2013年 12月 12日
SUSE Linux Enterprise 11 でUSB でKVMブートシステムを作った。
Windows 自体はパーティションのリサイズを行っておいてあるので C: と D-Drive: を作っておきました。
本当は XEN 環境も作りたかったのですが UEFI ブートすると XENの DOM-U が Kernel Panic を起こすようで、GRUB ブートしなければなりません。
しかし手持ちの機材では GRUB で USB ブートできないようでした。
勉強ついでに KVM を使って仮想サーバーを起動してみることにしました。
-USB-DVD起動に Bios を変更-
最近はほとんど DVD メディアを使うこともないので、USB接続の DVD-ROM/RAM を使っています。ほとんどのケースでは、BIOS の起動順序が HDD の UEFI パーティションからのブートなので、USB-DVD をつないだ場合は優先順位を変えなければなりません。DEL キーとか F2/F12 などのキーで BIOS セットアップ画面から変更します。
-パーティション-
DVD ブートしてインストールを開始して(手順は省く)デフォルトのインストーラはHDDのパーティションにインストールしようとします。インストールのサマリ画面から Partition を選んで yast の Partitioner を起動します。 sda と USB メモリである sdb が見えることを確認します。サイズをよく確認してUSBメモリであることを確認します。

通常は /Windows/C などをマウントしようとするでしょう。Partitioner から sda のマウントポイントをすべて Edit して Do not mount partion とします。
USBメモリがフォーマット済みであれば Delete します。Create から sdb の USB メモリを選んでパーティションをセットアップします。
出来上がりがこちら、別パーティションの D-Drive: だけ /windows にマウントするようにしました。他にあまり保存する必要のないディレクトリなどは tmpfs にマウントするようにしました。」

-インストールタイプ-
インストールタイプは SLES11sp3 より KVM Host が選べるようになりました。ただしこれでは X アプリケーションが動作しないのでアクティベーションなどで必要になるよう gnome デスクトップと FireFox を選択します。SLESの場合、あまり余計なアプリケーションはないので、
インストールするパッケージのサマリはこんな感じです。

-インストール開始-
USB 3.0 だから早かろうは間違えでした。SSD と同じとは言え、所詮は1チップのメモリなので、書き込み時間は尋常じゃないくらい時間がかかります。普段ならHDDに20分位でインストールが終わるのですが、この環境では3時間くらいかかりました。
ちなみに、同じ作業を USB2.0 で行うと一晩かかります。まぁその分 USB 3.0 のメリットと言えばメリットなのでしょうね。
インストールした後は FireFox から software.opensuse.org を開いて ntfs を検索して ntfs-3g のパッケージを1クリックインストールします。これで D-Drive への読み書きができるようになります。
インストールが終わったら USB-DVD ドライブを外して Bios 起動をSUSE Linux に変更します。これで HDD ブートではなく USB から UEFI ブートすることが出来るようになりました。この辺は機材によって色々違うので結構悩ましいところです。(もう一台のノートは UEFI ブート出来なかった)
-使用感-
USB 3.0 での起動は割と高速です。アプリケーションの動作も割とそこそこに動きます。しかし書き込み速度には難があるようですね。
これで SUSE Linux Enterprise Server 11 sp3 で実装された KVM のテスト環境ができるようになりました。
islandcenter.jp