2014年 07月 18日
動画付:SUSE Linux のインストール SLES on XEN
SLES11 は既にインストール済み、MobaXterm を使って Windows 側から操作しました。ハイパーバイザーは、 Core i5 の低電圧版、一般的なミドルランクの8G メモリの SATA ディスクのホワイトボックスPCです。既に、二つの Windows と4つの Linux サーバーが動作している「かなり重い」サーバー(?)です。
terminal をまず、XEN サーバーに接続します。
# yast & から virt-manager を起動するか
# virt-manager & を直接起動します。
"Not Connect" > 右ボタンで "Connect"
作成します "Create New"
設定はほとんどデフォルトです。デフォルトで SLES11 が選択されています。 8Gディスク と 4vcpu, 512Mb メモリです。
SLES11 は 512Mb メモリでも、十分 GUI でインストールできます。他のディストリビューションでは、インストールに1Gバイト程度メモリを要求する場合がありますが、SUSE は 512Mb で十分です。
ここでは、メモリが余っていたので1Gバイト与えましたが、通常のインターネットサーバーなどではそんなに必要としないでしょう。VPN だとか、簡単な HTTP サービスであればインストール後に /etc/xen/vm ファイルを編集して 192Mb でも動作します。
インストールのソースファイルを選びます。ここでは ISO ファイルを選びます。
システムパーティションは SLES11 では 8G ですが、gnome デスクトップを外したり、英語以外の言語の選択を外せば、 4G でも十分なスペースです。
ここで注意するのは xvd ファイルが先頭、 CD/DVD の ISO が2番目にあることです。間違えてセットした場合は、 Up/Down ボタンで位置を設定し直します。(ISOが先頭にあると再起動に失敗します)
xvd ファイルは /var/lib/xen/images/MyVm/disk0.raw となります。 disk0.raw では、単体ファイル名でどの VM なのかわからないので MyVm.disk0.raw などとリネームしておくのが良いでしょう。
NICは自動的に準仮想化ドライバが選択されます。Eth0しかない機材なので br0 しか選べませんが、NIC の複数差しの場合、任意に接続できるNICへのブリッジインターフェースが選べます。例えば、 br0 の Domain-0 は幹線に、dom-U の br1 は DMZ に配置する仮想マシンに、と言った具合ですね。
Centos7 で試したのですが、RedHat 6/7系の非XEN対応のディストリビューションでは、完全仮想化しか道はありません。
それでは実際にインストールを開始します。
デフォルトでは English/English Keyborad ですから 106 キーに変えるために、キーボードを Japanese に変更します。 License Agreement の Agree をチェックして次へ進みます。
私個人としては、別にメニューが日本語化されても嬉しくありません。却って、日本語のメニューを英語に翻訳して考えるという無駄な努力が必要なので、全ての表示は英語でいい、と割り切っています。
タイムゾーンの設定です。マウスを使って Asia/Japan を選択します。
"Hardware Clock set to UTC" のチェックは外します。
どうせ仮想化されたマシンなので、Dom-U 側からは CMOS クロックを変更できません。また、ハードウェアクロックを強制的に UTCにした場合、ハードウェア側のログなどが UTC になります。あまり喜ばないお客様が多いので、いつもこうしています。
ただし、インターネット公開用サーバーの場合、時間帯は UTC を選ぶべき場合があります。それでも、仮想サーバーは直接ハードウェエアクロックを制御しませんので、このチェックは外します。
基本的なインストールのシナリオです。
1) 物理サーバー
2) XEN/KVM などの仮想 domain-u
3) XEN サーバー
4) KVM サーバー
これで、サーバーの性格が決まってしまいます。物理ハードウェアをハイパーバイザーとする場合、 3),4) のどちらか好みを選びます。ただし XEN/KVM をインストールした場合、デバイスドライバのコンパイルに必要なカーネルソースや、アクティベーションに必要な FireFox ブラウザなどはインストールされないので、追加でインストールします。
ちなみに KVM のハイパーバイザー上に SLES をインストールすると、自動的に KVM に最適化されたドライバがインストールされました。
今回は仮想マシンなので2) です。
サマリ画面が開いたら "Expert タブ"を開きます。追加言語や RunLevel, 追加用アプリケーションソフトウェアなどはここからインストールします。
追加言語として Japaneseをチェックしておきます。少なくとも、これで、使うアプリケーション(と言ってもブラウザ位ですが)が日本語表示のためのフォントのインストールなどが行われます。
言語の追加のため、インストール量の見積もりが変わりますよ、という警告にOKします。
デフォルト RunLevel は 5 (XDM)なので 3 にします。
どうせ仮想マシンなので、コンソールを開くことはないでしょう。余分なメモリは使いたくありません。
サマリ全体を確認してください、それではインストールを開始します。
幾つかライセンス同意の画面が出ます、 I Agree を押して、最後に Install を開始します。
このインストールにかかる時間は一般的なPC環境であれば25分程度、サーバーなど SAS-Raid のハードウェアで 12,3 分程度、 SSD なら5分ほど、ファイルコピー、rpm のインストールにかかります。
-ということでコピーを待つ (^_^)y== - ~~
コピーが終わると、自動的に再起動します。
一旦、仮想コンソールが閉じますが、 Virt-Manager から、作成中の仮想マシンを右ボタンから Open します。 SUSE の初期起動画面、 Geeko のスクリーンが出ます。邪魔な場合は F2 キーでクリアできます。
実際 Virt-Manager で見ると、こんなに沢山の VM があることに驚いてしまいました。
root のパスワードスクリーンです。 Test 用のボックスがあるので、特殊キーや NUM ロックがかかっていないか確認します。
この後、"サーバー名.ドメイン名" をセットし、ネットワークの設定をします。
IPv6 は無効に、ファイアウォールはここでは一応 Disable にしておき、SSH のポートを開けておきます。
Network Interface のラインをクリックして、IP の設定をします。
DNS, Default Gateway(Router) の設定を行います。
ネットワークのテストは "No" を選びます。Yes を押して、はまり込むと、ドエライ苦労が待っています。まずはインストール作業を優先しましょう。このスクリーンは2、3度出ますが、特にスキップしなくても、自動的に次の画面に移動します。
その後、CA管理画面、ユーザ作成方法(デフォルトは Local) ユーザ(オペレータ名)をセットします。
ハードウェアの設定が終わりました。
AutoYast は同じサーバーを沢山設定するためのテンプレートなので、設定は不要です。
チェックを外します。
YaST インストーラが終了して、 RunLevel 3 で起動します。
お問い合わせは
islandcenter.jp