2012年 09月 15日
sentinel_log_manager_1.2 評価(1) インストール編
パフォーマンス、セキュリティ、柔軟性の向上
Novell Sentinel Log Managerはソフトウェアアプライアンスとして利用可能な業界初のログ管理ソリューションです。SUSE Studio™で構築されているので、短時間で運用を開始できます。Log Managerの導入後直ちに使用可能なイベントコレクション機能を活用して、セルフアップデート機能により時間のかかる保守プロセスを排除しましょう。
分散検索機能で状況を把握
Novell Sentinel Log Managerの分散検索機能により、ローカルおよび世界中のすべてのSentinel Log Managerサーバ上のイベントをシームレスに検索して、即座に結果を得ることができます。
ワンクリックレポーティング機能でコンプライアンスの徹底を簡素化
Novell Sentinel Log Managerの操作性に優れたインテリジェントなワンクリックレポーティング機能で、複雑な監査レポーティングプロセスを排除できます。検索結果から迅速かつ簡単に特定のコンプライアンスレポートを作成できます。
云々といった特徴があるようですが、マニュアルもなく、実機もないと評価のしようがないので、テストしてみました。
Novell Sentinel Log Manager 1.2.0.1リリースノート
マニュアル PDF - 日本語のインストールマニュアルがあります。製品も日本語でローカライズされています。
その他のドキュメントは英語です。
https://www.netiq.com/documentation/novelllogmanager12/
ダウンロードはこちら
Novell Sentinel Log Manager Free/Evaluation Version
ハードウェアアプライアンス版と仮想マシン用ソフトウェアアプライアンス( XEN および VMware 用) があります。 KVM 用、Hyper-V 用はありません。やっぱり海外では VMware と XEN はエンジニアの通過儀礼として必要な技術です。
XEN 上で動作させることを前提に XEN 用アプライアンスをダウンロードを解凍すると vm ファイルと、仮想マシンイメージがあります。

添付してきた VM ファイル
# -*- mode: python; -*-
name="sentinel_log_manager_1.2.0.2_64_xen"
memory=2048
disk=[ "tap:aio:sentinel_log_manager_1.2.0.2_64_xen.x86_64-0.954.0.raw,xvda,w" ]
vif=[ "bridge=xenbr0" ]
名前とディスクのイメージ名は変えてしまうことが出来ます。名前が長いと面倒なことになります。
ここでは思いつきで "flogman" としました。
-ということでインストール開始-
まず、 raw イメージは flogman.raw にリネームして、 /var/lib/xen/images/flogman にコピー(移動)します。
sles11:/var/lib/xen/images/flogman # mv /home/knakaj/ISO/sentinel_log_manager_1.2/senlog/sentinel_log_manager_1.2.0.2_64_xen-0.954.0/flogman.raw .
sles11:/var/lib/xen/images/flogman # ls -l
total 2762636
-rw-r--r-- 1 knakaj root 55874420736 Dec 28 2011 flogman.raw
sles11:/var/lib/xen/images/flogman #
ついでに vm ファイルも変えて /etc/xen/vm/flogman として保存します。
# -*- mode: python; -*-
name="flogman"
memory=2048
disk=[ 'file:/var/lib/xen/images/flogman/flogman.raw,xvda,w', ]
vif=[ 'mac=00:16:3e:12:12:12,bridge=br0', ]
vfb=['type=vnc,vncunused=1']
起動します。
sles11:~ # xm create flogman
Using config file "/etc/xen/vm/flogman".
Started domain flogman (id=42)
sles11:~ #

起動してもログインプロンプトが出ません。ここからは xen ホストの操作が必要です。XEN の Dom0 から xm console flogman を実行すると、青いスクリーンが出てきます。 SSH 端末(Putty)から XEN ホストで作業しました。

日本語もローカライズされて選択できますが、文字化けや誤訳、サポートの点を考えると English US を選ぶのが無難です。
キーボードは Japanese を選びます。

TESTエリアで正しく特殊キーが押せることを確認します。

ソフトウェアライセンスに Agree (space key) で次へ

サーバ名と、ドメイン名(ここではローカルドメイン(intra)
[x] Assign Hostname to Loopback IP は必ずチェックを確認

デフォルトでは DHCP なので Change

Static IP を設定します。

デフォルトでは Firewall disable/ SSH open です。次へ
タイムゾーン Asia > Japan を選びます。 Clock は UTC にチェックを入れません(Default)

ルートのパスワード設定

デフォルトの 2048Mb では少ないよ...

admin パスワードと DB パスワードをセット

ちょっとトイレタイム

これでインストールは終了です。

あとは root ログインして NTP の設定を yast から行います。

インストールの際、DNS と G/W の設定を忘れていました。Yast から変更します。

外部のタイムソースとの同期も取れました。

※個人的には仮想アプライアンスがハードウェアクロックを使うべきではないと考えています。ローカルLAN内のハードウェア(XEN のホストなど)から NTP で同期すべきだと思います。
この後 DNS のマスターサーバーに flogman の A レコードを追加して flogman で名前解決が出来ることを確認します。
ブラウザは FireFox 3.6(ずいぶん古いな、今15.01)か IE8 です。
ブラウザのアドレスバーに flogman.intra のアドレスをセットするとログイン画面が出ます。
admin / password でログイン

初期設定画面です。

--
sentinel log manager 1.2 のコンソールは直接操作できません。仮想XENホストから xm shutdown して再起動するかターミナルから接続して shutdown コマンドを実行します。
再起動はかなりCPUの負荷状態が高いようなので、実際に操作できるようになるまでハードウェアにもよりますが数分かかるようです。
XEN の基本知識があれば簡単に実装できます。おそらく30分もあれば可能でしょう。この記事を書くためキャプチャを取りながらでも2時間程度でした。 SUSE Studio での仮想アプライアンス製品としての出来のよさが良くわかります。
次回は「これで何ができるの」というところを攻めてみたいと思います。
sentinel_log_manager_1.2 評価(2) 展開編
Keyword
Novell Sentinel Log Manager コンプライアンス管理 ログ管理 仮想化 アプライアンス
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