2011年 04月 17日
ZENworks11 インストールファーストインプレッション
- Windows 版 -
仮想 Windows 2003 sp1 をC:10G、D:10Gで仮想マシンを作りました。
2G バイト以上のメモリ : 仮想マシンでは 2048 ではインストーラが起動できなかったので 2.3G 程度与えておくと良いでしょう。
DNS の設定 : DNS でインストールするサーバの名前解決が完全にできるようにします。IPだけでもかまわないのですが、(おそらく)DNS名でエージェントが作成されるため、DNSの設定を完全に行っておくことです。
.NET 3.5 のインストール : メディアの中に dotnetfix 3.5 の頒布版があります。事前にインストールしておきます。
ここまで準備できれば、setup.exe を起動してインストールします。日本語のインストーラが起動します。デフォルトは C:\Program Files なので D: に任意にディレクトリを指定します。
が、コピー中にシャットダウン、何度やってもだめ ---- 終了
-Linux 版-
仮想SLES11sp1 に16Gのディスクを与えてインストールしました
2Gのメモリ: やはりメモリは2G以上必要です。2.2G程度事前に与えておいてインストールします。
mono2.01 のインストール: メディアに mono のパッケージがあるのでインストールします。setup.sh を実行します。iso から解凍した場合は x (実行)フラグがついていませんので、 chmod で x フラグを付けてください。
DNS の設定 : これも Windows 版と同じです。クライアントから zensrv.local などに正しく ping できるように設定します。
ここまで準備できたら、X端末から setup.sh を実行します。インストーラは日本語が選べません。英語でインストールします。
インストーラは英語ですが、正しくブラウザでは日本語が使えます。
ちなみにログインは Administrator/install-password です。
なお、FireFox 4 ではGroupPolicy Helper プラグインが正しく動かないようです。Firefox 3.6 では動作しました。
Windows 用の PreAgent は /opt/novell/zenworks/install/downloads/setup/ に作成されます。
zcm11linux:/opt/novell/zenworks/install/downloads/setup/x86 # ls
PreAgentPkg_Agent.exe PreAgentPkg_AgentLinux.bin
PreAgentPkg_AgentComplete.exe PreAgentPkg_AgentLinuxComplete.bin
PreAgentPkg_AgentCompleteDotNet.exe
今のところ、Windows 版のインストール中にハングアップしてしまうのは原因不明です。
-総合評価-
まだ決め付けるわけには行かないのですが、現時点で ZCM11 は買いではありません。基本的な機能、である「ローカルポリシーの作成」「ダイナミックローカルユーザDLU」の機能については ZCM10.3 の方が確実に動作しました。
特に Windows ポリシー管理には Windows プロクシが必要なのですが、 ZCM の Windows 版サーバがインストール中に意味なくハングアップしてしまうのは何とも、もったいないです。Linux 版でも DLU は動作させることができませんでした。
ちなみに、手抜きをしてポリシー管理に「窓の手 Bata2 」を使ってみたら、見事にグループポリシー編集のプラグインが動かなくなったので、(アンインストールしてもだめ)おとなしく複雑な Windows のグループポリシーエディタから編集する必要があります。
今、導入するなら ZCM 10.3 今後導入する計画があるなら ZCM 11.x のSP版を評価してからでしょう。
ZCM11,10, ZENworks7 との機能比較表はこちら
What's new in Novell ZENworks Configuration Management 11?
新機能に興味がなければ 10.x でも大丈夫でしょう。
-Key word-
Novell ZENworks11 ZCM11 グループポリシー管理 LDAP
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