Linux 管理者が持ってると便利な Windows 用ツールとは

Linux で使えるX端末やフリー、無料ツール類のご紹介です。

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Windows で使えるX端末としましたが、異論が多いでしょうね。正しくはXサーバーと言います。端末なのにサーバーとはこれいかに? サーバーとは、自分が接続する対象なのに、自分が操作するコンピュータが「サーバ」だと言う認識は、機能的な問題とは考えることは困難です。

したり顔で、「実体の構造的な、仕組みは云々」の説明をしても、初心者にとっては、「端末」ということになるわけです。だってそれ以外に説明のしようがありませんよね。

Windows で Unix/Linux 系の X で動作するアプリケーションをリモートで操作する、という行為なので、X端末と言う言い方のどこがオカシイのか、仕組みの問題ではなく、素人考えから入れば、「X端末」という考え方は、それほど「オカシイ」とは思いません。

ですから、「テキスト端末」「X端末」という言い方で、私は説明する様にしています。

ということで「Windows で X のアプリケーションを使うには」、あるいは「持っていると便利」な Linux 管理のための Windows 用端末などのアプリケーションを紹介しましょう。

Linux 管理者が初めて mac で使うツール類
https://islandcnt.exblog.jp/241504736/


Xming と Putty の組み合わせ


実は、一番愛用しています。何しろ軽くて、速い。お手軽です。
http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/
http://www.straightrunning.com/XmingNotes/
Putty は SSH のテキスト端末です、X ming は X 端末(Xサーバ)です。 Xlaunch で接続すると、外部の SSH 通信に Putty の SSH トンネルを使うもののようです。
xming は、プログラム本体と、フォントの二つをインストールします。
Simon Tatham氏が開発した Putty.exe は PuttyJP.exe として日本語化もされていますが、ほとんど英語版だけで問題なく使えます。日本語は UTF-8, ISO2022、EUC-JP などに対応しています。Shift-jis を使うには PuttyJP 版が必要です。もっともほとんど ShitJis が必要なケースはないので、英語版で十分です。
SSH キーは "Simon Tatham" のレジストリの中に作成されます。ターミナルに出力された結果を "Copy to Clipboard" もできます。コマンドを実行した内容と結果を、メモ帳に張り付けて必要な編集をして、LibreOffce Writer に張り付ける、なども簡単です。
Putty は起動方法も簡単だし、単体で動くし、堅牢です。
Xming のターミナル(xterm)は日本語化されていません。が、勿論、Linux 上の言語が日本語であれば、表示は問題なくできます。
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特に SUSE Linux のドキュメントや Novell の Cool Solution のサイトでは、かなり使われているようで、SUSE Linux との相性は安定しています。
ただし openSUSE 12.x 以降ではどう頑張っても使えません。でも SUSE Enterprise Server (SLES) では問題はまずありません。
セッションは1つしか使えません。
時折、キョドる場合があります。 SSH の鍵交換がうまく行かないようなのですが、その場合は Simon Tatham 氏のレジストリの中の SSH キーを削除してあげると、まずうまく動いてくれます。

TeraTerm

おなじみ、国産テキストターミナルエミュレータです。ルータ屋さんなんかはずいぶん愛用しているようです。私は個人的にはあまり使う機会がないので、まず使った事はありませんが、 VNC 接続を SSH で行うテクニックでは良く紹介されています。

Telnet

最近聞かなくなりました。Windows 7/8 では標準でなくなってしまいました。Windows 7/8 のコマンド画面から > "Telnet" とやると、「あれ?」ということになります。コントロールパネルの「プログラムと機能」の中に Telnet クライアントがあるので明示的にインストールしないと動きません。
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SUSE Linux 11 以降でも、標準ではインストールされないので、Yast から明示的にインストールする必要があります。telnetd も明示的にインストールして、サービスを起動します。
このご時世でまず、サーバー側でデーモンを動かすことは、あり得ないでしょう。
時々ポートの状態を調べる為に使いたいと思う時があるのですが、「ないものはない」のでインストールしないと使えないのはちょっと残念ですね。

NX Free

NoMachine社 の NXfree は無償版ですがセッション数に制限があります。有償版はセッション数に制限がありません。かなり爆速だ、という評価もありましたが、私はそうは感じたことがありませんでした。

https://www.nomachine.com/download

サーバーとクライアントがあり、Linux サーバーには nxserver をインストールして起動しておく必要があります。これもちょっとハードルが上がります。

実際の使用感はこちら

NX Free で SUSE Linux に接続してみる

ただ、デスクトップ画面のステータスバーなどが全て表示できるので、これはこれで便利です。

MobaxTerm

最近、ハマっているいるのがこの MobaxTerm です。私の様に Cygwin に挫折した方には良い選択肢です。
http://mobaxterm.mobatek.net
テキスト端末と、X アプリケーションが起動できて、しかも sftp のクライアントでもある。しかも複数のセッションを開いて、同時に違うコンピュータのXアプリケーションを操作できる所も便利です。
SUSE Linux Enterprise Server (SLES) では xming でも問題ないのですが、openSUSE では xming はうまく動きません。
MobaxTerm では、その様な問題はなかった、と報告できます。ということでopenSUSE を Windows でイジクルには有難い存在です。
ただし、日本語化されていないため、テキスト端末で日本語表示はできません。(追記 UTF-8 のみ、SUSE Linux では問題ありませんでした)
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またちょっとキョドっている(挙動不審)な所があるので、そのあたりはもう少しこなれて欲しなと思います。

RealVNC,UltraVNC

この二つは、接続するサーバー側の vncserver のポートを使うものです。使った後は、vncserver のポートを kill します。
結構面倒で、緊急時以外は使いません。
使った感想はこちら
SUSE Linux で VNC 接続をする
通常は平文で通信するので、TeraTerm のセッションを開いた状態から、 TeraTerm からSSH トンネルを使って接続するのが常套手段の様です。
動きがもっさりしているので、やはり緊急手段としてしか使いません。

WinSCP

これは、エクスプローラライクなファイル SSH ファイル転送ツールです。ファイルを大量に Windows <---> Linux でコピーする場合に便利なツールです。
http://winscp.net/eng/docs/lang:jp
ただ、デフォルトでは UTF-8 が有効ではないので、「接続」する際に「環境」で UTF-8 を明示的に ON にしないと日本語は文字化けします。
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WinScp の秀逸な所は多機能である所です。そのまま、Linux 上のファイルも編集できる機能があり、MovaxTerm と組み合わせると、そこそこに使えるシステム開発、管理の環境で利用できます。

dig

dig は bind のパッケージに標準で付いているコマンドです。あの古臭い nslookup を使う位なら、より使いやすい dig を使っています。bind はISC社のオープンソースなので、Microsoft としても dig を実装するのはオープンソースの著作権の問題もあるのでしょう。
ダウンロードページ
BIND
Windows の dig 自体は Bind の Windows 用パッケージに含まれているので、 dig.exe, host.exe あと DLL 関係を全部、どこかのディレクトリなり USB メモリなりに入れて置けば、 dig 単体で使えます。
本当は、「ちゃんと nslookup 使えるようにしろよ」と言われそうですが、どうしても DNS は Linux から入ったので、Windows/Linux の nslookup は見にくいし、情報も少ないし、使いづらいのですね。


mac で責める場合はこちら

Linux 管理者が初めて mac で使うツール類
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by islandcenter | 2014-07-29 10:37 | SUSE | Comments(0)