openSUSE Leap 15.2 で ThunderBird, GUI アイコンをGNOMEへ登録

普段、SUSE Linux は、サーバー運用なので、メールの読み書きはしないのですが、、openSUSE Leap 15.2 のライブUSBを作ったので、メールも使える様にしました。 

メーラと言えば Thunderbird。 Netscape Mail 時代から、同じメールのプロファイルなので、古いメールのアーカイブも読める。 

という事で openSUSE GNOME デスクトップで Thunderbird を使おうの回です。

よく、SLE のアクティベーションキーを送ってほしい場合など、ブラウザで gmail 開いて.... とやっていたのですが、使い慣れてて、面倒な設定もソラでできる Thunderbird が使える事は個人的に嬉しい。

- ダウンロードとインストール -

Thunderbird は software.opensuse.org から1クリックインストールするのが一番確実です。しかし、openSUSE で配布しているものは英語版だけです。別に日本語の読み書きで不自由しなくて、メニューが英語でも構わないのですが、本家 Mozilla から日本語版をダウンロードして使う事にしました。

Thunderbird  日本語 Linux 版

ダウンロードしたら解凍して、解凍先の xx/xx/thunderbird を実行するだけです。ただ、あまりディレクトリに小間物屋を開きたくないので、<home>/bin に移動しました。

linux@localhost:~> echo $PATH
/home/linux/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin
linux@localhost:~>

/<userhome>/bin にパスが通っているので thunderbird 本体のシンボリックリンクを作ります。

linux@localhost:~/bin> ln -s  thunderbird/thunderbird thb

これで ~> thb だけで Thunderbird が起動します。

- プロファイル -

~> thunderbird -profilemanger を実行すると、手動でプロファイルを指定できます。

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- gnome のアプリケーションに登録 -

しかし、メールを読むのにイチイチターミナル開くのも面倒なので GNOME のパネルに登録します。そのためには alacarte (アラカルト)パッケージをインストールします。openSUSE Leap 15.2 の標準リポジトリにあるので、そのまま YaST でインストールするか、下の software.opensese.org から1クリックインストールします。

alacarte : Menu editor for GNOME

Alacarte is a simple freedesktop.org compliant menu editor for GNOME that lets you change your menus, simply and quickly. Just click and type to edit, add, and delete any menu entry.

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Thunderbird を登録します。

~> alacarte &

「新しいアイテム」> 任意の名前を付けて、brows ボタンで実行ファイルを指定してOK

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Activities に Thunderbird が出てきた。アイコンが気に入らないけど...

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適当にアイコンを探して、alacarte に登録しました。

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- Thunderbird のプロファイルの管理 -

コマンドラインオプション

”Linux
ターミナルを開いて次のように入力します。
cd Thunderbird installation directory
./thunderbird -ProfileManager
上記の例は、Mozilla の Thunderbird メールクライアントで "-ProfileManager" コマンドラインオプションを呼び出しています。”

プロファイル、メールストレージは ~> .thunderbird に作成されます。このディレクトリをそっくり別メディアにコピーしてバックアップとします。

linux@localhost:~/.thunderbird> ls -l
total 20
drwx------ 9 linux users 4096  7月 14 17:12 7amog83k.default-release-1
drwx------ 3 linux users 4096  7月 14 15:02 Crash Reports
drwx------ 2 linux users 4096  7月 14 15:02 Pending Pings
-rw-r--r-- 1 linux users  190  7月 14 17:01 installs.ini
-rw-r--r-- 1 linux users  335  7月 14 17:01 profiles.ini
linux@localhost:~/.thunderbird>

※ちなみに Windows と macOS 版の ProfileManager の立ち上げ方は次の通りです。

Windows
C:\ >"\Program Files (x86)\Mozilla Thunderbird\thunderbird.exe" -p

macOS
/Applications/Thunderbird.app/Contents/MacOS/thunderbird-bin -profilemanager
- PS. YaST からのインストール -

コメントいただきました。 openSUSE Leap 15.2 では、MozillaThunderbird-translations-common パッケージを入れると日本語化できました。アイコンも GNOME デスクトップに作られます。

YaST > Software Management から Thunderbird を検索して Thunderbird と一緒にインストールすれば OK です。

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usr/lib64/thunderbird/ にインストールされます。ただし一つ古い openSUSE Leap 15.1 ではリポジトリからインストールしても動かなかったこと、SUSE Linux Enterprise 15 (SLE15.0) にはそもそもパッケージに含まれていない事も併せて報告します。

システムにインストールせず、エンドユーザが個人的に使う目的であれば、本家 Mozilla からダウンロードして使う方が、システムへの影響も少ないとも言えます。

- まとめ -

Mozilla Thunderbird は高機能で使いやすく無料で使えるメールソフトウェアで、歴史も長く、マルチベンダー環境でも移行が簡単な、「いい線行ってる」メーラです。メール、ブラウザ、オフィスソフトウェアは、デスクトップで使える三種の神器です。Firefox, LibreOffice, Thunderbird があれば怖くはない。でもお気に入りのブラウザは Opera と Chrome なので、次はこれらを何とかしたいですね。







by islandcenter | 2020-07-15 16:03 | SUSE | Comments(0)