openSUSE Leap 15.2 Install First Look.(インストール)

2020年7月2日に openSUSE Leap 15.2 がリリースされました。インストールを通して、 先月リリースされたばかりの SUSE Linux Enterprise 15 sp2 (SLES15sp2) や、旧版 Leap15,15,1 との違いを見てみます。 

- ダウンロード -

ダウンロードは次のアドレスからダウンロードします。

openSUSE Leap 15.2

- DVD イメージはフルパッケージで約4Gb弱です。ネットワークが不安定な場合はダウンローダーや Torrent を使ってダウンロードします。
- ネットワークイメージはブートからインストーラを立ち上げて、必要なパッケージをリポジトリからダウウンロードします。ネットワークが安定しており opensese のダウンロードサイトが安定しているのなら、こちらを使います。

ウチは回線状態が決していいとは言えないので DVD イメージをダウンロードして使いました。

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- インストール -

DVD起動してインストーラが立ち上がったら、F2キーで言語を選択できます。ここから日本語化しても良いのですが、システムログなどが、意味不明な日本語表示になるのを避けるため、英語のままインストールする事をお勧めします。

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インストールの全体の流れは6分ちょっとの動画にまとめました。(派手に音出ます)


Installation

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言語と、キーボードレイアウトの選択。キーボードだけは日本語 106 キーを選び、特殊キーのレイアウトをテストボックスで確認します。

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オンラインリポジトリからネットワークインストールするかどうかの選択です。非力なネットワーク環境なのでNoを選択して、DVDメディアからインストールします。

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System Role (役割)の選択。好みの問題なので SLESと共通の GNOME デスクトップを選びました。

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パーティション構成です。従来の 15.1 や SLES15sp2 は /home がXFS で別パーティションでしたが、 15.2 からデフォルトでシングルパーティションになっています。ここも SLE15 SP2 と違うところです。

デスクトップワークステーションにするか、サーバーにするかで、パーティション構成を計画しておきます。全て BtrFS です。どうも、このファイルシステムは今後もデフォルト化しそうです。

Web サーバーにするか、ハイパーバイザー運用するか Samba に使うか、色々目的があるので、Expert Partitioner から、構成を変更します。ほぼパーティション構成を変えて運用する事が前提になりそうです。 

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タイムゾーンの設定です。東京付近をクリックして Asia/Japan に設定します。

デフォルトで opensuse.org のタイムプールが選択されています。ここでは変更できないので、後で、通信距離の短い構内 ntp や ISP の ntp、パブリック ntp に変更します。

Hardware clock set to UTC のチェックはいつも外していますs。 仮想化状態では役に立たないし、Windows とのデュアルブートにすると Windows も UTC でブートしてしまいます。

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オペレータの作成です。デフォルトでは、このユーザが root になり自動ログインしますが、私の好みではないので、 "Use this passwod .....", "Automatic Login" の二つのチェックは外します。

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”Use this Password..." のチェックを外したため、root のパスワードを設定します。Caps が押されていないか、キーボードのレイアウトに間違えがなく、設定したパスワードの特殊記号に間違えがないか、ここでチェックします。

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- 最期のインストールサマリ -

- Software : 追加のパッケージが必要だったり、KVM ハイパーバイザー運用なので Gimp は必要ないのでインストールしない、などはここで選択します。
- Default systemd target : デスクトップ利用なのでGUI ログインするか、サーバーなのでテキストログインするかを選択します。
- Security : デフォルトでファイアウォール有効、ssh 無効です。これから色々やりたいことがあるので、ファイアウォールは無効、SSH は有効にしました。
- ネットワーク設定:は Network-Manager がデフォルトです。ノートブックなど Wifi を使ったり、有線で DHCP を使いたい場合は Network-Manager がいいのですが、仮想化したり固定デスクトップで有線のみだったり、仮想マシンとしてサーバー運用する場合は Wicked に変更します。

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過去のバージョンでは目立たなかった Network Configuration が Wicked に変更すると目立つように、デザインが変わります。

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Wicked のネットワーク設定画面です。 HOSTNAME はここで事前に設定できます。

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- インストール開始 -

インストールサマリが決まったら、右下の Install ボタンから、インストールを開始します。DVDメディアからインストールすると、約20分ほどで自動的にリブートします。

SLES と同じ GNOME デスクトップが上がります。

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- オペレータの言語を日本語に

折角、ユーザを作ったので、オペレータの言語は日本語に、 root 言語は US にします。オペレータでログインして YaST を起動します。 root パスワードで開きます。
(root でログインしてやってはダメ、全部日本語になってしまいます。オペレータユーザだけ日本語化するのがコツです)

rootではなく作成した、一般ユーザでログインします。

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YaST > System > Languages より、”Primary Language Settings” を Japanese にセットして”OK” 日本語フォントがロードされます。

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これで、オペレータアカウントは日本語化されます。 man コマンドも日本語です。

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一方 root でログオンして入ると、YaST は英語をキープして、 man コマンドも英語でした。

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- まとめ -

かなり端折りましたが、openSUSE Leap 15.2 の雰囲気はご理解していただけるとありがたいです。openSUSE Leap はインストールのし易さ、安定性に優れ、SUSE Linux Enterprise (SLE) の堅牢さも引き継いでいます。

このブログでは SLES を中心に扱ってきましたが、openSUSE Leap 15 以降 openSUSE の記事が中心になってきました。それだけ openSUSE Leap の扱いやすさを感じます。SLES でなければ怖くて使えない、と言った機能も安心して使えるようになったのは、喜ばしいことです。

次はどんな検証をしてみようか、考え中です。







by islandcenter | 2020-07-05 14:36 | SUSE | Comments(0)