openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築

ここでは openSUSE Leap 15.1 を一般的な Web LAMP 環境にすることを目標に、サーバーのインストールから、 php, MariaDB のインストール、動作確認の手順にまとめました。


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例としては、一般的によく利用される WordPress などを使う事を前提にしました。

openSUSE Leap 15.x だけのインストールに全体的な手順については次の記事をご参考の上、比較していただけると幸いです。

openSUSE Leap 15 Install : インストールファーストインプレッション

openSUSE Leap 15.1 インストールとファーストインプレッション
※ 画面や動画キャプチャは英語ですが、日本語設定もできます。

全体の流れは動画にしました(盛大に音出ます)




- ディスクとパーティション -

openSUSE のデフォルトでは mysql のDBが /var/lib/mysql の下に作成されます。

また、WorgPress 初めWEBサーバーの固定コンテンツは /srv/www/htdocs の下に作成されます。


opensuse151:~ # mysql -u root
Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or \g.
Your MariaDB connection id is 14
Server version: 10.2.22-MariaDB openSUSE package

Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

MariaDB [(none)]> select @@datadir;
+-----------------+
| @@datadir |
+-----------------+
| /var/lib/mysql/ |
+-----------------+
1 row in set (0.00 sec)

MariaDB [(none)]> quit
Bye
opensuse151:~ #


そこで、この二つのディレクトリは別パーティションとしておきます。
仮想環境なので、 "/" , "/var" , "/srv" の三つの仮想ディスクイメージを用意して別パーティションとしました。


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- インストールの開始 -

インストールは仮想VMの場合、 3.7Gb のフルディストリビューションISOイメージから起動してインストールするのが一番確実で早いでしょう。ベアメタルの場合はこのイメージをDVDに焼きこんでブートします。
300Mb のネットワークインストール用 ISO もありますが、ネットワークからのインストールは遅かったり、途中でエラーが出て止まる場合があります。

ウチの環境だけかも知れませんがあまりお勧めしません。

- Web LAMP Server インストールのポイント -

Web LAMP のアプリケーションの作り方次第なのですが、たとえば、WordPress の場合、/srv/www/htdocs の下に画像や固定ページなどの固定コンテンツが作られます。

インストールの途中で”パーテションの提案”のスクリーンに来たら、"Expert Partitioner" を選びます。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_21594870.png

追加のディスクを選んで、/var, /srv の二つのパーテションを作成します。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22001128.png

openSUSE Leap 15.1 から Partitiner の画面デザインやボタンのレイアウトがちょっと変り、マウス操作がキョドってしまいます。

とりあえずシステムパーティションと、DB、コンテンツのパーティションが別な仮想イメージで作られました。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22003930.png

時刻の設定スクリーンで "Other Settings" でデフォルトのタイムソースを選びます。

構内ネットワークにあるもの、最寄りのISPが提供するもの、国内の距離が短い公開NTPなどですね。

大体、地図の東京あたりをクリックすると、時刻は Asia/Japan に設定されます。VPSなどの仮想環境では Hardware Clock set to UTC は機能しないと思います。警告が出ますがチェックを外しても構いません。

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ローカルユーザーの作成画面です。スキップすると root のパスワード設定です。スキップしない場合、ユーザ名とパスワードをセットして、use this password for system administrator と Automatic Login のチェックは外します。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22054029.png


次に root のパスワード設定のスクリーンになります。

誤って Caps や Numlock されていないか確認するフィールドがあります。

インストールのサマリ画面です。

Software リンクを開きます。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22060872.png

追加のインストールソフトウェアが選べるので、”Web LAMP Server” をチェックします。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22063218.png

次にサマリ画面から、FireWall無効SSH 有効に切り替えます。SSH は何かと使う機会が多いでしょう。FireWall は運用前に有効にして調整すると良いでしょう。

Network Configuration は、Network-Manager から Wicked に変更します。このデフォルト設定も openSUSE Leap 15.1 で変わりました。

サーバー目的なので固定 IP を使います。 Wicked に切り替えて、後でインストール後に YaST でネットワークを設定します。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22065714.png


この状態では DHCP の設定です。

openSUSE Leap 15.1:ネットワークの設定はYaSTではなくアプレットで

インストールが終わった後に、固定IP、ホスト名の変更を YaST > System > Network Settings で設定します。


ここで Install を押すと、ファイルコピーが始まり、自動的にリブートします。


- サービスのイネーブル -

まず、Apache2 をイネーブルする前に、 YaST の HTTP server のアイコンをインストールします。YaST > Softwre > Software Management から、"Yast2" とか "HTTP" などのキーワードで検索すると yast2-http-server という項目が出てくるので、チェックしてインストールします。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22083086.png
一旦、YaST を終了して、もう一度立ち上げると "Network Services" セクションに "HTTP Server" アイコンが出てくるので、これを開きます。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22085199.png

ウィザードに従ってセットアップを始めると、スクリプトを有効化する選択スクリーンが出てきます。今回は php だけ使うので "Enable PHP Scripting" にチェックを入れます。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22091228.png

ウィザードの最後の画面で、"on boot" を選びます。よく見ると ”Current status : Inactive” になっていますね。今気が付いた。
細かな所ですが、こういう openSUSE Leap 15.1 の意味のないデザイン変更はやめてほしかった。

"After writing configuration" のボタンをトグルして、すぐサービスが起動できるはず.... 忘れてしまった場合は....

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22094013.png


忘れてしまった場合は....

YaST > System > service Manager から "Apache2" を ”On boot/Active” に変更できます。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22100415.png

vi なり gedit で /srv/www/htdocs/index.phpを作成します。内容は.....

<?php
phpinfo();
?>

ブラウザの url に "http://host_ip/index.php" をセットして PHP スクリプトの動作確認を行います。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22114011.png
mariadb も同様に YaST > System > Service Manager から、on boot/Active に変更します。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22120328.png


それでは sql モニタを起動して調べてみましょう。


opensuse151:~ # mysql -u root
Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or \g.
Your MariaDB connection id is 11
Server version: 10.2.22-MariaDB openSUSE package

Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

MariaDB [(none)]> show databases;
+--------------------+
| Database |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql |
| performance_schema |
| test |
+--------------------+
4 rows in set (0.01 sec)

MariaDB [(none)]> quit
Bye
opensuse151:~ #

どうやら問題ない様です。

openSUSE Leap 15.1 Web LAMP をインストールしてWebサイトの構築_a0056607_22132135.png


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openSUSE が使えるVPS



次回は openSUSE 15.1 で WordPress をインストールしてみます。

WordPress on openSUSE 15.1 インストール

応用編 Zabbix 4.2 をセットアップ

How to setup zabbix4.2 on openSUSE Leap 15.1






by islandcenter | 2019-06-06 22:33 | SUSE | Comments(0)