。

-Keyword-

Novell OES2 OES11 NSS Openfile Compulsive Session Close セッション 強制切断 ファイルの強制クローズ

How to close user session compulsively on NSS Volume?
How to close user file compulsively on NSS Volume ?


islandcenter.jp
Commented by ぐう管 at 2012-02-22 21:36 x
10GbEのNICも随分と安くなったので、さて試しに一台組んでみようかと
物色してみたのですが、intel.NICからは、NativeNetWare用の LANドライバが
見当たりません。シクシク
 10GbE用のドライバがあるカードって何か心当たりありませんか?
Commented by islandcenter at 2012-02-23 08:27
心当たりないですねぇ。それよりまだまだHUBが高いのが実情です。ケーブルもCAT7くらい用意したいので、サーバルーム用途に限られそうです。
Commented by ぐう管 at 2012-03-03 23:07 x
HPって、OES/NetWareのサポートが手厚いって事に気付きました。
http://h18004.www1.hp.com/products/servers/netware/supportmatrix/index.html
まだ調べてないけど、10GbEのドライバーもあるかも???
Commented by islandcenter at 2012-03-04 07:04
HP に限らず IBM も Dell も Novell Netware や SUSE は世界中では標準です。世界スタンダードじゃないのは日本とアジアだけ。 RedHat 大好きなのは日本人と韓国人だというのが Google Trend 見るとよくわかります。ほかの国ではほとんど SUSE と RedHat はいい勝負。

HP Proliant は標準オンボード1GbE なので 10GbEはオプションです。 OESは SUSE なので問題ないけど NW65 はないかもしれませんね。このページはずいぶんお世話になりました。私も安定性ならHPを進めています。というか過去8割はHP製。

たぶん HP の NIC は Broadcom のチップだったと思います。チップがわかれば Broadcom を探したほうがいいかもしれませんね。
Commented by islandcenter at 2012-04-08 12:13
Broadcom の Netextream II シリーズなら行けそうです。IBM と Dell のサイトにドライバーがあるようです。10万円か。。。HUBも高い。

http://www-06.ibm.com/jp/domino02/NewAIS/aisextr.nsf/ByLetterNo/PCS11396

http://supportapj.dell.com/support/edocs/network/BroadCom/R230837/ja/netware.htm
by islandcenter | 2012-02-22 20:10 | OES Linux | Comments(5)