しかし、VT機能というハードウェアの援護を受けて、KVM は一挙に広まっていった、という感じがあります。実際、XENで完全仮想化された Domain_U であれば、ほとんど仮想イメージを変更しないで KVM へ移植できてしまいます。何しろハイパーバイザーの補助をする QEMU という共通基盤があるため、XEN の完全仮想化はほとんど KVM との共通ワードとなっているわけですね。だから、 Linux On Linux の仮想化でも Full Virtual には、特に目立った機能の低下、スループットの低下はあまり感じなくなってきました。さらにはオクタコアやへクスコアなんていうハードウェアが、松竹梅の「竹程度」のサーバーに実装されると、ボトルネックはディスクI/O程度の問題になります。