2013年 11月 09日
そのアップデートちょっと待った! Windows 8.1 への遠い道のり
今なら大したデータもなく予備機もあるので今なら後悔もせずにやり直せる。
で、只今 Windows 8.1 ダウンロード中。
判ってはいたけど、本当に Windows ストアからしかダウンロードできないのですね。これすごく困ります。
どこのIT系ニュースサイトでもWindows8.1 は便利になったし、アップデートも「簡単だよ」みたいな事書いてある訳ですが、どう考えてもこれ、すごく困ります。
たとえば
- 大量に Windows 8 を導入した企業が Windows 8.1 へアップデートしたい。
--> みんなで何百台と Windows ストアに突撃攻撃。同じファイルを落とすだけなのにキャッシュはできないし、ルータは落ちるは ISP はパンパンになるわ。ヘルプデスクの足もパンパンになるわ。
そのアップデートちょっと待った。
- ウチみたいな貧弱なナローバンド契約
--> 3日間は仕事ができない。
貧乏暇だらけですることなし。仕事もできない。仕方ない、本でも読むか。
そのアップデートちょっと待った。
- LTE などの無線回線契約者
--> 3時間でひと月分の回線上限に行ってしまう。従量制だと請求書が怖いことに。いったい誰の得になるのか。上限に行ってしまったら 128Kb 地獄が待っている。
そのアップデートちょっと待った。
途中で緊急にダウンロードしなければならないモノがあったので、一時停止したら、ダウンロードが再開しない。もう一度、アプリストアからダウンロードしたら、見事に半日かけてダウンロードしたヤツを最初からやり直しなのですね。
まぁ、予測はしていましたけれど、これほど酷い仕打ちを受けるとは、私は前世で何か悪いことでもしたのでしょうか。そんな冗談みたいな仕打ちです。人柱状態です。
これも Microsoft 流「クラウドのエコシステム」の一部なのだろうけれど、クラウドコンピューティングがエコだと、誰が考えるのでしょうか。
2ch でも話題になっているWindows8.1のISO を作る裏ワザはあるようですが、ちょっと自信はありませんし、そもそも、こんな非道なダウンロードは二度としたくないので試す気力もありません。
私の実家はADSLさえつながらない僻地で無線3Gのみなのですが、Windows ストアの一番目立つところにある巨大なボタンを、甥っ子が押したら最後、核攻撃を受けてしまいます。いまどきタバコ用のライターだって子供が簡単に押せないように作ってあるのですけどね。
--
これで、もし業務用のアプリケーションに問題があって、Windows8 に戻す方法はなし。ということは再インストール、リカバリ、パッチ当て、しなければならないわけで、問題が解決したとしても、もう一度 Windows ストアから、ダウンロードという実に馬鹿げた作業が必要なわけです。
どう考えても、無料でアップデートできるなら、アップデート用のイメージファイルを用意するのは実に自然なことなんですけど、これって普通じゃないのですかね。
私にはよく解りません。
少なくとも Windows Update Server なんかがあれば、ここにストアアプリのキャッシュが作られるとかの仕様になっていれば良いのですが、そんな器用なこともできない。
いったい、Microsoft は Windows に何をさせたいと思っているのか。不思議です。情報クリエートなのか、情報コンシューマなのか。情報コンシューマであれば、Windows8 は良いシステムだと思うし(アプリは少ないけど)情報クリエータであっても Windows8 は Windows7 より「使い勝手は別として」、そこそこ良いシステムだと思います。もっとも Windows7 比較ですが。
そういう私も Windows 8 の「アプリ」で便利だと思うのは天気予報とゲームだけで、他はまず使うことはありません。右にマウスを持って行ったときにウロチョロするバーがうるさいと思う程度です。
まぁ Windows 8.1 は情報クリエータにとっても情報コンシューマにとっても「使いやすさ」を極めようという心意気は感じますが、その結果は、アップデートが終わってからのご報告。
少なくともその「過程」において「全然極めていない」ということは間違えありません。
以上、人柱からの報告でした。
islandcenter.jp