2014年 05月 28日
GroupWise 2014 First impressions and Bug Report
OES11評価版にはインストール不可
システム要求事項として、SLES/OES には最新のパッチが必要、との事で、これはアクティベーションしない限りできないことです。ということで今回は Windows 2008 に導入してみました。
SUSE11 Linux Install Fail
Groupwise 2014 install fails to launch
※訂正
SLES11sp3 ではインストーラが起動できました。
"最新のパッチを当てろ"ということは SP レベルでの話なのですね。始めにインストールしたのは OES11 でした。SLES11sp2 相当なので、動作しないという事です。
-訂正ここまで-
eDirectory と分離されたユーザ管理
GroupWise 2014 が今までの 2012 と異なる機能面での最大の特徴です。従来 eDirectory 管理下で動作していたため、GroupWise 2012 までは ConsoleOne からユーザ管理をしていました。
これは大規模ネットワークでは非常に有効なのですが、Small Bussiness User にとっては敷居の高いものです。
GroupWise 2014 から、eDirectory や AD の LDAP サーバを利用できるだけではなく、 GroupWise 固有のユーザ管理ができるため、eDirectory も AD もない環境でも使えるという親切設計です。
数十人の環境で、電子メール、スケジュール、インターネットメール、タスク、Webメールが GroupWise 単体で利用できるというのは大変良いことです。
ユーザ管理はあの悪評の ConsoleOne を捨ててブラウザ管理に変わりました。Windows 版の場合、リモート管理ができない(RDPを使えばできるけど)ため、悪評のサーバー版IEの代わりに FireFox をインストールしておくことをお勧めします。
まだ残る「自宅」の誤訳
まだ「自宅」ボタンが残っています(笑)。誰も苦情を言わないのは、私が間違っているのでしょうか。
"Jitaku" means "House" not "Home"
それ以外は目立つ誤訳もなく、インストーラ以外のクライアント機能のメニューなどは日本語で利用できます。ただし、従来からの問題点ですが、ファーストネーム、ファミリーネームの順にフルネームが表示されるため、ユーザ名はアルファベット推奨です。
簡単なインストーラ
インストーラは非常に簡単に動いてくれました(Windows版)。従来のように、ConsoleOne をインストールして、Software Distribution を作って、ConsoleOne からシステムを作って、ドメインとポストオフィスを作って、エージェントをインストールする、という、仕組みが解かっていないとできない作業がメニュー一発でできるようになっています。これも ConsoleOne が無くなった最大のメリットでしょう。
ただし、Windows版に限った事かも知れませんが、POA のエージェントサービスが起動できず、再インストールして動作したという事は報告します。
文字化け Kanji corrupt "Mojibake"
メール本体の文字化けはありませんでしたが、GroupWise Client からメールのプロパティ画面に文字化けがありました。この現象は、WebAccess には見られません。やはり、Fat Client より、WebAccess を使った方が無難なのですが、リモートユーザ/キャッシングモードは Fat Client を使う必要があります。
これは恐らく Shift-Jis の出力を UTF で表示してしまった、というかなり基本的なバグの様です。 GroupWise 2012 ではこんなバグ見たことはありません。
「自宅」といい、メールのプロパティ画面といい、使い始めて5分で見つかるバグや文字化けがあるという所が、まぁ可愛いというか「本当に日本人がローカライズしたのか」という突っ込みを入れたくなります。ノベルKKさんも既に気が付いているはずですが、まぁ直せと言える程、発言力ありませんからね。
--
まぁ、「何をいまさらグループウェア」という考え方もあります。しかし、国産グループウェアの使いづらさから見ると、20数年の歴史があり、実績たっぷりの GroupWise の使いやすさはロスアンゼルス市が GroupWise から完全に Google Apps に移行できなかった最大の理由でもあります。
受信したメールを簡単にタスクやスケジュールに変更したり、メールの開封記録がのこっていたり、スケジュールを設定する相手のビジーサーチなど、このあたりの機能はこの20年間変わっていない、というほどやはりユーザさんには手放せない機能でしょう。
またクラウドアプリケーションでは、ユーザの操作ミス一発で、世界中に機密の「情報発信」ができてしまいますが、組織内部で完結している GroupWise であればそういったユーザの操作ミスにも寛容です。
GroupWise 5 から続いてきた eDirectory との緊密な連携が解かれたおかげで、スモールビジネスでの導入の敷居も低くなりました。高度な知識がなくとも、簡単にユーザ管理ができることは最大のメリットです。勿論 Ldap によるユーザインポートができるため、 eDirectory のみならず、 今さらなのですが Active Directory との連携もできるようになりました。
手軽にグループウェアを導入したいというユーザさんにも気楽にお勧めできる製品になりました。
引き続きGroupWise 2014 Install on SUSE Linux
GroupWise 2014 Import Users from LDAP
GroupWise2014 Impression and bugs
islandcenter.jp
-Keyword-
Novell GroupWise 2014 First Impression Bug Kanji
お問い合わせは
islandcenter.jp