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Softbank Air: Wifi ネットワークの暗い闇、シェアード IP

ブロードバンド難民の僻地住民にとっては、モバイル Wifi や Softbank Air の様な、光ファイバー工事が不要な通信サービスは唯一の救済手段となっています。Softbank Air は他の無線通信のサービスと比べた場合、通信量制限が緩いので、光ファイバー僻地難民で、大容量の通信をするには一択なのです。

という事で、某壁地で実際に Softbank Air を使っている実家ではどんな評判なのか?聞いてみました。

「とにかくクソ」

というのが身内のご意見です。でも僻地では光ファイバーサービス地域ではなく、既に ADSL サービスも終わっている今、巨大な Windows Update なんかをダウンロードするには、Softbank Air しか選択肢がないのですね。そもそもギガ爆死する環境では Windows Update なんて無理。

まず、子供がやりたいプレステ4のゲームが堕ちる。何かと再起動しないと通信状態が復活しない。昼夜かかわらず、とにかく通信が途切れる。別に土日や夜間だけではなく、昼間でもネットワークの調子が悪い。





で調子が悪い時 TraceRoute してみたり、google DNS に Ping してみた結果.....

Softbank Air: Wifi ネットワークの暗い闇、シェアード IP_a0056607_13010580.png

専門家ではないので「逃げ」ますが、どうもSoftbank Air では、Softbank の閉塞ネットワークの中でグルングルンとルーティングして最後にインターネットに繋がるらしいのですね。っていうか、試しに携帯のテザリングしてみてもほぼ結果は一緒。

- 再起動すると softbankXXXXX.bbtec.net の IP もリセットされる
- グローバル IP もリセットされる

172.16.255.254 に user/XXXXX でログインして「再起動」させてみる

Softbank Air: Wifi ネットワークの暗い闇、シェアード IP_a0056607_13025934.png


なんだ「信号受信レベル」は十分じゃないか?

- 再起動して「確認くん」で調べると、グローバルIPが変わっている。

確認くん

- 調子が悪い時に、割り当てられたグローバルIPに Ping を打ってみると、通信状態は良好な様だ。つまり閉塞したサービスの中の通信状態は悪くない。
- 次第に調子が悪くなったり、元の「調子ワリぃ」状態に戻ったりする。

- グローバルアドレスが頻繁に変化する実害として Thunderbird と Gmail のセッションが切れて、再認証を求められる。

Thunderbird から gmail にログインできない

つまり、根本的な問題は、電波状況ではなく、ソフトバンクの Air サービスの閉塞網と、グローバルネットワークに接続しているポイントに問題がありそうなんですね。つまりは「プロバイダのサービス品質の問題」が再燃しているわけですか。推測ですが......




- モバイル Wifi の致命的な欠点、グローバルIPが変化する -

つまり、割り当てられるのはプライベートアドレスなのです。

Softbank Air に限らず、どこの Wifi サービスでもその様なのですが、基本的に電源 On/Off したり、リセットしたりすると、グローバル IP がリセットされて、通信状態がリセットされてしまいます。

まぁ当たり前と言われれば、その通り「納得」なのですが。

私は普段は Softbank の固定DSL回線を使っているので、ほとんど「固定IP」状態なのですが、Wifi サービスでは、端末側のスイッチが入って起動すると

  • 通信事業者の中で閉塞したネットワークを作り
  • ipv4 のアドレスが使いきれないよう、Wifi 端末側のスイッチが切られるとアドレスを開放
  • スイッチが入った時、あるいはリセットした時に、閉塞したネットワークでアドレスを再割り当て
  • 端末側が起動したら、閉塞ネットワークでネットワークが再構築されて
  • 閉塞ネットワークから数少ない ipv4 の共有グローバルアドレス(シェアード IP Address)を割り当てられる
  • 他のユーザが共有しているグローバルアドレスで「でっかいファイル」をダウンロードすると、ネットワークが堕ちる
  • 割り当てられた、グローバルIPに Ping を打ってみても問題はない様だ
  • 仕方がないので再起動して、調子が戻る

というルーティンの様です。まぁあくまでも、ソフトバンクの「中のヒト」じゃないから内情は分かりませんがね...






- Wifi 接続サービスでは使えない機能 -

一般的な Wifi サービスでは、グローバルIPが固定していないため、使えないサービスとして

  • DDNS を使うウェブカメラなど、たぶん、Skype や Line の無料通話なんかも問題ありそうでダメなんですね。(後述)
  • ポート開放が必要なゲームだとか、P2P ダウンローダ。オープンソースなソフトウェアは落とせない。
  • 巨大なファイルのブラウザからのダウンロード(レジューム機能付きのダウンロード速度を制限できるダウンローダーを使うのが良いのかな)
  • 固定IPが必要な、VPN サーバーや、自宅公開サーバーは絶望的
  • ブロードバンド僻地にある工場や事務所、山の中のトンネル工事現場事務所のような法人向けのテンポラリな拠点との間で VPN を使った構内仮想ネットワークは絶望的に無理。

これらは一様に Wifi サービスでは使えないと思った方がいいようです。ほとんどの Wifi 接続サービスはこの仕様になっている様です。

そりゃ当たり前ですが、本来が移動体通信が基本ですから、こんな使い方するのはIoT機器の制御もしたい。できないんです。

僻地住民にとっては、インターネットサービスが使えるかどうかは公共サービスの不公平な分配なのです。

これでは Windows Update もできない.....

ちなみに UQ Wimax ではグローバルIPはオプションで用意されていますが、UQ Wimax では、通信量制限が入るので、ちょっと辛い。アウトオブ眼中です。

グローバルIPアドレスオプション(WiMAX 2+用)



- Softbank Air が弱い点 -

どうも、Softbank Air は、閉塞したネットワーク内や、基地局との通信状態は、環境によっては悪くないのですが、Softbank のプライベートネットワークから、インターネットに接続するポイントに弱さがある事が原因の様です。

根本的な問題は ipv4 枯渇問題にあります。グローバルIPが枯渇しているから、少ない割り当てをシェアードIP にしているわけです。もともと ipv4/ipv6 デュアルスタックにするとか、トンネリングするとか NAT すればいいというのは、私にとっては専門外の意見なので、深くコメントできません。

ただ、Softbank Air のサービスが「クソだ」と思うご意見は実感しています。要は「どこかに金をかけていない」のです。そもそもスマートフォンのテザリングだって同じ問題が内包しているはずなのに、Softbank Air だけ、これだけインターネットのセッションに問題があるのがおかしい。yMobile を使っている身としては "Softbank Air" の仕組み自体が特殊な問題を抱えているンじゃないかと詮索したくなります。

※ Softbank Air について良く調べてみたら、Softbank の無線通信回線ではなく、どうやら 、Wireless City Planning の回線を Softbank が代理店販売しているサービスなんですね。

SoftBank Air(Wikipedia)

Wireless City Planning

買収した Willcom のPHS、AXGP 通信規格を引き継いだものが Softbank Air の通信規格なので、携帯電話網とは違う規格のようです。「中のヒト」じゃないので詳しく分かりませんが.....

まだ ipv6 が深く浸透していない事、また、Wifi 接続サービスがあまり成熟していないのにサービス競争に入っている事、それなのに大容量のクラウドネットワークサービスが一般化している所に問題があるのです。

とてもじゃないけど、ネットも使えない「田舎」でセカンドライフを過ごせ、とは言えないンです。


速度競争と「ギガ放題」競争に走るあまり、重要な通信品質に問題がある Softbank Air サービスは良いとは言えない。売り文句はいいけど「中のヒト」達は自分が売っているサービスがどの程度の品質だと実感しているのでしょうか。医者が自分自身で飲んだこともない薬を処方しているようないい加減さを感じてしまいます。

通信速度の制限について

以下のコンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制限を行う場合があります。なお、通信の切断は行いません。

  • 音声通話やテレビ電話などをパケット信号に変換し、データ通信にて実現するサービス
  • MPEG、AVI、MOV 形式などの動画ファイル
  • BMP、JPEG、GIF 形式などの画像ファイル
  • 動画閲覧、高画質画像閲覧、P2P ファイル交換、ソフトウェアダウンロードなどを伴うサイト、アプリケーションなど

つまり、これってほとんどの通常のクラウド系の通信が制限されるわけしょうか? Hotspot Shield の様な VPN サービスや Tor を経由して Netflix 見た場合、どうなるんでしょうか。それも解析されているのかな? どこでどんなデータをやり取りしているかをすっかり見透かされて制限を掛ける。プライベートな通信の監視、ヒミツなんてまるで無視の制限ポリシー。ほとんどチャイニーズファイアウォール。暗闇の世界....

もっとも、インターネット接続サービス、ブロードバンド接続サービス自体が、黎明期から抱え続けてきた「トラフィックの増大追っかけ対策」がまた噴出してきただけなんですね。恐らく無線通信が、もっと信頼性が高くなれば、その信頼性に乗っかって利用した「便利なサービス」が出てくるだけでしょう。追いかけっこなのです。

これは IPv6 が普及してもこの問題は付きまといます。

多くのインターネットサービスがPC向けから、スマートフォンサービスに移行していて、スマートフォンではあまり問題なく使えても、PCではあまり使い物にならない Wifi サービスも世間にはあるという事です。






by islandcenter | 2020-01-04 13:32 | Internet | Comments(0)