サーバー出荷台数、額、NECが首位を意味するもの

それは NEC がクラウド市場のプラットフォームの敗北を意味している。

国内x86サーバー市場、2014年のシェア1位はNEC

IDC Japan の調査によると 2014 年の x86 系サーバーの出荷額、台数ともに NEC が首位だそうです。2位は富士通、3位はHP。一方、

製品カテゴリー別の分析では、1ソケットのタワー型サーバーの出荷台数シェアはNECが1位を占めているが、2ソケットのラックマウント型サーバーとブレードサーバーではHPが1位となる。

そこで NEC の製品ラインアップを見てみたところ、Celeron から Pentium のサーバーからラインアップが揃い、ハイエンドのラインアップが少ない。

一方、私は HP か Dell しかやらないので、おおよそ理解しますが、これら外資系メーカーはローエンドより、ミッドレンジ、ハイエンドサーバーが主力なのです。

NECの主力である「1ソケットタワーサーバー」とは、間違えなく小規模の事業所の事務所内に設置できる、小型で静穏性の高いサーバーでしょう。

言い換えると、これらの NEC の主力サーバーはリソースの集約化、高密度化には向きません。Celeron や、Pentium 、このシリーズの上級モデルでも XEON E3 シリーズが主力です。このクラスでは、到底プライベートクラウドを実現するにはチト物足りない。

もっともその程度のジョブのために「サーバーが必要だ」という事になれば、AWSなどのパブリッククラウドの利用で十分じゃないか、という事になります。これらの、大手クラウド事業者が NEC のハードウェアを使うわけじゃないでしょう。ほとんどが ODM (OEM の製造委託先製品)ブランドのものですね。

この絵で見えてくるものが、「安いNECブランドの製品を購入する中小事業者と事業者のIT部門を牛耳るSIベンダー」という構図です。

従業員30人の零細事業者の給与、売り上げ、経費管理などにはもってこいのスペックなのですが、SI事業者からすれば手離れはいい。何しろ、年間サポート費用をパッケージベンダーに支払わせれば、サポート費用は掛からない。

「ワンストップソリューションを提供」を謳っても、実質、ハードベンダーとソフトベンダーのサポートに丸投げできるわけだし、ご自慢のワンストップソリューションで顧客から、年間サポート費用を取ることができる。

つまりほとんどやっている事もないのに、自動的にお金が入るシステムです。しかも、その費用は台数毎に入ってくる。

こういった顧客に、プライベートクラウドの仮想化を提案しても、入ってくるサポート料金は1台だけです。何のことはない。これらの中小規模のSI事業者は、クラウドや仮想化技術には全く無知なだけだという事なのですね。

今の時代、小規模の事務所織システムであれば、Celeron のサーバーでも十分なオーバースペックです。それでも1台ごとにUPSだのの付帯設備をつけてしまえば、充分なヘビー級のトータルシステムとなってしまいます。

彼らが恐れているのは、パブリッククラウドへと顧客が移行する事なのですね。

残念ながら、小規模事業者には、そういう知恵がないため、SI事業者の「お勧め」をそのまま受け入れてしまうという構図が見えてきます。少なくとも NEC という「サーバーベンダー」はオンプレミスでは勝利しているが、クラウドでは勝ち目がない、という事がこの記事から見えてきます。

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by islandcenter | 2015-10-07 10:56 | プライベートクラウド | Trackback | Comments(0)