SLES12 sp1 インストールとファーストインプレッション

 2015/12に SUSE より SUSE Linux Enterprise Server 12 sp1 がリリースされました。ほぼ1年ぶりのリリースです。とりあえずインストールしてみて、1昨年リリースされた SLES12 からどの辺が変わったかをレポートしましょう。


- インストール -

 インストールDVDから最初に表示される画面です。Language は英語、キーボードレイアウトは 106 日本語キーボードを選択しました。どうせテキストコンソールなので、デフォルト言語を日本語にする必要はないでしょう。キーボードの特殊キーが正しく認識されているかどうかの "TEST" フィールドがあるのがこのバージョンからの特徴です。親切設計ですね。
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- カスタマセンターへの登録(は、しない) -

ここはSkip Registrationします。登録するとリポジトリが登録されて、インストールのあとにパッチの提供、カーネルの更新が行われるのですが、周辺デバイスでコンパイル、インストールが必要な場合、カーネルバージョンが変わってしまってインストールできないケースが過去にありました。だから、ここは”素のまま”の状態でインストールします。素のままインストールして、追加デバイスがあればコンパイル、インストールするのが良いでしょう。
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アドオンがあればここからインストールします。特にないので次へ
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パーティションの設定です。

デフォルトでは "/" (ルート)パーティションは BtrFS です。BtrFS を使いたくない場合は "Expert Partitioner" へ
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デフォルトのパーティション設定は、Swap と BtrFS の "/" パーティションです。"Add"で追加するとパーティションはデフォルトで XFS が選択されます。

XFS ではなく、ロールバック機能が必要な場合は BtrFS を選ぶことになります。例えば仮想化サーバーのハイパーバイザーとして、使う場合は /var 以下を BtrFS として別パーティションにする事で、スナップショット、バックアップ、リカバリなどの機能が使えるということです。
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タイムゾーンの選択です。地図から東京あたりをクリックすると Asia/Japan が選択されます。

問題は "Hardware Clock set to UTC" のチェックをどうするかです。デフォルトのままこのチェックが入ると CMOS クロックも UTC にセットされます。

ハイパーバイザーとして使う場合、完全仮想化するシステムの中にはこのCMOSクロックを拾って JST だと勘違いするバカなOSがあるため、このチェックは外して JST 運用する事をお勧めします。このチェックを外すと "UTC 運用しないのはいかがなものですかねぇ"というダイアログが出ますが OK を押します。UTC 運用の方が、夏時間などを気にしないのでいいのですが、顧客目線ではUTCは9時間ずれているという認識があります。
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ここでオペレータのユーザを登録します。
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次に root のパスワードを設定します。パスワードに使った特殊キーが正しく認識されているかどうかを Test フィールドで確認します。ただし設定したパスワードと、 Test フィールドのパスワードの一致はチェックされません。が、このあたりも親切設計です。
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デフォルトのインストールサマリです。
- Firewall -> Disable
- SSH -> Block -> ここでは解放(oprn)します。
- Default Systemd Target -> Graphical -> サーバーで使うのであれば text に変更します。
- Clone System Configuration -> 何百台と同じ環境でインストールするなら AutoYast を使いますが数台なら "Do not Write it" をクリックします。
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これが変更後のサマリです。ここからインストールを開始します。
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ファイルのコピーからリブートは一般的なPCの仮想環境では6分程度でした。 SLES11 よりインストールにかかる時間が非常に短縮されています。
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リブートします。
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- ネットワークの設定 -

デフォルトのインストールではネットワークの設定ができません。最初から DHCP 設定なので、# yast -> System -> Network Settings から、固定 IP や DNS 、デフォルトゲートウェイの設定を行います。 SLES11 とはメニューの位置が違いますので、少し探しました。
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固定IPの設定です。 Hostname もインストーラから設定できず、デフォルトでランダム名だったものを設定しなおします。
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DNS の設定です。 ランダムに設定された HostName/Domain Name はここで変更します。
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これで再起動するとプロンプトが設定されたホスト名に設定されます。
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- NTP の設定-

SLES12.0 では NTP の設定にバグがあり、App Armor でブロックされていましたが、ここは正常に動作しています。
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SLES12 ntpd が Fail 起動できない <とその解決方法
http://islandcnt.exblog.jp/20476497/

-日本語の追加-

インストーラでは言語の追加が行えないので、インストール後に、日本語を追加します。YaST -> System -> Language から追加言語として Japanese を追加します。
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デフォルトの言語は英語のまま
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日本語のフォントがインストールされるため、アプリケーションでは正しく日本語が表示されます。
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リリース番号とカーネルバージョンです。
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- まとめ -
SLES12.0 より、かなりこなれた感じがします。ただし、インストールが自動化されたおかげもありますが、逆に、カスタマイズしてインストールできる項目が少ないため、インストール後に yast で設定しなおす項目が増えました。
それでも、本運用では更に yast で追加してインストールしたい管理用ツールなどのパッケージがあるので、デフォルトではこれでいいのかな、という感じです。

SLES12.0 からデスクトップが openSUSE と同じスタイルになったのは、あまり好ましいとは思いません。サーバーOSなのですから、新しいデザインのデスクトップを取り入れるのはどういうものかなと思います。リモートで環境設定を行う場合に少し戸惑う場合もありますし、顧客目線で運用マニュアルを書き直さなければならないのはちょっと困ったものです。

SLES12.0 でも痛切しましたが、 systemd による高速な起動は好ましく思います。また、32bit を捨てて 64 ビットに特化したため、インストールイメージがコンパクトで、インストールそのものも高速になりました。

SLES12.0 のちょっと不安だった部分もなく、安心してお勧めできるシステムになったという印象です。


islandcenter.jp


-Keyword-

SUSE Linux Enterprise Server 12.1 SLES12sp1 インストール install
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by islandcenter | 2016-01-31 11:40 | SUSE | Trackback | Comments(0)