最近の格安PCには \9,800" スティックPCとか3万円で買える激安タブレットなどがあります。スティックPCであれば、デスクトップで場所も取らないし、USB と HDMI が付いた激安 Windows タブレットなんかもとても魅力がある選択なわけです。処理能力は大したことないのですが、そのままリモートデスクトップでVDIサーバーに接続すれば、爆速シンクライアントPCとして利用できますし、VPNなどが使えれば、外でタブレットを使いながら社内のシステムに情報漏えいなどがない環境で安全に接続することができます。

また、キオスク端末のためのシステムや、ご家庭での「お子ちゃまPC」など使い方は色々あるわけですね。

ただ、安い事には理由があり、ほとんどの搭載OSが Windows10 HOME 32 bit 版だったりするわけです。


---->>>>ここから嘘の恥まり >>>>------

Windows10 には Guest ユーザがいません。(←ウソ)そこで"guestをイネーブルにしてパスワードなしで使わせる"という芸当ができなくなっています(<--大嘘)。また、意地でも Microsoft アカウントと繋げようとするのも、あまり好ましくありません。


※知らなかった .... ビルトインアカウント Guest ってちゃんとあるのね。こっちが本当です。

Windows10 "Guest" ユーザを作る、いや、ビルトインアカウントを有効にする

ということで以下は嘘から生まれた参考程度にしてくだされ。---->>>>>

-目標-

"Microsoft アカウントと紐づけされていないパスワードなしの「一般ゲストユーザ」を作る"

事を目標として、その方法を説明します。

-目的-

- 子供たちが自由にログインできる
- 一般ユーザのリモートデスクトップなどのVDIサーバーのシンクライアント専用のアカウントを作る
- HOME edition 搭載のタブレットPCをちょっと友人に貸して使わせたい
- メインユーザがパスワードを忘れてログインできなくなった場合の予備の管理者ユーザを作りたい(備考)
- キオスク端末を作りたい

と言った用途が考えられます。


-手順-

スタート>「設定」>「アカウント」より「家族とその他のユーザ」を開き

「その他のユーザをこのPCに追加」します。
「このユーザはどのようにサインインしますか」のページで「このユーザのサインイン情報がありません」をクリックして次へ
Windows10 HOME でパスワードがないゲストユーザを作る_a0056607_12535261.jpg


「アカウントを作成しましょう」のページから「Microsoftアカウントを持たないユーザを追加する」をクリックします。

Windows10 HOME でパスワードがないゲストユーザを作る_a0056607_12555460.jpg

「このPCを使うのは誰ですか」の欄に "guest" とか "anybody" とか、"HomeUser" とか "Pochi(犬用)", "Tama(ヌコ用)"などのアカウントをセットします。"パスワード"の欄は空欄のままです。

Windows10 HOME でパスワードがないゲストユーザを作る_a0056607_12563173.jpg

これで、パスワードなしの一般ユーザが作成されました。ログインする際は、ログインスクリーンの左下の "anybody" などの作成したアカウントをクリックすると、プロファイルが作成され、パスワードなしのユーザが自動的に作成されます。
Windows10 HOME でパスワードがないゲストユーザを作る_a0056607_12582985.jpg

-予備管理者-

予備の "Administrator"権限を持つユーザを作る場合は、よく使う”自分に覚えやすい”パスワードをセットして、ユーザを作成したあと、ユーザ名をクリックすると「アカウント種類の変更」を「管理者」に変更します。

Windows10 HOME でパスワードがないゲストユーザを作る_a0056607_12590322.jpg

※ Windows8/8.1 まで guest アカウントがあったため、これを有効にした状態から Windows 10 にアップデートすると、プロファイルが競合するため、"guest" は作成できなくなるようです。<<<-----大嘘です。ビルトインアカウントありました。



以上大嘘終わり---


--
続きです。

Windows10のゲストユーザが Microsoft ID なしでストアアプリを使う

知らなかった .... ビルトインアカウント Guest ってちゃんとあるのね。

Windows10 "Guest" ユーザを作る、いや、ビルトインアカウントを有効にする

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Hulu



その他の情報はこちら

ファイルサーバーをファイルのゴミ箱にしない工夫

ファイルサーバーのフォルダ容量制限



-Keyword-

Windows10 Home Edition パスワードなしのユーザ作成 Microsoft アカウントに紐づけされていないユーザの作成、家族用アカウントの作成 キオスク端末用アカウントの作成 管理者権限のあるバックアップユーザの作成


# by islandcenter | 2016-06-26 13:05 | プライベートクラウド | Comments(0)

Windows10 で VDI(仮想デスクトップ)を導入すると、何しろ周辺機器がつながっていないので、まず、再起動しなければならないケースは少ないとは思いますが、「どうしても再起動したいんだよ」というケースがたまにあります。

しかし、リモートデスクトップでVDIシステムに接続している場合、「電源」ボタンにはセッションの「切断」かユーザ名アイコンから「サインアウト」しか選べません。
リモートデスクトップからWindows10 を簡単に再起動する方法_a0056607_11423748.jpg

そこで MSTSC.exe (リモートデスクトップ)で、接続中の、VDIシステムの Windows10 をリモートで再起動する方法を考えました。

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- ALT+F4キーを押す -

一番お手軽なのがこの方法ですが、ALT+F4キーは「アプリケーションの終了」でもあるため、デスクトップを「全画面」にして操作しなければなりません。
リモートデスクトップからWindows10 を簡単に再起動する方法_a0056607_11430476.jpg
また、RDPのソフトウェアが動作する Android タブレットやスマートフォンなどではファンクションキーが使えない事もあります。

リモートデスクトップからWindows10 を簡単に再起動する方法_a0056607_11435189.jpg
Androidスマートフォンのハードコピーが上手く取れないオレ。

また、この方法では誤って「シャットダウン」を選択してしまう場合があります。シンクライアントシステムで、「シャットダウン」を実行すると、ご本尊まで行って電源投入を手動で行う必要があって、あまり塩梅が良くありません。VDIシステムの場合は、仮想クライアントの起動をシステム管理者が行う必要があるため、この方法はあまりお勧めできないわけです。

- コマンドラインから shutdown -r -t 0 /r /f /t 0 を実行する -

※ 初出で"-r" と書いてしまいました。これは UNIX 系OSの場合ですね。DOS 系は "/r" でした

という事で、シャットダウンをバッチ処理する方法がお勧めです。
次のようなバッチファイルを作成して \Windows\system32 あたりに reboot.bat という名前で作成します。メモ帳では直接保存できないので、いったんテンポラリに作成して、強引にコピーしてしまいます。

=====================ここから======================
echo off
echo .
echo .
echo .
echo .
echo =========== リブートします。~C で中止 ===========
echo .
echo .
echo 何かキーを押すとリブートします。
echo .
pause
cls
shutdown /r /f /t 0
exit
========================ここまで===================

その他の shutdown.exe のパラメータはヘルプで参照してみてください。ここで使っているのは

/r : リブート
/f : アプリケーションの強制終了
/t 0 : 0 秒後にウエイトなしでリブート

です。ちなみに /s を付けるとシャットダウンですので、リモートの「ご本尊」の起動操作が必要になってしまいます。管理者が何らかの理由で停止/メンテナンスが必要な場合にのみ使う事になるでしょう。後は、このバッチファイルをデスクトップだとかタスクバーに登録しておけば、実にあっさりと再起動してくれます。
リモートデスクトップからWindows10 を簡単に再起動する方法_a0056607_11451346.jpg

ここでは pause で止めて "CTRL+C" でキャンセルできるようにしていますが choice.exe なんかを組み合わせるともっとナイスなバッチファイルが出来上がります。


Windows10 リモートデスクトップ 簡単に再起動したい シャットダウンしたい VDIシステム 仮想化クライアントの再起動 バッチファイル





# by islandcenter | 2016-06-24 11:51 | プライベートクラウド | Comments(0)

スマートフォンの音で目が覚めた。リビングのAndroid のセットトップのスリープを解除すると、NHKの天気予報が流れてきた。画面を4分割して、その一つを開くと、いくつかのSNSの書き込みがあった。嫁が「なに、このヨシコちゃん、いつも”いいね”って」なるべくSNSは家族の前でオープンに公明正大にやって、悪い事は携帯メールだけでするようにしている。

コーヒーを飲みながら、タブレットに溜まったニュース記事を読む。

気になるSNS投稿があったので、ニュースはセットトップボックスに任せ、SNSの返事をタブレットでコメントを書き込む。最近のタブレットは便利で、文字認識があり、手書きで自由に文字を書き込める。トーストを齧りながら、IT関連のニュースをチェックし、ブックマークしておく。

朝のラッシュが嫌なので、朝のテレビドラマを見ながら、タブレットから、職場で使っているVDIシステムにリモート接続して、メールが来ていないかをチェックし、気になる内容があったので、その文字を指で囲んで、クラウドノートブックに張り付けておいた。

携帯電話をポケットに突っ込み、タブレットをスリープ状態でカバンに詰め込んで出勤する。電車の中で読みかけのニュースとSF小説を読み始めた。ポケットの中の携帯電話はテザリングモードになっている。最近は、有線ネットワークよりも無線ネットワークの方が速度が速く、この手のデバイスで有線ネットワークのコネクタが付いているものは少ない。もっとも有線ネットワークのコネクタのサイズが大きすぎて、薄っぺらいタブレットには似合わない。最近はやっと、通信回線速度の制限が緩くなったので、一日中ネットワークにつないでいても問題はない。

職場に着くと、タブレットを机の上に放り出し、24インチモニターにAndroid のセットトップボックスが付いた、モニタとキーボードのスイッチを入れて、タブレットをブルートゥースで繋ぐ。最近は、マウスよりこっちに慣れてしまった。こればかりは反応速度があるため、画面とキーボードは有線接続しているがマウスは引き出しにしまっている。しかもこのセットトップボックスはゲンコツ位の大きさで、モニタをつなぐコネクタとか、電源やキーボードの口が付いて僅か1万円ちょっとしかしないらしい。余計なデータが保管できないよう、最低限の記憶装置しか持っていない。キーボードのタッチタイピングは忘れたなぁ。やっぱりキーボードのタッチ感はいいのでやめられないが、ちょっとした事ならスマートフォンをタッチパッドとして使うことの方が増えたと思う。

モニタに拡大したセットトップボックスの画面の中のVDIシステムを起動したら、「Windows」というすごく懐かしいシステムのリモート接続画面が出てきた。勤怠管理はこの Microsoft Access というプログラムで作られたシステムで動く。実際にこの Windows とやらがどこで動いているのかはよく知らないが、愛知の工場の中のデータセンターに何台かの Windows 動くXEONの48コアのサーバが導入済みで、この数台のサーバーの中で300人分の Windows システムが動いているらしい。画像転送だけなので、滅茶苦茶快適だ。ログイン、ログアウトも10秒で終わる。だいたい、一人がPCのCPUパワーを使うのは、全体の5%にも満たないから、この程度のスペックでも、恐ろしく快適に動いてくれる。一般従業員はPCサーバー1台あたり40名で使っているが、システム開発やCADを使う連中は、1台で4人で共有しているらしい。

今度、勤怠管理システムもプライベートクラウド化するので、Windows のVDIを使う事は、スプレッドシートやメール、センシティブなファイルを読むときくらいしか、使わなくなるかもしれない。このシステムが導入されてから、自宅での持ち帰り残業にUSBメモリが使えないので、頭に来た。しかし職場のPCがVDI化されているので、自宅でメールチェックも風呂敷残業もできるようになっていることを知ってからが恨めしい。いい加減、タイムカードによる報酬の計算はやめてほしいものだ。システム開発の連中なんか、時給換算されない自宅で仕事することが増えたとぼやいていた。

ファイルサーバーの中の見積データを開くと瞬時に作りかけの見積書が出てきた。保存すると、アッという間にデータセンターのSANストレージに保存された。ちなみにエンドユーザの作ったデータは自動的にバックアップコピーされるらしいし、スナップショットで古いデータに書き戻すことも簡単だ。

どうやら、サーバー室の中は10Gbネットワーク化されているので、仕事に使うデータの保存やファイルコピー恐ろしく速いようだ。はもう一つのVDIシステムを起動して、モニタにに分割表示し、11インチのタブレットをタッチパッドの様に操作すると、マウスカーソルが動き出し、二つのVDIシステムを見ながら、見積書のフィニッシュワークをした。

打ち合わせに携帯電話を持ち込み、会議の内容を録画しながら、クラウドの文書化ソフトウェアサービスにつなぐと、各者の発言が文書化されていく。ホワイトボードの書き込みも携帯で撮ると、そのままデジタル文書化されていく。このサービスは海外で提供されているらしいが、極秘の内容もあるため、内容の保存は、社内のストレージに変換されるよう、システムを変えるつもりらしい。

あ、そうだメールの返事を書かなきゃ。最近は音声認識が多いので、最初はみんな珍しがって、アッチコッチでメールを書く「大声」が聞こえ、お互いメールを送りあっては物珍しがったものだったが、さすがに最近は「そりゃウルサいだろ」という事で、メールはデジタイザペンを使ってタイピングするか、手書き文字認識を使う事が多いようで、割と静かになった。ただ、困るのは、電車の優先席のあたりで「音声認識メール」を使うバカが増えた事だ。やっぱり、優先席付近では電子機器は使用禁止にしてほしいものだ。朝、チェックして○しておいた箇所はクラウドノートに張り付いているので、返事をデジタイザで書いておく。

息子は結構「立派なデスクトップPC」を使っている。やっぱり3Dのゲームをグリグリ動かすにはこれくらいのパワーが必要らしい。もう一台「インテルはいってるPC」と一応は呼べる手のひらサイズのコンパクトなパソコンもあるが、中身は「ホームアプライアンス」のOSが動いている。自宅へのVPN接続から、デジカメ写真、音楽、ビデオの保存、防犯カメラの映像、ウィルス対策やファイアウォール、ビットトレントのダウンローダーなんかが全部ついていて、データは外付けのHDDに保管されている。全ての設定がブラウザで行えるので、モニターやキーボードはついていない。いざとなれば、モニタとキーボードをつなぐこともあるし、SSHでほとんど肝心な処理ができるところがお気に入りだ。

妻は友人向けのパーティの招待状をデジタイザでデザインしている。クラウド郵送サービスに、送付先を全部登録してあるので、招待状のデザインと封筒を指定して、送り先に登録した宛名をチェックして注文すれば、好みの招待状が郵送される仕組みだ。一応プリンタとスキャナの複合機はあるが、ここ何か月も使ったことがない。ただ、子供と旅行にいった時の写真は、手帳に挟んでおきたいので、時折、クラウドに保存した写真を印刷することはある。5年前に買った「パソコン」はモニタが壊れて以来、ホコリをかぶっている。


PCは確実にレガシーデバイスと化する。数年後はこんな世界になっていれば、いやなっているかも、日本国内のPCの出荷台数なんて、今の2割程度まで減るんじゃないかな。PCは趣味でしか使われなくなるだろう。












# by islandcenter | 2016-05-28 13:03 | プライベートクラウド | Comments(0)

SUSE Linux


SUSE Linux で作る pptp サーバ、ノマドワークへの道
の続きです。

PC系のライターさんたちは語彙が豊富で、「クラウド」に「ホーム」を付けてしまって「ホームクラウド」なんてコトバを作っちゃうんですね。要は、 Google などのクラウドサービスを使うのではなく自宅を「クラウド」に見立てて「ホームクラウドだぜ、すげーだろ」ってことにしてしまうわけです。もうこうなると意地の世界ですな。

まぁ、確かに、自宅のNASやサーバにあるファイルを、ちっちゃなスマートフォンの画面でも操作できたり、音楽をダウンロードできて「すンげーだろ」という事なのですが、あまり利用価値なさそうな気もします。そんなことするくらいなら、Google 神社にお布施した方がよっぽどマシな気もします。

しかし、VDIによる仮想デスクトップなどをデモしようとするならば、たとえちっちゃなスマートフォンの画面でも Windows のログオン画面が出てくるというのはそれなりにインパクトがあります。何しろ、HDMI のTV出力とか、タブレットクラスの機械であれば、Bluetooth キーボードがあれば「使えそう」な気がしてしまう(かもしれない)のです。

ところが、Android や iOS では通常の VPN トンネルをさらに GRE でさらにカプセリングするという技を見せてくれるようなのですね。

ということで、通常の PPTP サーバでは Android や iOS は接続できないようです。GRE ポート(47) の解放はもちろん、 GRE でカプセリングして肥大化したパケットを通す必要がありそうです。もちろん最初から VPN 装備のルータがあるのなら問題はないのでしょうが、貧乏なので僅か 192Mbメモリの pptp サーバを仮想化してつないでみました。


-現象-

iOS もしくは Android で pptp 接続できない。 GRE ポート(47) は解放済み、PC からの VPN 接続は問題ない。

接続できない時のログ

May 7 00:59:00 sles11 pptpd[5050]: CTRL: Client 126.229.32.111 control connection started
May 7 00:59:00 sles11 pptpd[5050]: CTRL: Starting call (launching pppd, opening GRE)
May 7 00:59:00 sles11 pppd[5051]: pppd 2.4.5 started by root, uid 0
May 7 00:59:00 sles11 pppd[5051]: Using interface ppp0
May 7 00:59:00 sles11 pppd[5051]: Connect: ppp0 <--> /dev/pts/1
May 7 00:59:01 sles11 pppd[5051]: MPPE 128-bit stateless compression enabled
May 7 00:59:04 sles11 pppd[5051]: MPPE disabled
May 7 00:59:06 sles11 pppd[5051]: Connection terminated.
May 7 00:59:06 sles11 pppd[5051]: Connect time 0.1 minutes.
May 7 00:59:06 sles11 pppd[5051]: Sent 50 bytes, received 40 bytes.
May 7 00:59:06 sles11 kernel: [14340.582105] Loading kernel module for a network device with CAP_SYS_MODULE (deprecated). Use CAP_NET_ADMIN and alias netdev-ppp0 instead
May 7 00:59:06 sles11 pppd[5051]: Exit.
May 7 00:59:06 sles11 pptpd[5050]: GRE: read(fd=6,buffer=611640,len=8196) from PTY failed: status = -1 error = Input/output error, usually caused by unexpected termination of pppd, check option syntax and pppd logs
May 7 00:59:06 sles11 pptpd[5050]: CTRL: PTY read or GRE write failed (pty,gre)=(6,7)
May 7 00:59:06 sles11 pptpd[5050]: CTRL: Reaping child PPP[5051]
May 7 00:59:06 sles11 pptpd[5050]: CTRL: Client 126.229.32.111 control connection finished
sles11:/etc/ppp #

-対策-

/etc/ppp/options.pptp の mtu, mru の値を 1200 から 1100 に減らしたら接続できた。

sles11:/etc/ppp # cat options.pptp
lock
# my pptp server name, myoffice domain
name sles11
domain intra
#
auth
refuse-mschap
require-mschap-v2
require-mppe-128
# my office-dns
ms-dns 192.168.1.102
#ms-wins 192.168.1.102
#
proxyarp
nodefaultroute
nobsdcomp
novj
novjccomp
nologfd
#
#mtu 1200
#mru 1200
mtu 1100
mru 1100
sles11:/etc/ppp #

繋いでみました。

May 7 21:37:10 sles11 pptpd[2953]: CTRL: Starting call (launching pppd, opening GRE)
May 7 21:37:10 sles11 pppd[2954]: pppd 2.4.5 started by root, uid 0
May 7 21:37:10 sles11 pppd[2954]: Using interface ppp0
May 7 21:37:10 sles11 pppd[2954]: Connect: ppp0 <--> /dev/pts/1
May 7 21:37:10 sles11 pppd[2954]: MPPE 128-bit stateless compression enabled
May 7 21:37:10 sles11 pppd[2954]: found interface eth0 for proxy arp
May 7 21:37:10 sles11 pppd[2954]: local IP address 192.168.1.22
May 7 21:37:10 sles11 pppd[2954]: remote IP address 192.168.1.80
May 7 21:37:10 sles11 pppd[2954]: Script /etc/ppp/ip-up finished (pid 2969), status = 0x0
May 7 21:38:02 sles11 pptpd[2953]: CTRL: EOF or bad error reading ctrl packet length.
May 7 21:38:02 sles11 pptpd[2953]: CTRL: couldn't read packet header (exit)
May 7 21:38:02 sles11 pptpd[2953]: CTRL: CTRL read failed
May 7 21:38:02 sles11 pptpd[2953]: CTRL: Reaping child PPP[2954]
May 7 21:38:02 sles11 pppd[2954]: Modem hangup
May 7 21:38:02 sles11 pppd[2954]: Connect time 0.9 minutes.
May 7 21:38:02 sles11 pppd[2954]: Sent 1638 bytes, received 1583 bytes. <- 繋げて ping を飛ばしてみた。
May 7 21:38:02 sles11 pppd[2954]: MPPE disabled
May 7 21:38:02 sles11 pppd[2954]: Connection terminated.
May 7 21:38:02 sles11 kernel: [ 100.687207] Loading kernel module for a network device with CAP_SYS_MODULE (deprecated). Use CAP_NET_ADMIN and alias netdev-ppp0 instead
May 7 21:38:02 sles11 pppd[2954]: Script /etc/ppp/ip-down finished (pid 3077), status = 0x0

別に Android だとか iOS のちっちゃな画面でつなぐ必要はないのですが、将来、タブレットだとか使う時のために試してみました。








# by islandcenter | 2016-05-08 10:24 | プライベートクラウド | Comments(0)

日本のソフトウェア産業は「製造業」

というちょっと古いコラムが話題となっていました。

Europe: Software as a science -ヨーロッパにとってソフトウェアは「科学」
Japan: Software as production -日本のソフトウェアは「製造業」
India: Software as a service -インドのソフトウェア産業は「(プロフェッショナル)サービス」
U.S.: Software as a business -アメリカのソフトウェア産業は「ビジネス」

というのが趣旨ですね。

結果として、約1兆ドル(100兆円)と言われるソフトウェア市場の5割を、アメリカ企業が占める結果となっているそうな。

というわけで、お国の違いが色々あるわけだけど、
日本のソフトウェア産業はこのまま製造業を続けるのか、アメリカ的なビジネスなソフトウェアにしたいのか、
というのは考える余地がありそうだ。

と、このコラムは〆ています。

問題は「1兆ドルのソフトウェア市場」の正体が「ソフトウェアサービス」と付随するIT分野の話であること。日本の「製造業」を始めとする、サービス業、金融サービスははITによって莫大な利益を得ているという事を忘れてはいけないことなのですね。

先日の航空会社のシステムトラブルで「何億円の損失」とか騒がれたけれど、それまで「何百億円」ものコストカットがITシステムで得ていたことを忘れてはいけないのです。

しかしここで日本のIT産業が忘れてはいけない問題が2つあります。

1)日本のサービス、金融に使われるITは内需産業である。
2)日本の製造業は外需産業でありITを忘れている。

という2点です。

日本の「クレージーな鉄道運用システム」は、一つの光明なのかもしれません。もっぱら「内需産業」だった、「シンカンセンシステム」は輸出産業へと転換しつつあります。

しかし、製造業がそのクレージーさについて行っていない。いまだに80年代から90年代に莫大な投資をおこなった製造方法に頼っているのが現状じゃぁないか、と現場を見て考えてしまいます。

製造業のトップが考えることは、

「製造コストを外注化していかにコストを下げるか」

という事で、目を付けたのは、海外の安い人件費でした。まずは中国、次にインド、そしてマレーシアやベトナムといった外注先に部品や製品の製造を発注することでした。基本的な製造技術の研究開発は後回しで、50人の日本人がやっていた部品の製造コストを1/10の人件費の海外で100人で製造することでコストを下げてきた。日本の1/10の人件費が中進国でも1/2になれば、倍の人数では結局製造コストは変わりません。

そのツケとして、海外での人件費の高騰でさらにまた違う安いコストの発注先を探してきた、というのがニッポンの製造業の実態です。結果、最終製品をアセンブリする製造業は最新の設備を使っていても、中小の下請け製造業は何十年も使っている旋盤機を未だ使って金型を製造しているわけです。

その結果、日本国内での製造コストは20年前と変わらず、海外での外注コストばかりが上がっている。

私は、日本の製造業のトップが過去20年間、無策で無能だったと考えています。

メイドインジャパンは日本の誇りなのです。日本の製造業のトップはメイドインジャパンの印を捨ててまでコスト競争に走ってしまったのです。

80年代に100人で作っていた製品を50人で製造し、さらにIT技術をプラスした付加価値をつけて10人でも製造できるだけの技術を模索すべきであると言いたいのです。そのためには日本のクレージーなITの品質を信用しても良いでしょう。結果として、その技術が「ニッポンのクレージーに正確無比なシンカンセンシステム」でも、バカみたいに燃費がいい自動車でも、ホーチミンで走り回っているホンダのカブでも、中国人がバカ買いするトイレットペーパーでも構いません。

その生産技術で外需が稼げるのであれば、内需専門の日本のIT技術者も報われるのかも知れません。

これは、日本のIT産業でも同じで、国内で開発するソフトウェアを海外に外注すれば1/10のコストで出来上がるというナイスな考え方をしたIT産業のトップも同罪です。日本国内でのエンジニアのスキルを使って従来のコストの半分で、ソフトウェアが開発できるという発想がなかった。おかげで日本のIT産業はもっぱら内需にしか向かっていません。






# by islandcenter | 2016-04-20 21:21 | 雑文 | Comments(0)