2011年 03月 11日
仮想化でベンダーロックを避ける -Novell Platespin シリーズ
市場シェアの7割とも8割(金額なのか台数なのか?)とも言われるVMwareとて、ハイパーバイザーは無償提供です。逆に金額ベースでほとんど無償で使われることの多いLinux + XEN のシェアは母数が莫大ですが実態は未知数なわけですね。
そこで、実際にどのハイパーバイザーを選ぶかということは、ほとんどどの仮想化管理ツールを選ぶかということがポイントになりつつあります。
ということで Novell の Platespin のセミナーへ行ってまいりました。
http://www.novell.com/ja-jp/products/recon/
Platespin シリーズそのものは Windows で稼動するわけですが、セミナーでは SLED デスクトップで仮想化された Windows 上でプレゼンテーション+デモが行われていました。
仮想化技術を提供するベンダーは数あれど、Novell を除いて自社のハイパーバイザーの管理ツールが主流です。ここでベンダーロックが発生します。高価な管理ツールを導入したため、他に優れたハイパーバイザーに乗り換えようとしても簡単ではなくなります。ベンダーロックはベンダー、SI事業者にとっては顧客確保のための必要な手段ですが、顧客にとってはよりよい価格でサービスができればそれでよいわけですから、ベンダーに完全にコントロールされることはさけたいことなのですね。
Novell Platespin シリーズは、P2V や V2V の変換をハイパーバイザーに関わらず管理し、バックアップし、移行できるツールとして有用です。かつて VMware はレガシーマイグレーションの切り札のように言われていましたが、いよいよソフトウェアそのものが「レガシー」となってしまうと、おのずと新しいハイパーバイザー環境で新規のシステムを開発することになります。そのような場面ではより安価で安定したハイパーバイザーを使いたいという要望があるわけで、 システムの管理 GUI から ドライバをコンパイルしてインストールできるコンパイラまで全て揃っている SLES11のような「完全なOS付き」のハイパーバイザーへの移行が増えてきます。
Platespin シリーズは P2V V2V のステージで、のハイパーバイザーが VMware でも XEN でも Hyper-V でも相手を選ばない製品です。いかにも「トップベンダー」なり得ない、永遠のサードパーティとして異機種接続を得意とする Novell らしい製品です。
特に Forge は10ワークロードからという手軽さもあり、中小ビジネス規模でのプライベートクラウドを構築するには必要十分な条件をそなえた優れた製品だと思います。
-Keyword-
仮想化 Novell Platespin レガシーマイグレーション SLES SUSE P2P P2V V2V 管理ツール
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