2014年 04月 16日
SUSE で DNSのゾーンファイルを直接編集
このツール一つでパッケージのインストールからブートローダーの管理、DNSの設定や samba の設定までできてしまいます。
まさに初心者から、ベテランまで激しく使いやすい管理ツール、それが SUSE を特徴付けている yast ツールです。
だだし、設定ファイルが yast によって作成されてしまうため、ドキュメンテーション化する際にちょっと困ったことが起こります。
例えば DNS のマスターゾーンファイルなどがそうです。
SUSE Linux では DNS のマスターゾーンファイルは /var/lib/named/master/の下に "myoffice.intra" などの名前でゾーンファイルが作成されます。
yast で作ると、このゾーンファイルは実に気まぐれな順番で書かれているため、なんとか整理したいと思うでしょう。また、大量のホストの追加、削除を yast 経由で行うと結構なマウス作業となってしまいます。
そこで、直接ゾーンファイルを vi エディタなどで編集します。
EX) この様な感じでゾーンファイルがあるとします。
oes11x1 IN A 192.168.1.234
oes11x3 IN A 192.168.1.233
oes11x2 IN A 192.168.1.228
gpw2012 IN A 192.168.1.227
ace-tree IN CNAME oes11x3
grpwise IN CNAME gpw2012
vpnx1 IN A 192.168.1.22
eilian IN A 192.168.1.21
zimbra IN A 192.168.1.24
unnmba IN A 192.168.1.25
ここで GroupWise のテスト環境を削除するには gpw2012 のA レコード定義とエイリアスの grpwise の CNAME 定義を消すことになります。
yast であれば結構な作業量になりますが、 vi で作業するには、この二つの行を "dd" コマンドで行削除するだけです。あとは保存し
#~ rndc reload
を行うとゾーンファイルの再読み込みが行われます。
逆にゾーンファイルを大量に登録したい場合も yast で作業を行うと大量の間違えやすい作業の連続です。そこで CSV ファイルなどから作り出したゾーンファイルの追加部分を gedit なり vi に r で読み込ませて、
#~ rndc reload
を行います。
ただし、必ず直接ゾーンファイルを編集する場合は、必ずバックアップを取ってから行います。
SUSE Linux 10 : YaST で イントラネットDNS サーバを設定
islandcenter.jp