Zabbix 2.2.1 openSUSE アプライアンス ファーストインプレッション

Zabbix 2.2.1 のopenSUSE 仮想アプライアンスの提供が始まりました。

ダウンロードはこちら
http://www.zabbix.com/download.php

マニュアルに初期パスワードなどが記されています。
https://www.zabbix.com/documentation/doku.php?id=2.2/manual/appliance

以前 2.0.5 を使ってみたのですが、一言で言って「ずいぶん使いやすくなった」というのが印象です。

上のZabbixのダウンロードページから tar.gz 形式のファイルをダウンロードして、展開した後、60Gb 程の仮想イメージが解凍されるので、これをハイパーバイザーに移植して動作させます。今回はXEN イメージを使いました。他に VMware や USB 起動用のイメージもあります。OS は openSUSE 12.3 です。

このアプライアンスは http://susestudio.com/ によって作成されたものです。

SUSE Linux Enterprise Server(SLES11sp3) では KVM でも使えるようになったので、そういう選択もあるでしょう。ハイパーバイザーに実装して起動したら、DHCP でIP を貰います。IP を確認して SSH 接続すれば、yast のコマンドが使えるようになるので、固定 IP を与えるとか、zypper install yast* などを実行して不足している YOU などの機能をインストールすると良いでしょう。


-監視対象のホストの設定-

監視対象のホストを定義します
https://www.youtube.com/watch?v=C3xl27E-DmM




この状態では、何の監視も行えないので、作成したホストにテンプレートを割り当てます。
https://www.youtube.com/watch?v=87e0SFZOTWY

この部分はかなり「良くなった」と思います。従来のバージョンでは随分エラーになったのですが、重複するテンプレートを上書きして、複数のテンプレートを定義できます。ソフトキー入力なので、"snmp" と入力すると snmp 関連のテンプレートを割り当てることが出来ます。

-ちょっと後退したディスカバリー-

ここでは snmp エージェントが動作するデバイスをディスカバリーする手順を行ってみました。

# snmpwalk -v 2c -c community-name(public) Target-IP OID(.1.3.6.1.2.1 など)

でディスカバリーしてみます。
https://www.youtube.com/watch?v=K-GYsmZPGT0


残念ながら snmp, zabbix-agent, ping などでは、うまく動作中のデバイスは検出できませんでした。マニュアルをもう少し精査してみる必要があるようです。まぁ、余計なデバイスを「底引き網」するわけではないので、これはこれで良いような気もします。

-グラフの表示-

Graphは Latest Data タブから、ホストを指定して直接、マネジメント対象のデバイスの項目に Graph リンクが付いています。これは結構使いやすいでしょう。従来の Graph タブからもグラフの描画が出来ます。
https://www.youtube.com/watch?v=tA49k1jRb6w


-マップ作成-

マップ作成でホストを選ぶ所ではやはりソフトキー入力でホスト名を指定します。ホストとホストを結ぶラインの作り方がわかりにくいと思いますが、複数のホストアイコンを Shift や CTRL で選択して "Link" の横の"+" ボタンを押すと、リンクが作られます。

https://www.youtube.com/watch?v=RGkQkUAMFTs


実際には、このアプライアンスは"評価目的"なので、本格的に運用する場合は Zabbix Japan LLC のテクニカルなサポートを受けることをお勧めします。
http://www.zabbix.com/jp/

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Zabbix は、ハードウェアプローブのアプライアンスも出てきています。他の管理ツールと違って、「インストール」などの作業が不要な所、この Zabbix ソフトウェアアプライアンスは非常に導入して評価しやすいと思います。

islandcenter.jp
by islandcenter | 2013-12-20 13:48 | プライベートクラウド | Comments(0)