2019年 04月 28日
How to install samba on SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15) インストール
openSUSE では特に意識せず、デフォルトでインストールした場合YaST2 > Network Services > Sambaをクリックして、サービスを "Duelling boot" にチェックを付けるワンクリック操作だけで、samba のサービスが起動します。後は、
# smbpasswd -a smbuserを実行して samba ユーザのパスワードをセットすれば良いだけです。
SLES15 では、インストールDVDとパッケージDVDの2枚に分かれているため、インストールの際に Server Role を指定しなければなりません。インストール言語と、キーボードチェックの後に、 "Add On Product" をチェックしてインストールする必要があります。インストールする際にサブスクリプションをアクティベートすれば、SUSE のリポジトリが登録されるので、それで良いわけです。しかしパッケージDVDは10Gbもあります。回線容量が細い場合や、インストールする台数が多い場合だとか、インターネット経由でインストールするには厳しい環境の場合、最初のアクティベーションをキャンセルして、二層DVDや、USBメモリにパッケージDVDを用意して、メディアチェンジを行います。一番、手抜きで簡単、高速にセットアップするには、差し替えるパッケージDVDの1枚目を手元の http サーバーや ftp サーバーに展開して準備しておくのが、フリーハンドでのインストール作業を短縮する一番楽な方法かなと思います。今回は、パッケージDVDを手元の別なサーバーの apache に展開して、インストール用リポジトリとして使いました。SLES15 を samba サーバーとして用意する場合の、サーバーのイニシャルインストールから、サービスの確認まで、実際20分程度の作業を約8分のビデオにまとめました(盛大に音出ます)ハードコピーや文章ではわかりづらいと思いますので、全体の流れの参考にしていただければ幸いです。コツは、 Additional Product をチェックして、DVDなどのメディアチェンジをした後、 ”Extensions and Modules” の中から "Basesystem Module" と "Desktop Applications Module" のチェックを入れておけば、ついでに samba のパッケージもインストールされることです。"Desktop Applications" は GUI 版 YaST を使う場合には必要なチェック項目です。他にも、インストールする際にチェックし忘れた項目をリポジトリに追加するには、インストールを行った後 YaST > Software > Software Repositories から Add ボタンでリポジトリを追加できます。例えば、「後で Apache を入れたい」ので "Server Applications Module" などをリポジトリに追加する場合などですね。ブラウザの画面などから、コピー&ペーストできるので、複雑なリポジトリURLをコマンドラインで叩く必要はありません。
”Desktop Applications Module” を選んだ場合、推奨提案として、/home のパーティションが XFS で別パーティション化されます。実際、Samba サーバーを運用したい場合、二台目のHDDを /home にしたいとか、iSCSI のストレージに社内共有ファイルを置きたい、などのニーズによって、Proposal のパーティション構成を変える必要があるでしょう。そのため、インストール途中で、 "/" (ルート) BtrFS でパーティション化して初期インストールした後で、別な論理ディスクを別パーティションにするなどの変更を行うことになるでしょう。初期インストールの状態からパーティション構成を変えるには、 ”Suggested Partitioning” の ページから、Expert Partitioner を起動して、パーティション構成を変更します。
インストールした後の、YaST > Software Management の画面がこちら。既に samba の本体や yast2-samba-server のパッケージが導入されています。後は openSUSE Leap 15 と同じでYaST > Network Services > samba をクリックして、ウィザードに従って Startup のサービスを”Durling Boot” にチェックして、サービスを起動します。samba を削除した場合は、yast2-samba-server のアイコンをクリックすると、インストールから、サービスの開始までウィザード形式で実行されます。smbpasswd だけは、YaST で設定できないので、ターミナルから実行して samba パスワードを設定します。MacOS の Finder では、すぐに samba サーバーが出てくるので クリックして「別名で接続」すれば、接続することができます。Windows の場合は、サーバーアイコンが出てこない場合が多い(Windows 固有の例の病気)ので ”\\server_IP” をエクスプローラーのアドレスバーにセットしてログインします。できない場合は大抵、smbpasswd をし忘れたという、いつものボケをやってしまった程度の問題でしょうか。後は共有ディレクトリのファイルアクセス権の問題があります。ファイルをコピーしたり、ディレクトリを掘ってみましょう。ファイルが作れるか、消せるか、読み込み専用なのかは、また別の機会があれば説明したいと思います。
一通りテストして、問題がなければ、 YaST > Software > Product Registration で scc.suse.com にアクティベーションコードをセットして、サブスクリプションをアクティベートします。そのあとリポジトリの更新されるので、最新のパッチを YaST Online Update(YOU) で行います。サブスクリプションの購入はこちらSUSE Linux (SLES12)で YaST を使った samba の導入