OES 2015sp1 の既存ツリーへのインストール

OES 2015sp1 の既存ツリーへのインストール

OES(Microfocus Open Enterprise Server) OES2015sp1 は SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4 をベースとした、アドオン製品です。SLES の基本バージョンと、OES spX のバージョンが適合しないと、いろいろややこしい問題が起こるので、 http://download.novell.com/index.jsp のサイトからは、SLES11sp4, SLES11sp4+add-on, Add-on のみの3種類の ISO がありますが、この3つともダウンロードして、確保しておくことをお勧めします。

ここでは、まず SLES11sp4 をインストールして、その後、Add-on プロダクトとして OES を導入してみました。なれれば、SLES をインストールしながら、Add-on を導入しても構いませんが、ベースのOSに Add-On をインストールして失敗すると、最初からやり直しになるので、最初にベースOSを入れて、追加で Add-on をインストールする方法をご提案します。

SLESのバージョンミスを避けるため SLES11sp4 + Add-on の DVD イメージから、SLES11のインストールをするのが無難なようです。

- SLES11 SP4 のインストール -

SLES11sp4+add-on DVD(ISO)を使って、OESのアドオンを追加せず、SLES のみインストールします。 詳細はここでは説明しません。古い内容ですが詳細は

SUSE Enterprise Server 11 のインストール

をご参考ください。ポイントとしては

- 導入するホストのネーム情報を DNS サーバーに登録しておくこと
- 時刻同期をしっかり設定すること、時刻同期は eDirectory には必須の機能なので、プライマリ側と同じ設定にすると良いでしょう。
- ホスト名、固定IPを設定すること、特にホスト名はのちに変更できないので要注意です。
- ルートパーティションは最低6Gあれば十分ですが、余裕をもって12G程度用意します。 eDirectory の DB は /opt/novell/....... の下につくられるので、ディレクトリレプリカが大きな場合、ルートパーティションが圧迫されます。

インストールしたら、 SLES のバージョンを確認しておきます。

oes2015sp1:~ # cat /etc/SuSE-release
SUSE Linux Enterprise Server 11 (x86_64)
VERSION = 11
PATCHLEVEL = 4
oes2015sp1:~ #


- SLESをインストールしたら、仮想イメージはバックアップしておく。Add-on の導入に失敗したときは問題を修正してここから再度導入しなおします。

- OES アドオンのインストール -

yast2 > Software > Add-On Products から、ダウンロードした ISO ファイルを指定します。ISO ファイルはあらかじめ、インストールする SLES の任意の場所にコピーを作っておきます。



EULAに Accept

NSS と iManager をチェック

NSS と iManager をチェックすると、最低限の eDirectory と関連ツールがインストールされます。それ以外の機能も、OES 2015 の追加機能ですが、ここでは説明しませんし、あまり使うこともないと思います。



インストール方法は Custom にします。 Typical を選ぶと後が大変です。




SLP はデフォルトの Multicast 警告が出ますが OK



追加の NTP サーバーがあれば add、すでに NTP が設定されていれば、そのままOKします。くどいようですが、時刻同期の設定がおかしいと eDirectory のインストール時に致命的なトラブルが出る場合があります。




すでにあるツリーなので Existing Tree で ツリー名をセット



既存のツリーを保持しているサーバーの IP 名、もしくは DNS名をセットして Validate,

確認できたら、cn=admin,o=company 区切りは(.) ドットではなく (,) カンマです。



Enter Server Context で "Browse" ボタンで、インストールする先の OU を選択します。事前にOUが必要な場合、OU をあらかじめ作成しておきます。

- OU=system など、インフラ系担当者のコンテナ
- OU=Users など、ヘルプデスク単位のユーザコンテナ

を分けておく事が私の好みですが、もちろん OU=Sales, OU=Engineer などに分ける場合もあるでしょう。OUのユーザ数はダンパー数である150名前後を一つの単位として設定するのが良いでしょう。もっとも、企業組織も、ダンパー数に応じて部署分けされているケースが多いので、それほど困ることはないと思います。

ツリーをブラウズして、サーバーコンテナをセット



NMASの設定、デフォルト



代理ユーザの設定、そのまま



- eDirectory と NSS の設定 -

サマリを確認して次へ、ここから、ディレクトリの同期と NSS の設定が始まるので、レプリカのサイズに応じて時間がかかります。最低30分程度かかると考えてください。

a0056607_14200237.jpg




同期元の eDirectory サーバーで

# ndstrace モニタを起動して

DNSTrace: ndstrace=on
DNSTrace: ndstrace=+sync

を実行すると、同期状態が確認できます。はじめは -601 などの赤文字のエラーが出まくりますが、そのうちに同期が収束すると、緑色の項目が増えてきます。

※ ndstrace は実行中に CTRL+DEL キーで中止したり、リモートセッションを切断させないでください。ゾンビ化します。必ず ndstrace は exit で終了させてください。

ndstrace causes ndsd to hang when left running from a terminated putty session




かなり時間がかかります。




終わりました。

※ この時点までで、何等かのトラブルが出た場合、基本OSの状態から、出来てしまった新しいサーバーの関連するオブジェクトをiManager で eDirectory Tree から削除して、時刻同期など、問題となりそうな項目をチェックして、再インストールした方が良いでしょう。LUM(Linux User Management) の設定で失敗し、NSSが設定できないトラブルが頻発するようです。

a0056607_14203893.jpg



カスタマセンターへの登録は後で


この後

# ndsrepair -T

を実行し、Time is in Sync のステータスを確認し

oes2015x1:~ # ndsrepair -T
[1] Instance at /etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.conf: oes2015x1.OU=system.OU=tokyo.O=ace.ACE-NET
Repair utility for NetIQ eDirectory 8.8 - 8.8 SP8 v20807.08
DS Version 20808.03 Tree name: ACE-NET
Server name: .oes2015x1.system.tokyo.ace
Size of /var/opt/novell/eDirectory/log/ndsrepair.log = 5971 bytes.
Building server list
Please Wait...
Preparing Log File "/var/opt/novell/eDirectory/log/ndsrepair.log"
Please Wait...
Collecting time synchronization and server status
Time synchronization and server status information
Start: Monday, November 13, 2017 14:04:52 Local Time
---------------------------+---------+---------+-----------+--------+-------
DS Replica Time Time is Time
Server name Version Depth Source in sync +/-
---------------------------+---------+---------+-----------+--------+-------
Processing server: .oes2015sp1ace2.system.tokyo.ace
.oes2015sp1ace2.system... 20808.03 0 Non-NetWare Yes 0
Processing server: .oes2015x1.system.tokyo.ace
.oes2015x1.system... 20808.03 0 Non-NetWare Yes 0
---------------------------+---------+---------+-----------+--------+-------
Total errors: 0
NDSRepair process completed.
oes2015x1:~ #

また # ndsrepair -R と ndsrepair -U を実行して、"Total errors 0" を確認します。

oes2015x1:~ # ndsrepair -R
[1] Instance at /etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.conf: oes2015x1.OU=system.OU=tokyo.O=ace.ACE-NET
Repair utility for NetIQ eDirectory 8.8 - 8.8 SP8 v20807.08
DS Version 20808.03 Tree name: ACE-NET
Server name: .oes2015x1.system.tokyo.ace
Size of /var/opt/novell/eDirectory/log/ndsrepair.log = 6772 bytes.
Preparing Log File "/var/opt/novell/eDirectory/log/ndsrepair.log"
Please Wait...

: 中略

Total objects in partition - T=ACE-NET : 65
Repairing objects - done(65)
Total Objects = 65, UNKNOWN class objects = 0, Total Values = 1741
[Pseudo Server]
Total Objects = 1, UNKNOWN class objects = 0, Total Values = 34
Finish: Monday, November 13, 2017 14:09:28 Local Time
Total repair time: 0:00:01
Checking stream syntax files
Repair process completed, total errors found = 0
Total errors: 0
NDSRepair process completed.
oes2015x1:~ #

- この後の作業 -

iSCSI マウントした iSCSI ターゲットボリュームに NSS ボリュームを作成します。

Open Enterprise Server 2015 OES2015sp1 で iSCSI NASのNSSマウント









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by islandcenter | 2017-11-14 14:25 | OES Linux | Trackback | Comments(0)