2023年 11月 12日
ホームシェアリングのはじめ方、Apple Music, iTunes で音楽共有
🍎 > システム設定 > 一般 > 右の "共有" >
ここで Apple ID が要求されるのでサインインします。
"メディア共有" > "❢" をクリック >
"ホームシェアリング" にチェック > 完了
これで”xxのライブラリ” が共有状態になります。
iTunes > "ファイル" > "ホームシェアリング" > "ホームシェアリング ON"
Apple ID にサインインします。
これでホームシェアリングが有効になります。
Windows の iTunes 側から mac の Music アプリのライブラリにアクセスするには 左上のドロップダウンボックスから、”xxのライブラリ”を選びます。
mac Music アプリから、右カラムの、小さな”ライブラリ”の文字をクリックすると、Windows 側のホームシェアリングライブラリが出てくるのでこれを開きます。
ホームシェアリングのリストの中に mac OS の Music アプリ、あるいは Windows の iTunes のライブラリが表示されるので、これを選ぶことで、母艦のライブラリからコンテンツを再生できるようになります。
mac のミュージックアプリのライブラリを Windows でも使うには、インポートしなけりゃイケナイのかな、と思って移行してみたのですが、ホームシェアリングは全然便利じゃないですか。もっと早く知っておけば良かった。ホームシェアリングを使った Music の共有方法は以外と簡単なのでまだやっていない人は、お試しください。
ホームシェアリングではなく、今ある Mac や Windows の iTunes ライブラリを別なコンピュータに移行させたい場合はこちらの記事をご参考ください。
mac の Music ライブラリを Windows 用 iTunes に移行
欠点は、同じ Apple ID が必要なこと。隣のヒトに「ワシのミュージックライブラリは凄いんだぞ」と自慢するには、隣のヒトのデバイスに自分がログインしなければなりません。
2023年 11月 10日
mac の Music ライブラリを Windows 用 iTunes に移行
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BZSN91SV?th=1
サブスクリプション時代とは言え、Music アプリで管理している音源は膨大です。レンタルCDでリッピングしたものから、購入してリッピングしたもの、どうやって入手したものが不明な音源。
これらを全部、再リッピングするのは大変だし、中には間違って捨ててしまったCDなんかもあるわけです。
逆に Windows 版 iTunes から、mac にライブラリを移行するケースもあるでしょう。Windows PC で古いPCから、新しいPCに移行する場合もあるし、音源のバックアップとリストアなど一度やっておくと後で役立ちそうな経験になりました。
まず、mac 側の Music ライブラリの場所を確認します。Music の”メニュー ” > ” 設定” > ”ファイル” タブで確認できます。大抵はホームディレクトリにあります。
大抵の音楽ジャンキーな皆様の場合、mac の内蔵ストレージでは容量が足らず、ライブラリを NAS や外付けディスクに作成しているケースがあるでしょう。特に外部ストレージを使わないデフォルトの場合は、ホームフォルダの "ミュージック"フォルダの中にあります。
まず、”ファイル” > "ライブラリ" メニューから、 "Music ライブラリ" の "統合"をしておきます。これでローカルディスクや、外付けディスクなどに分散している音源を一箇所にまとめてしまいます。この作業は保存先ライブラリがある記憶領域に大きな空きスペースが必要になります。
このフォルダの中身を、Windows 側からアクセスできるよう、 NAS や USB メモリなどにコピーします。実際にWIndows 側からみると mp3 や m4a のファイルがあるのは "Music.localized" の下の "Music" フォルダです。
mac 側のファインダでは ”メディア” と表示されているのが ”Music.localized” になっているので要注意です。この Music.localized の下にアーティスト毎にフォルダがあり、アルバム別に音源ファイル、"mp3","m4a" などがあります。
移行元ライブラリから、移行先にライブラリを移行させるには、外部ストレージにコピーして移行させる方法と、移行先から移行元ライブラリを直接読み込む方法があります。
※ 外付けの HDD/SSD 記憶装置を使う場合は exFAT でフォーマットしておくこと。mac では Windows の NTFS は読めないし、mac の APFS ファイルシステムは Windows で読めません。
最適な方法は、mac と Windows のどちらかの共有機能を利用するのが良いでしょう。NAS に保管してあるのであれば、 NAS を経由する方法が一番カンタンです。
mac 側の共有を開始して Windows 側でマウントする方法は次の記事を参考にしてください。
mac のファイル共有のはじめ方、Windows や Linux でファイル共有
Windows 版 itunes は、Apple からダウンロードできるものと Microsoft Store 版があります。Apple 版は Microsoft Store にアクセスできない人向けの様で、若干古いバージョンの様です。
しかし、Microsoft Store は時々ダウンロード出来ないし、Microsoft Store で配信されているけれど必ずしも最新版ではない、などの不具合が多いので、Apple からダウンロードしたバージョンをアップデートして使いました。
Apple 版は インストーラでインストールして、コントロールパネルから削除できますが、Microsoft Store 版は、最新版をインストールしてあっても、従来のバージョンを消して、古いバージョンに書き換えてしまおうという挙動を見せるので、あまり信用しない方が良さそうです。削除しても綺麗に消せないみたいです。このあたり、やっぱり Windows Store のプアな印象と、Apple の Windows ユーザ軽視の傾向を感じます。
iTunes for Windows 10 をダウンロードして使う
Microsoft ストア
ただし、インストールや削除を繰り返すと、ライブラリのバージョンが合わないなどのトラブルが出ます。必ずインストールが終わったらAplle software Download でアップデートして最新版にしておくことが重要です。
iTunes Windows 削除して再インストール > 起動できなくなった
Windows 側で iTunes をインストールして最新版にアップデートしたら、Windows 側の itunes から、"ファイル" > "フォルダをライブラリに追加" > ここで、確認した 移行元のアーティストごとに分けられたフォルダを指定してライブラリをインポートします。
しばらく時間がかかります。
インポートは量に応じて食事の間にやっても良い、と言う程度に時間がかかります。インポート元のディレクトリ構成にもよりますが、音源ファイルが違うディレクトリにあったりする事もあるので、漏れがないか Music.localized フォルダの中をよく確認してインポートを終えてください。
ライブラリのインポートが終わったら、音源ファイル自体を、移行先 Windows にライブラリの統合機能でコピーします。
この作業は時間がかかります。
移行先の iTunes で、”ファイル” > "ライブラリ" > "ライブラリを整理" > "ファイルの統合”をチェックしてメディアをコピーします。ファイルの統合で移行元の音楽ライブラリのストレージから、インポート済のライブラリ音源ファイルを、移行先の PC のローカルディスクにコピーされます。
音源の容量にもよりますが、ネットワークの性能や、書き込むディスクの性能などによります。だいたい数十分〜数時間はかかりますので、寝る前や出かける前などの時間がある時にライブラリの統合をすると良いでしょう。
実際にライブラリの統合をして、移行元のフォルダの情報と、移行先 PC のフォルダのプロパティを開いて、おおよそのメディアファイルがコピーされていることを確認します。
移行元にゴミファイルや空のフォルダなどがあると、フォルダ数、ファイル数は必ずしも一致しません。おおよそのファイル、フォルダ、サイズなどが大体同じ程度なら、移行はうまく行った、と判断できるでしょう。
極端に移行先のサイズが小さい場合は移行はうまく行っていません。どこかゴッソリとヌケているフォルダがないかどうか、探してください。
大きく差がある時は、完全に全てのデータ、メディアがコピーされていないということです。インポートされていない漏れがないか、もう一度よく確認してください。事前に移行元でライブラリの統合をしきれていない場合などがあります。
一応、音源ファイルはこれで移行できたのですが、折角作った「プレイリスト」もインポートしてくと良いでしょう。
プレイリスト、スマートプレイリストはエクスポートすることができるので、移行元の Music アプリの左のカラムから、移行したいプレイリストをクリックして、”ファイルメニユー” > "ライブラリ" > "プレイリストの書き出し"を実行します。
プレイリストはタブ区切りのテキスト形式のファイルに書き出されます。mac OS 付属の Numbers やスプレッドシートのアプリケーションで開いて確認することができます。
書き出したプレイリストを、移行先で読み込みます。iTunes の”ファイル” > "ライブラリ" > "プレイリストを読み込む" から、書き出した移行元のプレイリストを読み込みます。
この作業を移行させたいプレイリスト毎に行います。数が多いと大変ですが、プレイリストを作り直す手間を考えたらまぁ仕方がありません。
残念なことですが、スマートプレイリストは、通常のプレイリストとしてエクスポートされ、スマートプレイリストとしてはインポートできません。例えば”☆4つ”の様なスマートプレイリストは単なるプレイリストになってしまうので、改めてインポートした楽曲全てに”☆4つ”を振り直さなければならないということです。
ライブラリを移行させた時点で、メディアファイルと、ライブラリデータベースはきりはなされているので、再生回数や「お好み」は全部リセットされてしまいます。ジャンルもメディアファイルのオリジナルにリセットされます。
残念ですが、アートワークや歌詞などは移行できません。iTunes を Apple に認証させると取得可能なものは、自動的に取得されるようですが、アナログレコードなどから取り込んだ音源などは、当然ですがアートワークなどの情報はコピーされません。ミュージックライブラリを作ってきた一番コストのかかる部分はコピー出来ないのですね。"☆マーク"や"ジャンル"など、作曲者や音源のビットレートの様な情報は問題ないのですが、直接メディアファイルにはない、利用者に使い込まれた付加情報はコピーされません。これらの負荷情報は、mac の Music アプリでは ¥home¥myname¥Music に、Windows 版 iTunes では ¥users¥myname¥iTunes に保管されています。これらの情報を、プラットフォームを超えて、変換、移行する手段はないようです。あればコメント下さい。
また、書き出したプレイリストを見れば分かりますが、プレイリストのデータベースには、音源ファイルのディレクトリパスが書かれています。保存先パスに一致するメディアファイルがなければ、プレイリストの読み込みがうまく行かず、その音源は欠番になるようです。
また、音源ファイルを元にライブラリを再構築するため、音源が二重になったりする場合は、曲がダブったりします。
iPhone などのデバイスに同期した音源はもう一打、ゼロから Windows の iTunes でゼロから同期し直すことになると思います。これも仕方のないことなのでしょう。mac から Windows に音源を移行してしまったら、 iPhone にある音楽データは Windows から同期させるためには、もう一度音源データの同期を設定して再同期させる必要があります。まぁ、iPhone を使い続けるなら、やっぱり mac OS を使い続けるのが無難だということです。おそらく iTunes のデータをそっくり別な Windows PC に移行できれば Windows <--> Windows での iTunes の移行もできそうなものですが、たぶんむりでしょう。こんな面倒なことをするくらいなら、ホームシェアリングを使え、ということになります。ホームシェアリングのほうがよほど便利かもしれません。
まぁこういった点は仕方ないとは思いますが、苦労して育てたミュージックライブラリですから、パソコンを入れ替える度にライブラリを再構築なんてやりたくないでしょう。
とりあえず、mac から Windows へ iTunes ライブラリ、mac Music アプリのミュージックデータの移行はできることが分かりました。サブスクリプション契約していれば、自由に音楽が聞けるというのもアリですが、音楽ライブラリの中には、ストリーミング配信されていない古い音源やビデオデータなどもありますし、そもそも加入しているサブスクリプションサービス自体、いつオワコンになるかわからないものもあるので、やっぱり Music のデータの移行をさせる方法は知っていて損はありません。
音源のバックアップ、再取り込みなどもこの方法の応用ですkら、参考になれば幸いです。
M1/M2 mac で Windows11 無料の UTM で仮想化、仕事でも使える?
2023年 11月 07日
iTunes Windows 削除して再インストール > 起動できなくなった
Windows 版 iTunes を削除して、再インストールしたら"ファイル [iTunes Library.itl] は新しいバージョンの iTunes で作成されているため、読み込めません"となって起動できなくなってしまった。実は Windows PC を新調したので、Windows と iPhone の組み合わせはどれほど上手く行くのか。その第一弾で Windows へ Apple Music の環境をそっくり移転させるにはどうすればいいのか、と言う作業の第一弾で躓いたのです。
iTunes Library.itl ファイルは Windows では C:\Users\My-Name\Music\iTunes の直下に作成されるようです。これは、ライブラリの保管場所を D:ItunesMusic など、外部ストレージにしても変わりません。データベースやアートワークなどは、ホームディレクトリに作成されます。
iTunes が Microsoft Store からダウンロードできなかったので、Apple から直接ダウンロードしたら、どうやら Appple にあるのは古いバージョンらしいのです。このダウンロードしたものは、起動すると自動的にアップデートされます。
Windows 版 iTunes の場合 Apple Software Update で古いバージョンのものをアップデートすることができます。iTunes を削除しても Update とBonjour は、明示的に削除しないと削除されません。
新しいバージョンをダウンロードしてもインストーラが立ち上がらず、アップデートもできなかった。
あるいは、iTunes を起動するときに Shift + iTunes アイコンのクリックで、ライブラリをもう一度指定して起動することができます。この状態で一時的な任意のライブラリのフォルダを指定して起動してヘルプメニューから最新の iTunes にアップデートできます。
※ ちなみに、mac 版 Music アプリの場合、Option キーを押しながら起動すると、ライブラリを指定するか新規作成で起動することができます。
でもダメだったので、ITunes Library.itl を削除したらうまくインストール、アップデートできた。Microsoft Store からダウンロードもできないし、アップデートも受け付けない。いかに Windows ユーザに対して Apple は冷酷でガン無視なのかがよくわかります。トホホです。
反省:削除ではなくリネームしておけば良かったかも。
itunes Library.itl ライブラリのメインファイルのバージョンより、古い iTunes をインストールしようとしらた、ライブラリの方がバージョンが新しくて iTunes が起動できない問題。結局、データベースファイルそのものを消したら上手くいった、というオチでしたが、そもそも Apple も人が悪いよ。古いバージョンをウェブに置いといたり、Microsoft Store からうまくダウンロードできなかったり、もっと問題は他にあるのですけどね。という事で、今まで mac で動かしていた Apple ミュージックの環境を Windows に移行させる作業は、第一段階で躓きました。それにしても Windows11 は使いにくいんですけど ....
2023年 10月 23日
追い込まれた Windows ? サブスクでスマートフォンに乗り切れなかった Microsoft の行く末
MicrosoftはWindows 12をサブスクリプション形式で利用するOSにしようとしているとのリーク情報 - GIGAZINE
既にガセネタ・否定的な意見も出てきましたが Windows サブスクリプション計画がリークされて話題になりました。火のないところに煙は立たずの例えもありますから、将来的な真偽の程は別にしても、検討中なのは有り得る話です。
スマートフォンの圧倒的なパーソナルデバイスマーケットから完全に締め出された Microsoft がいよいよ、自社の本丸の Windows の有償化、サブスクリプション化によって、収益を確保しようという企てがリークされ、話題となったわけです。。
何しろ X (Twittwe) 有償化が話題になった背景もあります。 Microsoft が自社主力製品の有償サブスクリプション化を検討している、と噂に過ぎないとは言え、有償化を検討しているとリークされてもおかしくない。既に Apple にしても Alphabet にしても一部のサービスは有償化、プレミアム化しているわけです。
Youtube は ADblock を排除しようとしている。
いまや、ハイエンドなスマートフォンが20万円代の世の中、パーソナルコンピュータというデバイスは安価に思えるほどです。多くのメーカーが鎬を削るスマートフォンの業界に対して、PC は Windows という牙城があるわけで、利用者が否定できない状態でサブスクリプション化、有償化しようとする。
WIndows 10 が出た時の「最後の Windows」宣言はどこへ行ったのでしょうか。
多くのコメントでは、
「これで Ubuntu 一択」「Mac に乗り換え」
といった声が聞こえますが、一番困惑するのは、PCベンダーでしょう。何しろ OS 価格をハードウェア価格に載せられないし、サポートはハードベンダーが行なえ、ということになったら、何の意味があっての PC ベンダーなのかわからない。
Microsoft 自身も首を締められそう。ますます不正コピーが蔓延る世の中になってしまいそうです。
Microsoft がスマートフォンで何ができるか。
Surface Duo は Android 搭載の二つ折りタブレットですが、残念ながら Pixel Fold とは比較にならないくらい話題になっていない。どうも静かに Surface Duo はオワコンになったみたいなんだけど ...
Pixel Fold とどっちがいい?
この QUalcom の Snap Dragon 8 を搭載したハードウェア製品のどこに Microsoft オリジナルの技術が使われているのでしょう。アプリケーションは Google Play で入手できるけれど、Microsoft の利益に強烈に結びつく事はない。せいぜい OneDrive がシームレスに Windows と共有できるぞ、と言った程度で、Microsoft らしさがない。すべて他人の褌で相撲を取っている製品で、ロマンのカケラもない。
Windows S という謎仕様の Windows があって、Microsoft Store のアプリケーションだけ使えます、というものがありますが、そもそも Microsoft Store 自体が過疎っています。オワコン疑惑です。スマートフォン決済や本人確認の機能が、スマートフォンにあっても、 Windows にはない。 Windows で指紋認証があっても、スマートフォンを用意しなければ本人確認ができないとか、銀行決済も使えない、地図も使えない。
あるのは Windows 標準だったペイントアプリだとか、GPS がない PC では現在地も特定できない天気予報アプリ、ソリティリアみたいな無難なゲームくらいしかない。
あとはゲームのプラットフォームとしての Windows の存在。
Google も Amazon も Apple もアプリとアプリで使える音楽や映像などのコンテンツを使ったビジネスに移行している中、Microsoft はコンテンツ商売には完全に失敗しているのです。せいぜい Office 356 の一部ユーザがサブスクリプションを使っているくらいでしょうか。
Windows それは Microsoft Office のためにある。やっぱり Offce は悪魔的な存在で、これを使いたいために Windows は存在していると言ってもいいでしょう。「PC を使う」という目的がほとんど
「Word や Excel を使う」
と同義語と化しています。もし Microsoft のオフィススィートを使わないのであれば、ほとんど Windows は必要ない。かなり特殊なユーザになってしまいそうですが Mac でも Linux でも構わない。ビジネスでのキラーアプリケーションが、Microsoft にとっての最大の収入源になっていること極まりない。
Google アカウントや Apple ID がスマートフォンの付属品となって、アプリやコンテンツ購入のキーポイントになるのに、Microsoft アカウントでは、サービスやコンテンツの購入のトリガにはならないのです。スマートフォンのアカウントが、プライベートなアカウントであるのに、Windows アカウントがビジネス用のアカウントで、企業によって管理されているため、Microsoft アカウントで何かを購入する、というモチベーションには繋がりにくい。
話が脱線しましたが、長い目で見ると、Windows がサブスクリプション化するのはあり得ると思います。
しかし、「働きアリ 2:8 の法則」がある限り、有能でサブスクリプションを払ってでも Windows を使いたいというユーザと、Windows には一銭も払いたくないというフリーライダーが必要でしょう。2010年代、私たちが生きてきた、フリーミアム、ロングテールに支えられてきた Web 2.0 の社会は、スーパーマーケットの棚を埋める8割の死に筋商品、ロングテールを排除しなかった。もし、スーパーから週に一つも売れれば良いような商品を排除して、売れ筋2割に棚を絞れば、一時的に利益は出ても、長い目で見れば売上は確実に凋落します。
Windows が 100% 有料サブスクリプションユーザとしてでも使いたいのは多分二割のユーザでしかない。その他に8割のフリーライダーが存在しないと、パーソナルデバイスである PC 分野の 90% の Windows シェアは確実に崩れるでしょう。いや、もう既にパーソナルデバイスとしては Windows PC はスマートフォンの後塵を拝しています。
働きアリの二割を集めて働かせても、いずれその8割は働かなくなります。おそらくフリーライダーを目指すホビーとして PC を触りたいユーザは Linux や Mac に移行してしまうでしょうし、ビジネスユーザであっても、サブスクリプションが無用に高価だと感じれば、他のコミュニケーション・プラットフォーム映ってしまう。有償サブスクリプションユーザであっても、作り上げたコンテンツが、フリーライダー達に届いて利用されない限り、Windows は輝きを失うでしょう。私たちユーザは、スマートフォンに投資して、コンテンツに費用を掛けることには慣れて躊躇いはありませんが、日常の PC を使う生活には慣れていません。
勝手な妄想ですが考えられるのは Windows + Office の有料サブスクリプション化はあり得ると思います。Office 356 のサブスクリプションは既成事実ですからね。これに OneDrive の大容量化。
個人向けの Windows Pro 版も有償化はあり得る。できれば買い切りにしてほしいけれど。
Home 版はほとんど無償化しないと今後の Microsoft の将来にとっては厳しいのではないかな。問題は OEM メーカーをどうするか。
もっとも今の、Enterptise/Pro/Home という棲み分けが変わってくる可能性もあるでしょう。そういう棲み分けが今後もあり得るのか?
もし全ての Windows がサブスクリプション化してしまうと、海賊版が増えるでしょう。海賊版の浸透は、Windows 自体の信頼性を無くす危険性も増えることは想像できます。
2023年 10月 03日
Twitter (X)有償化、イーロン・マスクは下剋上で Web 2.0 をオワコンか?
イーロン・マスク が twitter(X) を有償化するんじゃないかと話題になっています。
「X(旧Twitter)を有料化する」とイーロン・マスクが爆弾発言 - GIGAZINE
イーロン・マスク氏、X(旧Twitter)を有料化する「方向に移行中」と語るhttps://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/19/news077.html
一般的には、ボット投稿への対策でと言われていますが、 Web2.0 的な GAFAM のビジネスモデルに対する、イーロン・マスクの戦いの狼煙みたいなものなんじゃないのかな。8.2の「パレートの法則」に導かれたロングテールビジネス。検索結果による広告ビジネスの支配、フリーミアム。こういった21世紀に入ってから我々が慣れ親しんだ
「広告により無料」「一部のプレミアムユーザが無料ユーザを支える」「デジタル在庫の流通限界費用の削減」
こういった、言わば Web 2.0 的なビジネスは今やどこか曲がり角に達しているのですね。赤字決算を続ける Twitter は、秋の終わりの熟柿のようなもので、五億とか十億とかのユーザが居るのに GAFAM 並には儲からないビジネスだったわけです。Twitter は、斎藤道三にとっての美濃のようなもの。実りは甘くて果汁の溜まった秋の柿。だけど内政が爛れてうまく行っていない。従来の Web 2.0 的マーケットにしがみつき、顧客離れし易い広告プラットフォームが Twitter のビジネスモデル。イーロン・マスクにとっては道三にとっての美濃の国。それでいながらユーザは多いわけですから、イーロン・マスクが狙い撃ちするには丁度手頃な IT ビジネスだったわけです。斎藤道三は油売りだったわけですが、イーロン・マスクは車屋の親父。元々ビジネス分野が違う世界に身を投じて下剋上をするには、手頃な大きさのビジネスで、一歩誤ると転落する戦国時代にのし上がるには、美濃国も Twitter も丁度よい手頃なサイズ感だったわけです。
最近、Web 2.0 的なビジネスモデルはどんどん行き詰まっている様に思えるんですよ。「Web3.0」って見つかったかい? まだ見えないんだけど」「そらぁ A .. Z のどこかにあるさ」
ジャック・ドーシー氏とイーロン・マスク氏、Twitterで「web3」批判会話
イーロン・マスクにとっては Web 3.0 なんて投資家が作り上げたバズワードで、今を考えるとビジネスとして面白みがない。その Web 3.0 の虚構のビジネスモデルの約束みたいなものが、ChatGPT など AI の流行という現実に晒されてすっかり魅力を失っている。web3.0 は NFT ブロックチェーンだとか、メタバースだとか言われているけれど、一般ユーザはピクリとも感動しない。Web3 と騒いでいるのは、GAFA に乗り切れなかった投資家ばかりなのです。世間で言われている Web 3.0 は正常進化じゃない。
Web 2.0時代のビジネス手法から、有償化やサブスクリプション化への移行は、Twitterに限らず他のネットサービスでも少しずつ見受けられます。この変化は、ユーザー層の「兵農分離」とも言えます。兵農分離は、斎藤道三から信長への時代の流れの中で、農村に住んでいた侍たちを城下に集めて職業軍人とし、差別化を促したものでした。同じように、ネットサービスのサブスクリプション化や有償化は、ユーザー層を質の高い優れたユーザーと、受け身で発言力が低いユーザーに分け、差別化を図りたいという動きの一部と言えます。このようなアプローチは、通常「2・8の法則」とも呼ばれ、2割の強力なユーザーから収益を上げることを目指しています。ただし、この2割から先の戦略はまだ明確には見えていないようです。ユーザーを「2割のインフルエンサー」と「その他の2割のスリーパー」に分類し、それぞれの力量に応じてプレミアム感を提供し、課金またはマネタイズを行うビジネスモデルも考えられます。これは、Web 2.0時代からサブスクリプション時代への変化の兆候と言えるでしょう。一部のアンケートでは、Twitter(X)が有償化した場合、6割のユーザーが利用を中止するという調査結果もありますが、これは事前に予測されていることでしょう。2割の積極的なユーザーを選び出しても、その中から一部が離れることは「働きアリの法則」を考えれば避けられないことです。スーパーマーケットでも、売れ筋商品の2割を棚から取り除くと、売上が急激に減少するという法則があります。無料の受け身のユーザー、いわゆる「怠け者アリ」の読者もまた、必要な一部であることを忘れてはいけません。要するに、ユーザー層の分化とサブスクリプション化は、ビジネスモデルの変化の一環であり、適切に戦略を立てることで、ユーザーの多様なニーズに応え、収益を最大化する機会を提供しています。
Twitter(X)が有償化やサブスクリプション化を検討していると報道され、これについて多くの話題が広がっています。このような動きが他の企業にも波及する可能性は考えられます。たとえば、MicrosoftはOfficeやWindowsをクラウド化し、サブスクリプションモデルに移行しています。また、AppleやAmazonはネットビジネスだけでなく、実業にも強みを持ち、高度な技術力も有しています。一方で、技術力が目立たないFacebook(Meta)やTwitterXなどのSNSは、今後、どのようにして利益を上げるかが大きな課題です。MetaはメタバースでWeb 3.0を推進すると宣言していますが、その実現に向けてどのような戦略を採るかが注目されています。また、Google(Alphabet)についても興味深いポイントがあります。Googleは広告ビジネスをYoutubeやAdsenceを通じて成功させており、その利益を上げている一方で、ユーザーアカウントのサブスクリプション化やAndroidとの連携を通じて新たな収益源を見つける可能性も模索しているでしょう。Googleの強みは技術力と独自のスクラッチ・アンド・ビルドアプローチにあるため、次なる収益源とマネタイズ戦略をどのように見つけるかが魅力的な課題です。
サブスクリプションがフリーミアムをオワコン化、Web 2.0 ビジネスの終焉。Gooogle アカウントが有料化する日
Facebook がオワコン? GAFA がGAA となる日