How to install samba on SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15) インストール

SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15) に samba ファイルサーバーをインストールする場合の、ハマりどころを説明します。

openSUSE Leap 15 と違い、SLES15 では、インストールDVDとパッケージDVDの2枚が必要で、インストールするコンポーネントを選択します。

一方 openSUSE では1枚のDVDメディアなので、面倒なこともなくインストール、運用開始ができます。


- openSUSE Leap 15 の場合 -

openSUSE では特に意識せず、デフォルトでインストールした場合

YaST2 > Network Services > Samba

をクリックして、サービスを "Duelling boot" にチェックを付けるワンクリック操作だけで、samba のサービスが起動します。後は、

# smbpasswd -a smbuser

を実行して samba ユーザのパスワードをセットすれば良いだけです。



- SUSE Enterprise Linux 15(SLES15) の場合 -

SLES15 では、インストールDVDとパッケージDVDの2枚に分かれているため、インストールの際に Server Role を指定しなければなりません。インストール言語と、キーボードチェックの後に、 "Add On Product" をチェックしてインストールする必要があります。インストールする際にサブスクリプションをアクティベートすれば、SUSE のリポジトリが登録されるので、それで良いわけです。

しかしパッケージDVDは10Gbもあります。回線容量が細い場合や、インストールする台数が多い場合だとか、インターネット経由でインストールするには厳しい環境の場合、最初のアクティベーションをキャンセルして、二層DVDや、USBメモリにパッケージDVDを用意して、メディアチェンジを行います。

一番、手抜きで簡単、高速にセットアップするには、差し替えるパッケージDVDの1枚目を手元の http サーバーや ftp サーバーに展開して準備しておくのが、フリーハンドでのインストール作業を短縮する一番楽な方法かなと思います。

今回は、パッケージDVDを手元の別なサーバーの apache に展開して、インストール用リポジトリとして使いました。

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SLES15 を samba サーバーとして用意する場合の、サーバーのイニシャルインストールから、サービスの確認まで、実際20分程度の作業を約8分のビデオにまとめました(盛大に音出ます)
ハードコピーや文章ではわかりづらいと思いますので、全体の流れの参考にしていただければ幸いです。




コツは、 Additional Product をチェックして、DVDなどのメディアチェンジをした後、 ”Extensions and Modules” の中から "Basesystem Module""Desktop Applications Module" のチェックを入れておけば、ついでに samba のパッケージもインストールされることです。

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"Desktop Applications" は GUI 版 YaST を使う場合には必要なチェック項目です。

他にも、インストールする際にチェックし忘れた項目をリポジトリに追加するには、インストールを行った後 YaST > Software > Software Repositories から Add ボタンでリポジトリを追加できます。例えば、「後で Apache を入れたい」ので "Server Applications Module" などをリポジトリに追加する場合などですね。ブラウザの画面などから、コピー&ペーストできるので、複雑なリポジトリURLをコマンドラインで叩く必要はありません。

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- パーティションの変更 -

”Desktop Applications Module” を選んだ場合、推奨提案として、/home のパーティションが XFS で別パーティション化されます。

実際、Samba サーバーを運用したい場合、二台目のHDDを /home にしたいとか、iSCSI のストレージに社内共有ファイルを置きたい、などのニーズによって、Proposal のパーティション構成を変える必要があるでしょう。そのため、インストール途中で、 "/" (ルート) BtrFS でパーティション化して初期インストールした後で、別な論理ディスクを別パーティションにするなどの変更を行うことになるでしょう。

初期インストールの状態からパーティション構成を変えるには、 ”Suggested Partitioning” の ページから、Expert Partitioner を起動して、パーティション構成を変更します。

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- 手動でインストールする場合 -


インストールした後の、YaST > Software Management の画面がこちら。

既に samba の本体や yast2-samba-server のパッケージが導入されています。後は openSUSE Leap 15 と同じで

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YaST > Network Services > samba をクリックして、ウィザードに従って Startup のサービスを”Durling Boot” にチェックして、サービスを起動します。samba を削除した場合は、yast2-samba-server のアイコンをクリックすると、インストールから、サービスの開始までウィザード形式で実行されます。

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smbpasswd だけは、YaST で設定できないので、ターミナルから実行して samba パスワードを設定します。

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MacOS の Finder では、すぐに samba サーバーが出てくるので クリックして「別名で接続」すれば、接続することができます。Windows の場合は、サーバーアイコンが出てこない場合が多い(Windows 固有の例の病気)ので ”\\server_IP” をエクスプローラーのアドレスバーにセットしてログインします。

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できない場合は大抵、smbpasswd をし忘れたという、いつものボケをやってしまった程度の問題でしょうか。

後は共有ディレクトリのファイルアクセス権の問題があります。ファイルをコピーしたり、ディレクトリを掘ってみましょう。
ファイルが作れるか、消せるか、読み込み専用なのかは、また別の機会があれば説明したいと思います。

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-アクティベーション-

一通りテストして、問題がなければ、 YaST > Software > Product Registration で scc.suse.com にアクティベーションコードをセットして、サブスクリプションをアクティベートします。
そのあとリポジトリの更新されるので、最新のパッチを YaST Online Update(YOU) で行います。

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SUSE Linux (SLES12)で YaST を使った samba の導入







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by islandcenter | 2019-04-28 14:36 | SUSE | Comments(0)