2011年 12月 19日
Novell OES11 ファーストインプレッション
-SLES11のインストール-
SLES11 は 12G バイトのディスク容量、2VCPU、512Mbのメモリを与えて導入しました。 SLES11 だけであれば、 512Mb で十分ですが、 OES11 を導入するには 1024Mb を後に追加しました。特に iManager や eDirectory の導入に時間がかかるため、仮想マシンでテストするには最低限の容量と考えて良いでしょう。
SLES11sp1 を導入する際、HTTP サーバも合わせて導入します。一応、英語で導入するのがベターですが、追加言語で"Japanese"も追加しておきます。 SLES11 のインストールが終わったら、レポジトリの修正、NTPサービスの設定を行います。
SLES11sp1 と OES11 のメディアの容量は約2G強ありますので、ISO を全てインストールを終えたサーバの中にコピーしておき、レポジトリを設定しました。
デフォルトの GUI は意識しない限り gnome です。 Software のインストール一覧で gnoem のチェックをはずして KDE を選ぶこともできるでしょう。
-OES11 のインストール-
Yast2 > Software > Add on Products から OES11 の CD/ISO イメージを追加してインストールを開始します。
追加プロダクトのインストールの「目玉」である CIFS と AFP を選んでみました。ちなみに CIFS と Novell Samba は一緒に導入することはできません。
既に、ツリーが出来上がっているため、既存のツリーに追加インストールしました。
アドオンプロダクトのインストールサマリです。
あとは、通常通りインストールしますが、サーバコンテナがデフォルトで o=xxx に作成されてしまうため、 OU=system.OU=MyOffice.O=MyOrg に変更します。
これで、サーバ関連のオブジェクトがあちこちに分散しないで集中管理できます。
なお、ConsoleOne は標準ではありません。GroupWise 8/2012 (beta) に添付される ConsoleOne を使用しています。 iManager が標準ですが、ブラウザ操作ではつらい一面もあるので、 ConsoleOne は標準で使えるようにしてもらいたいものです。(現在 ConsoleOne 単体では入手できないようです)
この時点で 7.7Gb ほど使用しています。レポジトリを工夫すれば、約5Gほどが最低容量です。eDirectory データベースは中小組織では数Mもないので、大体 12G - 16G 程度を見込んで SLES11 をインストールできれば大丈夫なようです。
oes11x1:~ # df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/xvda2 11G 7.7G 2.9G 74% /
devtmpfs 519M 76K 519M 1% /dev
tmpfs 519M 44K 519M 1% /dev/shm
admin 4.0M 0 4.0M 0% /_admin
oes11x1:~ #
必要なデータストレージは、iSCSI などをこの後設定して NSS ボリュームとして追加すればよいでしょう。
-iManager 2.7.4-
iManager は 2.7.4 です。あまり代わり映えのしないインターフェースですが、バージョンが変わるたびに UI が変わるほかのシステムと違い「代わり映えがない安心感」を感じます。
-DS のビルド No. は20605.00-
oes11x1:~ # ndsrepair -T
[1] Instance at /etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.conf: oes11x1.OU=system.OU=tokyo.O=ace.ACE-TREE
Repair utility for Novell eDirectory 8.8 - 8.8 SP6 v20604.10
DS Version 20605.00 Tree name: ACE-TREE
Server name: .oes11x1.system.tokyo.ace
Size of /var/opt/novell/eDirectory/log/ndsrepair.log = 0 bytes.
Building server list
Please Wait...
Preparing Log File "/var/opt/novell/eDirectory/log/ndsrepair.log"
Please Wait...
Collecting time synchronization and server status
Time synchronization and server status information
Start: Monday, December 19, 2011 14:02:23 Local Time
---------------------------+---------+---------+-----------+--------+-------
DS Replica Time Time is Time
Server name Version Depth Source in sync +/-
---------------------------+---------+---------+-----------+--------+-------
Processing server: .oes2lx1.system.tokyo.ace
.oes2lx1.system.tokyo.ace 20217.06 0 Non-NetWare Yes 0
Processing server: .oes11x1.system.tokyo.ace
.oes11x1.system.tokyo.ace 20605.00 0 Non-NetWare Yes 0
---------------------------+---------+---------+-----------+--------+-------
Total errors: 0
NDSRepair process completed.
oes11x1:~ #
それほど大きな変更ではありません。ベースの OS が SLES10 から 11 に変わった程度です。
レプリカを ConsoleOne で Master に切り替えてみました。
あとは、Certificate CA を移動すれば、メインのマスターレプリカと、認証局を変更することができます。
このほかに Macintosh からのネイティブアクセスや CIFS, Windows ドメインからのマイグレーションなどの機能があるのですが。
今日はここまで。
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-Keyword-
Novell Openenterprise Server OES11 OES2 NetWare