2015年 08月 05日
ISO を使った Windows 10 のオフラインアップデート
Windows10 1903 から 2004、ISOでアップデート
Windows10 手動で ISOファイル から Fall Creators Update にアップデートするWindows7から10へ移行、C:ドライブの拡張には MiniTool は便利クラウド時代 Windows Update チューニングで回線帯域を確保
また、企業などで Windows 7/8 混在環境で全てのPCをオンラインアップデートすると、とたんに回線がパンクするという、ナイスな方法をマイクロソフトは提供しています。しかも Windows10 アップデートは、Windows Update Service (WSUS) も無視してくれるみたいですし、プロクシを通したところで3Gバイトものコンテンツをキャッシュするプロクシの設定は考えたくない。というか Windows Update はほとんどプロクシキャッシュを無視してくれるので、全世界何億台のPCが Windows Update 経由で にアップデートします。効率悪い。 Windows10
※ ISO アップデートは Windows のライセンス認証が正しく引き継げない場合があります。この場合、Windows7 に「回復」をして(はぁー、すごい時間がかかる)、Windows Update をしつこくやって、「田」アイコンからオンラインインストールする必要があります。ブロードバンド環境ならいざ知らず、4G回線などの場合は、契約の容量を使い切ってしまうので注意しましょう。静かにコンビニなんかの駐車場で無料 Wifi を使う必要があります。
-MediaCreationToolx64 のダウンロード-
まずは Windows Media Creater をダウンロードします。
http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

このツールをダウンロードするには、32bit OS では 32bit 版、64bit OS では 64 ビット版 が必要です。後述しますが、機能は全く一緒の様です。 Windows10
ちなみに、この画面が出てくるまで台所でコップ一杯の水を飲むくらいの時間がなぜかかかります。起動できないと「再起動しろ、この馬鹿」と言われますのでご注意を。

ここでエディション、アキテクチャの選択ができます。Windows10 Home と Pro, 32bit, 64bit の選択ができるので、必要なものを選びます。どうしてわざわざこんなツールに 32/64 の両方があるのか理解できません。という事で一つの Media Creater ツールで HOME/Pro, 64Bit, 32Bit を落としておきます。一つ3Gですから、回線によっては時間が掛かる訳ですが、使っている Windows の負荷状態でダウンロードの速度は違う様です。決して回線をフルに使ってダウンロードしているわけではない様です。そこで、4本落とすのに4日かかりました。

USB ではなく ISO を選びます。

ファイル名は "Windows.ISO" なので W10-32pro.ISO などに変えておくこと。
そして長い事待つ。
ダウンロードが終わったら、ISOイメージをDVDメディアに書き込みDVDより再起動(敗因)
ちなみに、4~5Gb程度のシステム空き領域が必要なので、"32GbのSSD" なんてシステムの場合、要らないファイルから、再インストールできるアプリケーションなんかは全部消して、ディスクのクリーンアップが必要です。折角育ったゲームの課金もあきらめて全部消しましょう。
-じゃやってみようか-
Bios > CD/DVD ブート
言語などの選択>次へ
「今すぐインストール」
あ、ライセンスコードの入力を求められた.....(負けた)
つまり、DVDブートはクリーンインストールなので、アップデートするには、セットアップDVDの setup.exe を実行する必要があります。
-setup.exe から-
と言う事でISO 書き込みした DVD から \setup.exe を起動します。

※後で気が付いたのですが、別に ISO を DVD に焼く必要はないですね。8.x では ISO マウントできますし、Windows 7 でも Deamon Tools などがあれば、別に焼かなくてもマウントできてしまえばいい。実際に2台目は NAS の ISO ファイルをマウントして setup.exe を実行してアップデートできました。これはこれで便利です。その代り古い世代なのでタップリ5時間かかりましたが.....
更新プログラムは後でやるので「今はしない」オフラインでもアップデートしたい場合はこれを選べばよいのでしょうか。

タップリ待たせてくれます。
ライセンス同意

ここで、以前の環境を引き継いでくれる事が分かり安心します。ひたすら長い間待つ

ここから全画面に

長い間じーっと待つ
ここからはハードコピーが取れないのでちょっと残念。
インストールしています。ここではまだそれほど時間はかからない方。
コンビニで弁当でも買ってきてください。
>再起動
Windows8と同じ起動ロゴ
「WIndows をアップグレードしています 0%」
「もうしばらくお待ちください」(100%までたっぷり待つ。ファイルのコピーにたっぷり待たされるので居眠り)
>再起動
目が覚めても、まだ待たされる。機能とドライバのインストール。アイスクリームを食べたくなった。スーパーへ行ってこ。

再起動
システムを更新しています...設定の構成。また待たされる。
「ようこそxxさん」>次へ
「簡単設定を使う」以外の選択肢は「カスタマイズ」で通知関連のオンオフ切り替え、ヤバそうなのはOFFに
「新しいWindows の新しいアプリ」たぶん使う事はないと思うけど次へ。
サインインで、今までのメールアドレス、パスワードでサインイン。
アプリの設定、最後の設定、また待たされる。またトイレに行きたくなった。
「PCの電源を切らないでください」>切りたくなるのをじーっと我慢。
あと少しです。>待たされる。アイス買って来よう。
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と言う事で、無事、 へアップデートできた、と思ったら、Intel のどこにでもある内蔵ビデオカードが認識できていない。ネットワークにつながっている事を確認して、標準VGAのドライバを削除して、ネットワークからインストール。この時点でネットワークが使えないとアウトです。 Windows10
これで何とか使い物になるようになった。

やっぱりドライバのバックアップは欲しい。このツールは便利なので、新しいPC買ったときは必ず入れて置きます。ドライバがローカルにあるのは心強い。
http://www.drivermagician.com/
何となく、テキストが小さくて見にくいので、フォントサイズをコントロールパネルから変えてみる

とまぁこんな感じで無事アップデートは終了、ここまでISOのダウンロードを除いて約3時間。ナイスな週末の午後を過ごせます。
インストールが終わると、「OneDrive の設定をしろ」と出てくるのですが、これもの敗因です。 OneDrive という極悪ソフトウェアサービスは、インターネットの上り、下りの回線を石潰しの様に使いまくって、ネットワークをトンでもない状態にしてくれるソフトウェアです。同期が始まるとブラウザも使えない。全くリソースの無駄遣い。
この極悪 OneDrive は削除(というか機能させない)方法があります。
この後、Windows Update かけて再起動したのですが、遅いのなんの。メモリ8G積んでいても起動直後は5G以上使ってくれます。
全体的にはWindows10 はWindows 8.1 の 30% 増し位に重くなりました。多くのニュースサイトで提灯ライターに絶賛されている、 Windows 10 というのはこんなものです。
Windows Update Server(WSUS) ではなぜか Windows Vista と表示されます。

アップデートなんかかけて再起動したら、10年前の Windows XP の起動並に、起動中にコーヒーを淹れるほどかかります。起動しただけでメモリ5Gb使うって、どんなシステムよ。

※後で気が付いたら HyperV で子鯖が動いていた。それでもアップデートできてしまったというのもある意味凄い。ちょっとオチとしてはひどい話でした。(大敗因:そりゃ重いわ)
まぁ Linux とデュアルブートしているPCでもブートローダーの書き換えがなかったのは、ヨカッタ。
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まったく、インターネットメディアは何かと Microsoft 製品はヨイショする訳ですが、ほとんどがクリーンインストールだろうし、悪い事は絶対書かない。しかし、実際にやってみると、これほどUI云々ではなく、使い物にならないほど重いデスクトップはありませんね。タスクビューは便利だけど、Linux デスクトップでは5年以上前の技術だし、新鮮味もなし。
-大量導入-
ISO があれば、人手を使っての企業などの組織に を一挙に大量導入ができるかな、と考えてみましたが、甘い。今は考えられそうもありません。お金が余って仕方がないお客様の場合、新規に全部のPCを入れ替えるなら、十分検討するべき事ですが、既に、多くのPCが Windows7.1 などを使っている場合、この全てを ISO 経由だとしてもPCを Windows 7/8 から 10 へアップデートする事は、このアップデートにかかる「時間というコスト」を考えるとお勧めしません。 Windows10
何しろ、ほぼアップグレード可能なPCであっても、1台あたり最低でも3~4時間はかかるわけですから、その間、エンドユーザさんには「シエスタ」してもらうしかない。外部の業者がやるにしても、一人当たり、一日2~3台が限度です。もっとも一人8台ノルマとしても、8人のエンドユーザが「一日シエスタ」する訳ですから、それを避けるためにも、代替機が必要になります。さもなければ、業務を止めなければできません。
現実的には、当面 Windows7 プリインストールマシンを導入して、いよいよニッチもサッチも行かない状態で順次 プリインストールマシンをカスタマイズして導入という事になりそうです。恐らく、慎重なエンドユーザは Windows7 のサポートが終了する 2020 年以降も Windows7 を使い続ける事になりそうな予感がします。 Windows10
ユーザ企業では、やっと昨年あたりに Windows7 への移行を済ませたばかりで、いくらマウスとキーボードで使いやすい、と言われる Windows10 への移行は簡単ではありません。
まして、最新のハードウェアで動く Windows7 マシンと言っても、 へのアップグレードは時間と手間がひどくかかる事を心すべきです。もし「誤って」アップデートしても、一応、元の状態には条件付きでリストアできるわけです。 Windows10
それでも、こいつは「最後のWindows」なので、この後はないのです。サポートライフサイクルから、あと10年は使いつづけなければならないPCOSです。
慣れるって怖いですね。
クラウド時代 Windows Update チューニングで回線帯域を確保したい