2009年 08月 06日
仮想化無制限で1プロセッサ46万3000円から- Windows Server 2008 R2発表
Windows Server 2008 R2の国内発売日を発表-Foundationの正式ラインアップ化も
Windows Serve 2008 R2 Datacenterは、大規模環境に最適化されたエディション。また、無制限に仮想マシンを実行できるのも特長。ボリュームライセンスのみの提供で、参考価格は1プロセッサあたり46万3000円(税別)。
Windows Serve 2008 R2 Enterpriseは、中小規模から大規模環境に最適化されたエディション。仮想マシンは最大4つまで実行できる。ボリュームライセンスとパッケージの両形態で提供。参考価格は、ボリュームライセンスが45万4000円(税別)、パッケージが72万円(税別、25CAL付き)。
Windows Serve 2008 R2 Standardは、基本的な機能を備えたエディション。仮想マシンは1つ実行できる。ボリュームライセンスとパッケージの両形態で提供。参考価格は、ボリュームライセンスが14万円(税別)、パッケージが18万8000円(税別、5CAL付き)。
Windows Server 2008 R2 Foundationは、15名以下での利用に特化したOEM向けのエディション。仮想マシンの実行には対応していない。ライセンス・パッケージでの提供は行われず、サーバーとセットで提供される。
Windows Serve 2008 R2 for Itanium-based Systemsは、Itaniumプロセッサ向けのエディション。無制限に仮想マシンを実行できる。ボリュームライセンスのみの提供で、参考価格は1プロセッサあたり46万3000円(税別)。
Windows Web Server 2008 R2は、Webサーバーの構築に最適化されたエディション。仮想マシンの実行には対応していない。参考価格は、ボリュームライセンスが7万7500円(税別)、パッケージが8万5800円(税別)。
もし、1台のマシンで4コア Dual CPU 64Gメモリで5-6仮想マシンを稼動させ、R2で特徴とされたマイグレーション機能を使えるよう2台以上で利用しようとすれば、最低でも Datacenter の最低46万以上かかるということですね。ソケット数を除けば事実上無制限なので、上海雑技団の両手でお皿を何枚もぐるぐる回すような芸当を見たければ、少なくとも Datacenter を買うのが正解でしょうか。
Enterprise 版では最大4仮想マシンの制限がかかります。 Standard 版は仮想マシンは1台に限定されます。せいぜい、親で何か動かして、ついでに SUSE Linux Enterprise を子鯖でちょこっと動かす程度のことしかさせてもらえないようです。 剣玉で皿の上に玉を乗せておしまいです。せいぜい犬にお手をさせる程度の芸当でしょうか。 Standard と SLES を動かしたいくらいなら、Enterprise 程度は最低限必要ということですね。猿の火の輪くぐりぐらいの芸当は見せてくれるようです。
Faundation はOEMライセンスで動作するハードウェアに紐付けなので、仮想化はライセンス上利用できません。 Web 版も仮想化未対応なので、Hyper-V 上で動かす程度でしょうか。
少なくともWindows ベースで仮想化をまともに検討するなら Enterprise か、できれば Datacenter 版を購入したいところです。私のボロ車を売り払っても Enterprise 版パッケージ72万円は私の事業レベルでは捻出できそうもありません。しかも Hyper-V は発表されてからまだ1年程度の実績ですから、インドのタタ自動車のラインで生産された600万のジャギュアの初期ロットを買うようなチャレンジ気分で、ちょっとした冒険です。シートの間にコブラがいるんじゃないかというくらい乗るのに勇気が要ります。
SUSE + XEN では32CPUまで(だったと思うけど)数万円の年間サブスクリプションが購入できて、特に制限なく仮想化できるわけですからお買い得感はあります。それでも猿回しくらいのことはできます。お客さんから見積もり見せてもらったら年間4万8千円だったので、これなら、新しい自転車を我慢すれば済みそうです。Lenovo や HP のバンドル版なら3万円台だったように記憶にあります。ノベルがあまり儲かっていない理由もそのあたりにありそうです。
VMware と Hyper-V と XEN を比較して最大の違いは、ずばり値段です。
あまり Microsoft 製品って良くわからないので、もっと詳しく説明してくれることを期待しています。
※ちなみにこれらを vSphere で動かす場合は更に追加費用がかかるわけですね。
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