仮想化のお値段:無制限インスタンスに払うお値段比較

※ 執筆時点での価格ポリシーです。現在の状態とはリンクしていない所があります。

商用製品を使って、実際に中小規模のネットワークでプライベートクラウドを構築するためには、それなりのライセンス費用がかかります。もちろん、無償のディストリビューションを使っても構わないのですが、その際の運用のリスクは全てユーザ側が責任を持たなければなりません。私も無償版の製品をお勧めする気持ちはありません。

ということで、「仮想インスタンスが無制限」という条件で、イニシャルコストがどれくらいかかるか、どれくらいの違いがあるかを価格表から調べてみました。

-SUSE の場合-
SUSE Linux Enterprise Server 11 (SLES11sp2)

SUSE Linux Enterprise Serverのライセンスと価格設定ポリシー
https://www.suse.com/ja-jp/products/server/policy.html

https://www.suse.com/shop/ によると
https://www.suse.com/products/server/how-to-buy/shop.html

2 Socket x86-64 の場合(1年)

Basic ¥ 41,880 ($349) - アクティベーションとリポジトリの追加
Standard ¥ 95,880 ($799) - アクティベーションとリポジトリの追加 + 営業時間のテクニカルサポート付

クレジットカードで購入できます。


-RedHat EL-

Red Hat Enterprise Linux Server, Standard (1-2 sockets)
http://www.sios.com/products/oss/redhat/price/server.html


Standard \ 259,900 2 Socket Unlimited(1年)

4インスタンス版もありますが、1台のサーバーで5個とか7個とかのゲストOSを動かす必要がある場合(テストランなどやればそれくらいはすぐ使ってしまいますからね)は物足りません。

-Windows Server 2012-

価格は販売店任せなので

公式サイトのポリシー(PDF)
http://download.microsoft.com/download/B/F/4/BF474812-BE9E-41CE-9F5F-6C6E2F0B5B22/WS2012_Licensing-Pricing_FAQ_ja.pdf

Server and Cloud Platform
http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/windows-server/buy.aspx


Datacenter Edition \ 925,000

ということになります。従来の Enterprise Edition は廃止され、 Standard では別な物理サーバーへの移動はライセンス違反になるようです。つまり Standard では、冗長化や付加分散のため、予備サーバーを用意しても仮想ゲストOSは移行できません。従って Detacenter Edition を選択することになります。また、MSDNなどのサブスクリプションで作ったゲストOSは、そのままアクティベートできないので、ライセンスを購入してからもう一度作り直す必要があります。Essentials や Foundation は論外となります。(そもそも機能がない)


-VMware-

あまり食指は動かないのですが VMware も考えて見ます。

ライセンス、価格設定、およびパッケージ ホワイトペーパー(PDF)
http://www.vmware.com/files/jp/pdf/vsphere_pricing.pdf

によると最低限 vMotion 程度はほしいので Standard Edition を選んでみます。

ぷらっとほーむによると
http://www.plathome.co.jp/agency/vmware/price.html

Standard Edition \ 131,800 + 馬鹿にならないゲストOSの費用

+ ハードウェア(VMware は動作するハードウェアをシビアに選びます)つまり「本格的なサーバ」が必要です。

ということになります。

-やっぱり光る SLES11 $375 の魅力-

 このサブスクリプションは「Linux はそこそこ使えるしテクニカルサポートも必要ないけど、最低限アップデートは欲しい」場合の本当(穂(本当に?)の最低限の費用です。以前は32ソケットまでこの価格でしたが、価格ポリシーが変わり 2Way までとなりました、4Way は ¥ 83,760 となります。

実際には、1Way 程度の SAS-HDD 付きのサーバークラスのハードウェアは80万から100万前後です。これを2台稼動させようとすると SUSE Linux Enterprise Server (SLES11sp2) を稼動させ、プライベートクラウドのインフラストラクチャとすると、200万円程度で仮想化インスタンス無制限のインフラストラクチャの構築が可能です。ヘビーな用途があるなら 2Way サーバーが必要でもう少し費用がかかりそうですが、これはどの仮想インフラストラクチャも同じです。SUSE の場合Linux カーネル 3.x ですので XEN が基本ですがオプションとして KVM のインフラストラクチャも用意されています。

また、評価版を使った場合、そのままアクティベーションキーを設定すれば良いだけで、評価版固有の「再インストール、再設定、再テスト」というステップを省くことができます。

SUSE Linux Enterprise Renewal Process FAQ
https://www.suse.com/products/renew_faq.html

Q)What happens if I decide to renew after a number years? Am I charged for past years?

A)No. We are glad you recognize the value of a subscription and there is no penalty for past years. Subscriptions are not back dated.

とありますので、サブスクリプションが切れたことによる過去にさかのぼってのペナルティはないそうです。

仮にある程度、応用の効くよう2物理ハードウェアに搭載する場合、 SUSE Linux では 初期8万円程度のサブスクリプションが必要で RedHat の場合は50万円。Windows Hyper-V を使う場合は200万近くのソフトウェアライセンス費用が必要となります。


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プライベートクラウド 構築 価格 初期費用 違い
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Commented by 通りすがり at 2013-08-23 18:46 x
前の記事で申し訳ないですけど上のWindowsの費用資料からしてちょっと金額がおかしいですね。
OEMのHP Windows Datacenterの価格ですが定価で42万円(2ソケットまで)です
※CAL除く
この資料にあるOpenLicenseにしてもOEMよりは高いですがここまで高くはならないですね。
なんだろこの公式資料
※"システム構成図" で検索して出てくるページ内の HP ProLiant ソフトウェア編 から引用した型番
 701600-291
 をgoogleで検索すると金額が出てきます

あとWindows StandardでもLiveMotion使えますよ。 ライセンスの考え方が違いますが

それと企業用途でいうと、Linuxはパッチが有償なので基本的には3年-5年比較しないと意味がないかと。
ただRHELに比べるとSUSEってお安いですね。 5年一括ができないのはちょっと面倒ですけど。 企業的に。

まぁーWindowsは技術問合せしたい場合はよっぽどの大企業以外は追加購入する必要があるんですけどね。
これに追加して悪名高きCALもありますし。
Commented by islandcenter at 2013-08-26 09:17
コメントありがとうございます。Windows に限らず、ソフトウェアの価格は販売店任せなので、OEMに限らず確かに安くなるようです。SUSE も「日本価格」と「米国価格」がありますし。Windows Std の場合、機能的に別ホストに移行できてもライセンス的にはハードウェア縛りだと、どこかにありました。それにしても Windows のライセンス体系がわかりづらい、と記事を書きながら思いました。その点、商用でも Linux の場合は非常にシンプルだと思います。SUSE の場合、1年目はスタンダードサポート、2年目以降はベーシック3年(パッチのみ)という切り替えもありだと思います。
Commented by 通りすがり at 2013-09-03 14:50 x
Windowsは考え方としてはLiveMotionをする場合、ゲストOS数は共有できなくて1個のゲストをLiveMotionする場合、移る可能性のあるHWにすべてに同一ライセンスを買う必要があります。
2012stdの場合は1ライセンスで2Guest動かせますが1ライセンス×物理サーバ分のライセンスを購入した場合ゲストOS数は共有できないため、2台で2ライセンスあっても2Guestだけしか動かせないということですね。RHELは基本的に4Guestで買ったら同一クラスタ内はすべて4Guestで買わなければならないですが、ゲストOS数は共有でき2台の場合8台まで3台なら12台まで動かせるということです。まぁーなのでWindowsは基本複数台動かすならDataCenterという話になるわけですね。

SUSEはRHELと違ってパッチのみという形態もあるんですね。
RHELより全然良いですね。安いし仮想か物理かでわかりやすい体系ですね。正直RHELだと中小向けはALL Windowsの方が安いというパターンもありますが、SUSEならメリットを感じます。
残念ながら周りにSUSE案件がないのでOpenSUSEしか触ったことがないですが・・・
まぁー案件によっては提案ありかなと思いました
Commented by islandcenter at 2013-09-04 18:22
コメントありがとうございます。タメになります。

SUSE はサブスクリプションが切れて買いなおしても、その間のペナルティは問わないところが良いです。ライセンスもシンプルなので、SUSE というのも一つの商用 Linux の提案として魅力があります。susestudio.com のサイトに行くと、無償でダウンロードできるアプライアンスも沢山あります。SLE 版はそのままアクティベーションもできるので、仮想アプライアンスが必要な時はとても便利です。 Google Trend で調べると RH を一番大好きなのは日本のようで、「都市名」で調べると Chiyoda, Shibuya, Shinjyuku あたりがトップヒットします。 日本人は RedHat が大好きだというのが良くわかります。
先日 RHEL6.4 だかをインストールしてみたのですがカーネルは 2.6 系なのですね。3.0 系だと XEN のサポートも必要だからなのでしょうか、良くわかりませんが。
by islandcenter | 2013-06-24 13:09 | プライベートクラウド | Trackback | Comments(4)