"Do not Format partition" を選ぶと、パーティションは初期化されないので、例えば、他のシステムから取り外したディスクのデータをそのまま使いたい場合はこちらを選びます。
"Mount partition" をチェックすると、Mount Point も同時に指定します。例えば /var を別パーティションにするとか、独自のディレクトリ、/database を別な専用パーティションにするなどの場合です。"Do not mount partiton" をチェックすると /etc/fstab に書き込まれないため、mount コマンドでマウントする必要があります。iSCSI デバイスなどでは、まれにマウントできない場合があったり、外付けディスクの電源が入っていない場合や二台目のディスクが「ご不幸」になられた場合、"fstab のご指定のディスクが見つからないよ"となります。正常起動できないので、起動時に mount するかしないかはそれぞれの目的次第です。
※ これはテスト環境なので、起動ディスク以外のパーティション以外は手動マウントしています。物理ディスクをデータ用に追加した場合、もしディスクに障害があると、fstab にマウント指定されていると起動できなくなります。仕方がないので Rescue 状態から、皆さんの大好きな vi エディタで fstab の該当の行を削除(コメントアウト)する必要があります。
- いかがでしたか -
SUSE Linux でのパーティション管理は、熟練エンジニアにとっても手軽だし、「まだ未熟」な Linux オペレータさんにとっても、割と理解しやすいインターフェースが YaST の中に用意されています。Linux の"キホン"さえ知っていれば、「パーティション操作」という、データロスにつながり易いクリティカルな作業も、fdisk の難解なコマンドオプションと表示内容を理解して、闘う必要もなく、何とかなるものです。
他のディストリビューションでは、これほど使いやすいパーティション管理ツールが「標準装備」されているわけでもなさそうですし、たとえ 「GParted の様なGUIツールがあるじゃん」と言っても、GParted パッケージそのものが一般的なディストリビューションにデフォルトで付属されてインストールされていないようですし、インストールで挫折するくらいなら、ハジメから「Linuxを知りたいし安定して使いたい」事を目的としては SUSE Linux の敷居の低さが理解できるでしょう。