2010年 02月 27日
SLES+XEN 上でWindows の仮想環境を大量生産する Sysprep
しかし、仮想環境で、素早く新しい仮想マシンを準備しようと思えば、 Sysprep は実にいい機能を果たしてくれます。ということで、Windows 2003/XP をNovell Suse Linux + XEN で仮想化する場合を前提として、SYsprep の勉強をし直しました。
今の Windows 2008/7 系では DISM というもっと便利なツールがあるようです。
導入の時期も別々で、しかもプリインストール、月に数回しか使わないデスクトップPCベースの「サーバハードウェア」これを支える小さなUPS,貧弱な SATA Raid など、これらの小規模な場所と電気を食う「サーバ」は24時間働く必要のない中小企業のこれらの会計や給与計算などのシステムなので良い仮想化ターゲットです。
-準備-
まず、基本となる Windows のイメージを YaST > VM-Manager から New Machine を Create します。
sysprep は WindowsCD:\support\tools\deploy.cab にあります。この deploy.cab を解凍して、C:ドライブの任意の場所、ここでは C:\Deploy とします、に解凍しておきます。
イメージ作成直後は CD-ROM:i386 ディレクトリもあるので、いつ必要になるかわかりませんから、コピーしておきます。Novell Virtual Driver Machine Pack - VMDP もコピーしておきます。
ここまでできたら
> C:\Deploy\setupmgr.exe を起動します。
Sysprep に必要な Sysprep.inf を作成するレスポンスファイルを作成します。導入時の会社名、ライセンスキー、ネットワークの設定、Administrator のパスワードを指定できます。
ネットワークの設定は「カスタムコンポーネント」を「削除」しておいた方がうまく行くようです。
最後まで設定が終わったら、 sysprep.inf を「保存」して、「終了」ボタンがないので「キャンセル」して終わります。
この状態から C:\Deploy\Sysprep.exe を起動します。
「再シール」ボタンを押すと、指定した方法、ここでは「シャットダウン」が実行されます。Sysprep はインストールしてある SID などの情報を削除して、「クリーンアップ」してシャットダウンします。
ここでできた sysprep イメージを必要な台数分だけ /var/lib/xen/images/My-Vmachine/My-Vmachine.disk0 にコピーします。
あとは YaST > Virtual Machine Manager から Create Virtual Machine > I have a disk Images .... の手順に従って、仮想マシンを次々に作成するだけです。
-注意点-
1) Novell Virtual Machine Driver Pack は仮想マシンが出来上がった後に導入します。自動認識するドライバではないため、sysprep する以前に導入すると、ミニセットアップが起動できなくなります。また別なエントリで書きますが、VMDP を導入した後、追加したディスクが認識できないトラブルがあります。
2) OEM ライセンスはハードウェアに紐付けされているため、利用できません。企業向けライセンスが必要です。
-Key Word-
Novell SUSE Linux SLES 11 XEN Sysprep Windows 仮想化
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