Open Enterprise Server 2015 OES2015sp1 で iSCSI NASのNSSマウント

Open Enterprise Server 2015 OES2015sp1 で iSCSI NASのNSSマウント

OES 2015sp1 の既存ツリーへのインストール の続き


ここでは SLES11sp4 に導入された OES2015sp1 に iSCSI デバイスを NSS ボリュームを作成する手順を説明します。
なお、ここで使った iSCSI ターゲット NAS はゴミ箱から拾ってきたような qnap TS-110 NAS です。そこそこ使いやすいのですが、古さが露呈して、性能は想像の通りですが、こういった手順を確認するにはちょうどいいモノなので今でも愛用しています。

- iSCSI マウント -

iSCSIイニシエーター で iSCSIターゲットに作成された LUN をマウントします。

# yast2

> network Service > SCSI Initiator

Service Start > "When Booting"


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”Discovered Target ”

> Discovery から IP Address もしくは DNS 名でスキャン


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見つけた、作成済の iSCSI ターゲットを選び ”Login”


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Start up > ON Boot か Automatic にトグル(Automaticが良いみたい)


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Discovery Summary >Connected : "True" になっていることを確認


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iSCSI Initiator > Connected Target > Sutartup が Onboot に(Automatic が良いみたい)


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yast > System > Partitioner で NAS が /dev/sda デバイスとして認識されていることを確認


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iManager (http://server-ip/nps)

から Storage > Device を選び、サーバーをブラウズして、”sda” が出てきたら、まず ”Initialize Disk”(当たり前ですが初期化されます)


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Storage > Pool メニューから "New" Pool" を作成、アクティブ化します。

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Storage > Volume > "New" ボリュームを作成して、マウント。オプションとして、ファイル圧縮、ディレクトリ容量制限、ボリューム容量制限、Salvage などをチェック。

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マウントされました。


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実際にボリュームにアクセスできるかか確認します。


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NSSプール、NSSボリュームが作成されると、 eDirectory オブジェクトに server_name_POOLーNAME_POOLserver_name_VOLname オブジェクトが作成されます。時々 server_name_SYS が作られない場合がありますが、動作には支障ないのですが、気味が悪いので、 Create Object で作成しても問題ありませんでした。

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ちなみに SYS: ボリュームは /usr/novell の下に LOGIN と PUBLIC のみ作成されます。

oes2015x1:~ # ls /usr/novell/sys
._NETWARE LOGIN PUBLIC
oes2015x1:~ #

もし Native NetWare から移行した場合、 GroupWise で ConsoleOne を使いたいとか nwadminを使いたいとか、public 以下は必要最低限のものしかないため、バックアップを取って Native NetWare のものからコピーして移植すると良いでしょう。動かないことはないのですが、最新の OES Client では ConsoleOne はサポート外なのでご了承ください。
もっとも、Native NetWare にある xxxx.EXE は 16 ビット版のものが多いし OES Linux は ipx をサポートしないので、 Windows 7/8 以降では動きませんが、中には未だ Windows XP を使っているケースもありますので、一応、覚えておいて損はありません。








by islandcenter | 2017-11-14 18:08 | OES Linux | Comments(0)