SLES12 ext3 から BTrFS への変換

ここでは SUSE Linux Enterprise Server 12 (SLES12) の ext3 パーティションを BTrFSに変換する手順をまとめました。本家 Oracle に詳細な手順がありますが、この手順を SUSE12 風にアレンジします。

5.11 Ext2、Ext3またはExt4ファイル・システムのBtrfsファイル・システムへの変換
https://docs.oracle.com/cd/E39368_01/b71105/ol_use_case7_btrfs.html


-変換前に-

からなず、失うと強く後悔するファイルは別メディアにバックアップしましょう。どんな場合でもバックアップさえあれば、強く後悔せず、ただ辛い思いでリストアすれば、幾分気持ちが楽になるというものです。


-ボリュームのアンマウント-
次に変換するボリュームをアンマウントして fsck します。

yast からボリュームをアンマウントする場合、アンマウントするデバイスを選び、Edit
SLES12 ext3 から BTrFS への変換_a0056607_1075852.jpg


(×) Mount Partition から "Do not mount partition"をチェックしてアンマウントします。
SLES12 ext3 から BTrFS への変換_a0056607_10102096.jpg
つまり、ルートパーティションはこの状態で変換できない事がばれてしまったわけです。


-fsck でファイルシステムのチェック-

sles12:~ # ls /dev/x*
/dev/xconsole /dev/xvda /dev/xvda2 /dev/xvdb1 /dev/xvdc1
/dev/xvc0 /dev/xvda1 /dev/xvdb /dev/xvdc
sles12:~ #
sles12:~ # fsck.ext3 -f /dev/xvdc1
e2fsck 1.42.11 (09-Jul-2014)
Pass 1: Checking inodes, blocks, and sizes
Pass 2: Checking directory structure
Pass 3: Checking directory connectivity
Pass 4: Checking reference counts
Pass 5: Checking group summary information
/dev/xvdc1: 13/262144 files (15.4% non-contiguous), 94919/1048320 blocks
sles12:~ #


-変換-

sles12:~ # btrfs-convert /dev/xvdc1
creating btrfs metadata.
creating ext2 image file.
cleaning up system chunk.
conversion complete.
sles12:~ #


yast で確認してみます

無事変換できたようです。
SLES12 ext3 から BTrFS への変換_a0056607_10145635.jpg


-BTrFSのマウント-
yast > Partitioner > パーティション > edit からマウントポイントを指定してマウントします。
Subvolume Handling のメニュー項目が増えています。
SLES12 ext3 から BTrFS への変換_a0056607_1015532.jpg


mount できたかどうか確認してみます。
SLES12 ext3 から BTrFS への変換_a0056607_10181337.jpg

上手く変換できたようです。

snapper に登録します。

sles12:~ #
sles12:~ # snapper -c my-config create-config /ext
sles12:~ #

新しい Snap Shot コンフィギュレーションができています。
SLES12 ext3 から BTrFS への変換_a0056607_10203094.jpg


そのほかの情報は
islandcenter.jp

サブスクリプション購入はこちら


-keyword-
SUSE Linux Enterprise Server 12 SLES12 btrfs ext3 ext4 フォーマット変換、ファイル スナップショット
by islandcenter | 2014-12-01 10:23 | SUSE | Comments(0)