2020年 07月 05日
openSUSE Leap 15.2 Install First Look.(インストール)
ダウンロードは次のアドレスからダウンロードします。
openSUSE Leap 15.2
- DVD イメージはフルパッケージで約4Gb弱です。ネットワークが不安定な場合はダウンローダーや Torrent を使ってダウンロードします。- ネットワークイメージはブートからインストーラを立ち上げて、必要なパッケージをリポジトリからダウウンロードします。ネットワークが安定しており opensese のダウンロードサイトが安定しているのなら、こちらを使います。ウチは回線状態が決していいとは言えないので DVD イメージをダウンロードして使いました。
DVD起動してインストーラが立ち上がったら、F2キーで言語を選択できます。ここから日本語化しても良いのですが、システムログなどが、意味不明な日本語表示になるのを避けるため、英語のままインストールする事をお勧めします。インストールの全体の流れは6分ちょっとの動画にまとめました。(派手に音出ます)Installation言語と、キーボードレイアウトの選択。キーボードだけは日本語 106 キーを選び、特殊キーのレイアウトをテストボックスで確認します。オンラインリポジトリからネットワークインストールするかどうかの選択です。非力なネットワーク環境なのでNoを選択して、DVDメディアからインストールします。
System Role (役割)の選択。好みの問題なので SLESと共通の GNOME デスクトップを選びました。
パーティション構成です。従来の 15.1 や SLES15sp2 は /home がXFS で別パーティションでしたが、 15.2 からデフォルトでシングルパーティションになっています。ここも SLE15 SP2 と違うところです。
デスクトップワークステーションにするか、サーバーにするかで、パーティション構成を計画しておきます。全て BtrFS です。どうも、このファイルシステムは今後もデフォルト化しそうです。
Web サーバーにするか、ハイパーバイザー運用するか Samba に使うか、色々目的があるので、Expert Partitioner から、構成を変更します。ほぼパーティション構成を変えて運用する事が前提になりそうです。
タイムゾーンの設定です。東京付近をクリックして Asia/Japan に設定します。
デフォルトで opensuse.org のタイムプールが選択されています。ここでは変更できないので、後で、通信距離の短い構内 ntp や ISP の ntp、パブリック ntp に変更します。
Hardware clock set to UTC のチェックはいつも外していますs。 仮想化状態では役に立たないし、Windows とのデュアルブートにすると Windows も UTC でブートしてしまいます。
オペレータの作成です。デフォルトでは、このユーザが root になり自動ログインしますが、私の好みではないので、 "Use this passwod .....", "Automatic Login" の二つのチェックは外します。
”Use this Password..." のチェックを外したため、root のパスワードを設定します。Caps が押されていないか、キーボードのレイアウトに間違えがなく、設定したパスワードの特殊記号に間違えがないか、ここでチェックします。
- Software : 追加のパッケージが必要だったり、KVM ハイパーバイザー運用なので Gimp は必要ないのでインストールしない、などはここで選択します。- Default systemd target : デスクトップ利用なのでGUI ログインするか、サーバーなのでテキストログインするかを選択します。- Security : デフォルトでファイアウォール有効、ssh 無効です。これから色々やりたいことがあるので、ファイアウォールは無効、SSH は有効にしました。- ネットワーク設定:は Network-Manager がデフォルトです。ノートブックなど Wifi を使ったり、有線で DHCP を使いたい場合は Network-Manager がいいのですが、仮想化したり固定デスクトップで有線のみだったり、仮想マシンとしてサーバー運用する場合は Wicked に変更します。
過去のバージョンでは目立たなかった Network Configuration が Wicked に変更すると目立つように、デザインが変わります。
Wicked のネットワーク設定画面です。 HOSTNAME はここで事前に設定できます。
インストールサマリが決まったら、右下の Install ボタンから、インストールを開始します。DVDメディアからインストールすると、約20分ほどで自動的にリブートします。
SLES と同じ GNOME デスクトップが上がります。
折角、ユーザを作ったので、オペレータの言語は日本語に、 root 言語は US にします。オペレータでログインして YaST を起動します。 root パスワードで開きます。(root でログインしてやってはダメ、全部日本語になってしまいます。オペレータユーザだけ日本語化するのがコツです)
rootではなく作成した、一般ユーザでログインします。
YaST > System > Languages より、”Primary Language Settings” を Japanese にセットして”OK” 日本語フォントがロードされます。
これで、オペレータアカウントは日本語化されます。 man コマンドも日本語です。
一方 root でログオンして入ると、YaST は英語をキープして、 man コマンドも英語でした。
かなり端折りましたが、openSUSE Leap 15.2 の雰囲気はご理解していただけるとありがたいです。openSUSE Leap はインストールのし易さ、安定性に優れ、SUSE Linux Enterprise (SLE) の堅牢さも引き継いでいます。
このブログでは SLES を中心に扱ってきましたが、openSUSE Leap 15 以降 openSUSE の記事が中心になってきました。それだけ openSUSE Leap の扱いやすさを感じます。SLES でなければ怖くて使えない、と言った機能も安心して使えるようになったのは、喜ばしいことです。
次はどんな検証をしてみようか、考え中です。