2015年 04月 11日
SUSE Linux で XEN から KVM へ移行、VMDP はこんなに簡単
Windows には既に SUSE の VMDP 2.2 準仮想化ドライバが入っており、必要十分なレスポンスを出しています。

方法は
- 単純に /var/lib/xen/image/MYVM/MYVM.disk0.raw のイメージを KVM が動作するハードウェアにコピー。
- 次にKVMハイパーバイザーで virt-manager を起動して New > "I have a disk image with ......" を選択して、XEN で動作していたイメージを選択します。
- Network Adapter (NIC) の選択は virtio を選びます。Hyper Visor Default を選ぶと realtek 系の残念な NIC として認識されてしまいます。

- これで移行させた仮想マシンを run させます。
基本的にはこれでOKなのですが、まれに NIC が「不明なデバイス」になる場合があります。その時は VMDP ドライバを上書きインストールすると良いでしょう。あらかじめ VMDP ドライバをC: ドライブにコピーしておくと作業が楽です。

ただし NIC の MAC アドレスが変わってしまう、当たり前ですが、ベンダーコードが違うので、「あ、新しいNICだ」 と Windows が認識してしまうため、 IP アドレスや NIC のチューニング自体を行う必要があります。もっとも VMDP 2.2 では、NICのチューニング自体、xxxx offload 系の「やってはいけないチューニング」がデフォルトで Off なので、ほとんど問題はないでしょう。
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SUSE Linux Enterprise Server の XEN 完全仮想化環境なので、XEN <---> KVM 間の Windows の移行は容易です。VMDP は両方の環境で最適化されたドライバです。
-アンインストール-
C:\Program Files\vmdp の下に Uninstall.exe があります。これを実行してアンインストールします。他の方法では綺麗に削除できません。
islandcenter.jp
SUSE Linux Enterprise Virtual Machine Driver Pack
https://www.suse.com/ja-jp/products/vmdriverpack/
SUSE Linux Enterprise Virtual Machine Driver Pack 2.2 - ダウンロードは登録が必要です。
https://download.suse.com/Download?buildid=1f4Xf1JirmM~
Windows 2019 Server を SUSE Linux 15 (SLES15)+KVM で仮想ドライバを使って最適な仮想化
https://islandcnt.exblog.jp/239122369/
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