SUSE (SLES 12) ファーストインプレッション

SUSE Linux Enterprise Server 12 (SLES12) の評価版が入手できましたので、早速インストールの流れを見てみました。

1枚目のDVDは2.7Gb、 SLES11sp3 が 3.4Gb あったことを考えると、ずいぶんパッケージ類を絞り込んだ様です。

※ SLES12 から 32bit 版はなくなったそうです。だからでしょうね。

とりあえず SLES11sp3 の XEN 環境に入れてみました。

- メモリ:512Mb
- 仮想ディスクサイズ:8G バイト
- 仮想CPU:4vcpu
- SLE11 のテンプレート

SLES12 はSUSE が Novell からスピンアウトして初めてのメジャーバージョンアップです。まず随分インストーラの印象が変わりました。
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今どきの商用 Linux でも 512Mb でGUIインストーラが起動できる所は中々良いことです。

いつも通り、言語は変なJapaneseを避けて English のまま、キーボード配列だけJapaneseを選び Licenseに Agree をチェックして次へ
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次の画面でいきなり SUSE Customer Center への登録画面です。ここは後でも良いのでスキップ
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次にアドオンプログラムの指定ができます。ここでは何も追加アプリケーションがないのでそのまま次へ
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さて、ここでいきなり難関です。ここではどのファイルフォーマットを選択するかを指定します。
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SLES12 では btrfs がデフォルトとなりました。EXT4 を選ぶ事もできます。SLES11 で標準だった ext3 は選択肢にありませんね。
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SLES12 ext3 から BTrFS への変換

SLES12が採用した btrfs, snapper を使った Snap Shot


タイムゾーンの選択です。地図から東京あたりをクリックして Asia/Japan を選択します。 Hardware Clock set to UTC はチェックを外します。この機能は、OSが管理するクロックをハードウェアと同期させるもので、仮想環境では意味がないので、使いません。警告がでるのでOK
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次にオペレータのフルネームとログイン名/パスワードをセット
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続いて root のパスワードをセットします。3番目は確認用のボックスです。キーボード設定によっては符号文字がパスワードにセットされた場合、違うキーに割り当てられるので、ここで確認します。親切設計です。
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インストールのサマリ画面です。ファイアウォールはデフォルトで Enable なので、とりあえず Disable に変更します。
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さてこれがちょっと判りにくい Default System Target なのですが、これはつまり runlevel を3(Multi User Network) にするか 5(XDMのGUIログイン) にするかの選択です。従来の RunLevel Editor の置き換えです。
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※追記:SLES12 から初期化プロセスは initd から systemd に置き換わった事が大きな変更点です。openSUSE 12.1 より systemd が採用されています。ここでまずハマります。
SUSE SLES12 の大きな変化 systemd、さらば init

Software リンクから、追加するアプリケーションセットをチェックします。ここでは WEB/LAMP を選んでみました。
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この設定はインストールした後 YaST の Software Management からでも行えます。

Auto YaST のレスポンスファイルの作成は、何百台とインストールするわけでなければ、作る必要がないのでチェックを外します。

全ての選択ができたら、Install を開始します。
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インストールが開始されました。 Detail タブを押すと、インストールの進捗状況が判ります。
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大体ここから15分から20分程度でインストールが終わり、再起動します。

ここで問題発生
さてリブートした後なのですが、再起動すると XEN が「カーネルが見つからん」となり、インストール作業が進みません。ホストが SLES11 だからでしょうか。 「XEN のカーネルの問題」はそうあるものではないので、今のところ原因不明。

ということで Hyper-V に入れてみた

急きょ Hyper-V に入れてみました。Linux に比べるとやっぱり Windows ベースの Hyper-V は劇重です。512Mb のメモリでは、設定を変更する時にあまりにも遅いので、シャットダウンして900Mb のメモリを与えてみました。それでも SLES に入れるよりレスポンスが悪くて一つ一つが遅い。インストールは3割程度、余計に時間が掛かりました。マシンの性能もありますが、やっぱり Hyper-V は厳しいですね。

間違えて GUI 起動させたので何となくこれならつかえそうな、いつもの画面が出てきました。
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YaST の GUI 版は openSUSE 12 と同じデザインになりました。このデザイン好きじゃないンだけどなぁ。

一旦 init 3 で起動して startx を実行すると、なんとこの画面になりました。
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openSUSE12 の gnome 版を入れた時のデザインそのものです。実はこのスクリーンが大嫌いなので、あまり openSUSE は好みではないのですが、ちょっとがっかりです。ターミナル開くにも、いちいち Activities > アプリケーションボタン>"term" で検索して実行。今悪評の真っただ中の Windows8 並に使いづらいUIです。今までは壁紙から右ボタンでテキストターミナル開けたンだけどなぁ。がっかりしています。

runlevel editor は System Manager という名前になりました。困惑しています。
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※追記:ここが init から systemd に変わった部分!

Default System Target で runlevel を決めます。
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ホスト名とネットワークの設定項目がない
ここまでの流れの中で、

1) ネットワークの固定IPを設定する箇所がない。(DHCP)
2) ホスト名を設定する事ができない。(linux-xxxxxとなる)
3) XEN,KVMの選択、仮想化する/しないの選択がない。

の3か所に問題がありました。もっとも XEN ではなく Hyper-V 上で動かした罰なのかもしれませんが、ログを見る限り Hyper-V のドライバは読み込まれているので、これでOKなのでしょう。


1) はインストールが終わって YaST の Network Settings で固定IPにします。
2) は /etc/HOSTNAME を編集して再起動すれば、プロンプトが好みのコンピュータ名に変わります。
3) はベアハードウェアで試してみます。

最後に

かなり印象も変わったので今まで SLES9/10/11 に慣れていた人でも、一瞬「なんじゃこれ」というシーンがありました。「良くなった」と前向きに考えるか「使いにくくなった」と思うかは主観の問題でしょう。全体的に openSUSE に似てきたなぁ、という印象です。

幾分、インストールの手順や、用語、画面のデザインが変わったため、従来の運用、操作マニュアルなどは、変更する必要があります。 SLES10/11 では、多少画面のデザインが違う程度なので、笑ってごまかすことができました。
しかし SLES12 では、全面的に作り替える必要があります。

また、SLES11 よりサイズが小さくなった分、今までDVDに入っていたパッケージも幾つかはなくなっているはずなので、その点も注意が必要です。

ちなみに、カーネルのバージョン、リリース名などは以下の通りです。

sles12:~ # uname -a
Linux sles12 3.12.28-4-default #1 SMP Thu Sep 25 17:02:34 UTC 2014 (9879bd4) x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
sles12:~ # cat /etc/SuSE-release
SUSE Linux Enterprise Server 12 (x86_64)
VERSION = 12
PATCHLEVEL = 0
# This file is deprecated and will be removed in a future service pack or release.
# Please check /etc/os-release for details about this release.
sles12:~ #


今度は実ハードウェアに入れてみて、慣れていくしかないでしょうね。

関連記事:
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by islandcenter | 2014-11-03 19:03 | SUSE | Trackback | Comments(0)