企業ユーザが求めるモバイルPCとは...無線LANの使い方の問題と可搬性を考える

お客さんのトコロで、フリーアクセスのオフィスに移転するという話と、併せて社員にノートPCをばら撒き、無線接続という話がありまして.....

うーむ。

じゃ私が求める仕事用ノートPCとは

1) Corei5 以上
2) 8Gb 以上のメモリ
3) 500Gb のハードディスク(SSDなら 256Gb 以上)
4) 有線用 RJ-45 コネクタ付き
5) 11 ~ 13 インチのスクリーンで縦は 1024 ドット以上
6) クルリポンの 2in1 でも USBメモリなど外部メディアで Linux が起動できる事 ,やっぱりクラムシェルがいい。
7) フットプリント A4以下で重さ 1.5Kg 以下
8) USB ポート3個程度
9) 外部 HDMI もしくは VGA ポート
10) 価格は 10万円を超えない程度(目標)
11) USB 外付けのポータブル光メディアデバイスは持っているし滅多に使わないからイラネ
12) 金属筐体と、ほぼ問題なく満足なブラインドタッチができる厚みのあるキーボード
13) 当たり前の BIOS パスワード ロック

と言ったところが、ITインフラエンジニアである「私が欲しいビジネスに必要なノートブックPC」です。

ところが、最近はあまりこのような仕様のPCが見当たらないンですね。

モバイル主体なら13インチ、A4モデルというと、紙っぺらみたいな1cm厚のノートが主流。勿論この厚さでは RJ-45 モジュラや、VGA ポートは問題外、しかも HDD ではなく 128Gb のSSD と4Gbのメモリという選択しか中々出てこないのですね。メモリとSSDはマザー直付けで固定。カスタマイズなし。割とこのテのPCは筐体の作りがしっかりしているようですが、ちょっと物足りないスペック。薄さは魅力だけれど、重要じゃない。外部I/Oは USB Type-C のみ。これはあまりお客さんにもお勧めしませんね。持ち帰り自宅仕事を増やすだけ。

結局、「ノートPCの厚み」というのは、アダプタ類を実装し、大容量低価格のハードディスクを内蔵するためのメリットじゃないかと思います。その分、フットプリントは犠牲になっても構わない。

Type-C用のネットワークとかUSB増設アダプタあるじゃん、と思った貴方は鋭い。しかし、エンドユーザという「彼ら」の仕事はそう言った「小物を紛失する」のも仕事なのです。小物だけじゃなくって、PC本体だって、自宅の鍵すらヨッパラって3件目の飲み屋とか電車に置き忘れる。これは上からも、下からも IT部門へのブツブツ不満となって帰ってくるわけですね。

そう言った「カッチョええ」PCは、自前でBYODして、混んだ電車のシルバーシートにハードボイルドに気取ってバキッと大股おっ開げて座り込み、意味のない無線信号飛ばしまくって、キーボードをバシバシ叩いて、じーっと目をつぶっている両隣のジジババを起こしてクソ餓鬼の写真でも見せびらかすためにあるのですね。とてもじゃないけど、ビデオ編集なんてできない。

私はエンジニアですから、フリーの技術ライターがお勧めする様なPCでは物足りません。客先で Hyper-V 仮想化とか、SUSE Linux の USB 起動+仮想化ハイパーバイザーブートが必要なので、ディスクの中身は仮想イメージだとか ISO なんかがごっちゃり入っています。必要であれば、出先の仮想環境でオペレーションマニュアル書いたりするので8Gbのメモリは必須です。そこまで酷使しなくても、8Gメモリは悲鳴を上げている。固定デスクトップは無条件に Linux サーバー化するので、ノートPCとは Windows のメインPCなのですね。

今のところ使っているのはマウスコンピューター製の 11.1 インチノートなのですが、ほぼこのスペックを満たしており、まぁは満足しています。が悲しいかな安物の二流国内メーカーで、プラ筐体なので、格安航空会社の格安チケットで出張中、モニタをゆっくり開いたらヒンジがバキリと音を立ててヒビが入りました。当然保証外。そこでほとんど自宅では、外部モニタが必須です。客先でもお借りすることがあります。電車の中でも安心して持ち運べる金属筐体が欲しい。やっぱりちょっと高いけど Dell とかレノボかな。パナとか東芝はちょっとお高く止まっている。VAIO はちょっと魅力。でもほぼコレというのは完全に20万円台の竹コースです。

ノートPCはキーボードもポインティングデバイスもモニタも「替えが利かない」ので、できるだけ長期保証が欲しい所ですが、このあたりも M-PC さん、ノートPCのキーボードもモニタもポインティングデバイスも消耗品扱いするので、ちょっと保証がモノ頼りない。以前 DELLの「像が踏んでも無償交換修理」という無敵の Dell Inspiron か何か使っていた事があったのですが、ベッドで使っている最中、眠ってしまい、夢の中でエルボーアタックでモニタにピキッとヒビが入った時は、2~3日で無償修理してくれました。結局5年間使えました。 結局お得でしたね。

電池の持ちはあまり気にしません。せいぜいUPS替わりに2時間も使えれば結構。その代わりACアダプタは必携です。どうせカタログで7時間と言っても1年もしないうちに半分くらいまでヘタります。

なぜ、ビジネス用PCに有線LANが必要かと言うと、「無線ほど信用できないモノはない」からです。接続の信頼性、スループット、スニッフィングの危険、気が付いたら「隣の家の無線を拝借していた事故」の防止。

この間もありましたけどね。有線無線両用している時にファイルサーバーとの接続がプチ切れる、ンで調べたら、隣のビルのコンビニからの電波がお客様が「拝借」して「お邪魔でぇーす」していたそうです。どうもゲスト用のパスワードなしのSSIDを捕まえてしまい、というトラブルです。勿論セキュリティもダダ漏れ状態。

ウチでも「激安アウトレット品」の Wifi ルータにヤラレタ事があります。DNS/DHCP は止められないし、デフォルトG/Wがインターネットルータになるので、ローカルLANのDNSを参照してくれないケースですね。こういったおバカ仕様だと当たり前ですが、無線/有線混在仕様だと、内部のシステムにアクセスできない事があり、ひどく怪しい動きをしてくれます。トンデモケースですが安物買いの銭失いですな。

それに最近はテザリングできるスマートフォンなんかあるわけで、カイシャにもどったら、さっき出先でテザリングしていたのを忘れて、ひたすら天井のアクセスポイントより全然近い、PCの隣で USB 充電中のスマートフォンとひたすら通信してたなんて話もよくあります、ってか私もよくやっちゃいます。

まぁ、昔、聞いたまじめな話。無線対応のプリンタが流行った頃、コンフィデンシャルな会議用ドキュメントをバキバキと印刷していたら、あれ、おかしい。ジャムったか、トナー切れか。とおもってトラブルを調べていたら、見知らぬカイシャから「おタクのカイシャのロゴが入った印刷物がゴッチョリ大量に出てきてウチのプリンタトナー使い切ったんだけど何とかしろ」とクレームが来たという。どうやら距離は結構そこそこに離れているんだが印刷した本人の席と問題のカイシャとの間にはガラス窓以外に遮蔽物がなく、「極秘文書」をジャンジャン他社に送り付けたらしい。総務が赤っ恥かいて謝罪にいったらしいけど、その後、その会社では無線の使用は厳禁になったとかならなかったとか。

ウソかホントか知らんけど似たトラブルはよく聞きます。「だからオフィスでは無線は使うなぁ、スイッチ切れぇ!」とお灸をすえてやりましたが.....

これから無料 Wifi スポットが増えるとそんなトラブルも良く出るんだろうなぁ。

有線が使えるなら、厚みやディスプレーのサイズにはこだわりません。まぁ肩が凝るほどの重量級ノートは遠慮しますが、かつては毎日、大型ノート2台持ちもしたくらいですからモニタサイズと重量はあまり気にしない。できれば電源は二個持ち、一個は固定使用、予備は持ち歩き用。AC電源アダプタとかディスプレーでも壊れりゃ、ただのウエイトトレーニングの用途にしかならないのがノートPCです。

確かにスマートフォンや、容量の少ない記憶装置は、クラウド主体のビジネスモバイルとしては充分かも知れません。が、この使い方はあくまでも、あくまでもシャドウIT。IT部門の管理から外れた利用方法になるため、余分な機密データの持ち出しや、大量かつ巨大データの加工、生産には向いていません。例え、リアルタイムに常時接続したい、というニーズはタブレットやスマートフォンではお分かりの通り少ないンです。だからこれらのデバイスでは無線でも充分。しかしプロの生産活動にはやはり有線接続のPCは必要なのです。

また、多くのフリーランスやITメディア編集部のITライターさんが書くインプレッション記事は、新品状態の細かなスペックだとか、自宅兼オフィスの深夜の丑三つ時、静的環境で数台のPCやタブレットを使ってみての夏休みの感想文なのです。彼らフリーランスのITライターは数百台のPCが存在し、巨大な画像ファイルや図面を使う、不動産業や金融業の資産調査に使うデジタルカメラのデータ、建設現場などの航空写真、書籍を作るための大量の図形や文書、巨大なビデオデータなど共有データを必要とする、現場の激務の中で仕事をするプロフェッショナルに必要なファイルサーバーなどの存在を気にする事はありません。

せいぜい「オフィス兼自宅」のNASと一対一で転送してスペックを記事にするだけです。そもそも 802.11ac ったって、チャネルあたり 443Mbps しか出ないのです。4チャンネル束ねて 1.6Gbps とかド派手にパッケージにコンジキでド派手に書かれているけど、普通は端末側は対1チャネルしかないのですね。無線だと、普通カタログスペックの3割しか出ないというし、輻輳したり、「1チャネルを皆ンなで共有」なんて事すると、ひと昔の3G回線並みのが普通になります。まぁ YouTube で「昨日の大相撲のこの一番」を見るのには困りませんがね。5分の動画ストリーミングでも、5分間ゆっくり転送しても困りません
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早朝6時、たったあ2Gでえ9分とかありえない。
他はブチブチ切れるな。こりゃ朝飯の時間だ。

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802.11n 54Mbs でこれだ。 32Mbitps = 8bit(1Bit) * 4MByte/S うーむ納得できる数字だ
条件いい時間帯なんだけどね。


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無線じゃやっておれんぞ。
RJ-45のモジュラが壊れているのでUSB 2.0 アダプタ経由でやってみる。
それでも帯域はフルに使っている。そこそこだ。


そもそも端末側が 2.4Ghz 帯の 802.11n しか対応していなければ、まぁ「つながった!良かったね」そんな程度です。

ITメディアが提供する記事は鵜呑みにすべきではない、これが現場が必要とするプロのエンドユーザ環境なのです。

実際のエンドユーザさんは私たちの様なITバカではありません。業務の「その道に関してはプロ」なのです。ヘビーユーザーなんですね。60分の映像データでも10秒で共有ストレージにアップロードしなければならない。400枚の高解像度のカメラの映像から使える画像をピックアップする。そんなプロのオフィスユースには、とてもじゃありませんが、無線はお勧めできない。みんな昼飯食いに行くしかない。

これもまた聞きなのですが、生産現場の ITエンジニアに、せいぜいオフィスとブラウザ程度しか使えないペラペラのノートPC配ってドメインのポリシーでロックダウンかけたという事でエラそーに言っていた営業出身の某経営者がいました。これでどーやって Linux のサポートするのよ、って渡された本人怒っていましたけどね。これなら紙とエンピツの方がよっぽどましだぞって。

環境は統一したいけど、現場にいかに適合した環境もまた検討できるかが勝負なのです。




無線LAN トラブル 有線接続 インターネット 接続できる LANに接続できない 


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by islandcenter | 2017-07-22 12:58 | プライベートクラウド | Trackback | Comments(0)