2020年 07月 15日
openSUSE Leap 15.2 で ThunderBird, GUI アイコンをGNOMEへ登録
Thunderbird は software.opensuse.org から1クリックインストールするのが一番確実です。しかし、openSUSE で配布しているものは英語版だけです。別に日本語の読み書きで不自由しなくて、メニューが英語でも構わないのですが、本家 Mozilla から日本語版をダウンロードして使う事にしました。
Thunderbird 日本語 Linux 版
ダウンロードしたら解凍して、解凍先の xx/xx/thunderbird を実行するだけです。ただ、あまりディレクトリに小間物屋を開きたくないので、<home>/bin に移動しました。
linux@localhost:~> echo $PATH/home/linux/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/binlinux@localhost:~>
/<userhome>/bin にパスが通っているので thunderbird 本体のシンボリックリンクを作ります。
linux@localhost:~/bin> ln -s thunderbird/thunderbird thb
これで ~> thb だけで Thunderbird が起動します。
~> thunderbird -profilemanger を実行すると、手動でプロファイルを指定できます。
しかし、メールを読むのにイチイチターミナル開くのも面倒なので GNOME のパネルに登録します。そのためには alacarte (アラカルト)パッケージをインストールします。openSUSE Leap 15.2 の標準リポジトリにあるので、そのまま YaST でインストールするか、下の software.opensese.org から1クリックインストールします。
alacarte : Menu editor for GNOMEAlacarte is a simple freedesktop.org compliant menu editor for GNOME that lets you change your menus, simply and quickly. Just click and type to edit, add, and delete any menu entry.
Thunderbird を登録します。
~> alacarte &
「新しいアイテム」> 任意の名前を付けて、brows ボタンで実行ファイルを指定してOK
Activities に Thunderbird が出てきた。アイコンが気に入らないけど...
コマンドラインオプション
”Linuxターミナルを開いて次のように入力します。cd Thunderbird installation directory./thunderbird -ProfileManager上記の例は、Mozilla の Thunderbird メールクライアントで "-ProfileManager" コマンドラインオプションを呼び出しています。”
プロファイル、メールストレージは ~> .thunderbird に作成されます。このディレクトリをそっくり別メディアにコピーしてバックアップとします。
linux@localhost:~/.thunderbird> ls -ltotal 20drwx------ 9 linux users 4096 7月 14 17:12 7amog83k.default-release-1drwx------ 3 linux users 4096 7月 14 15:02 Crash Reportsdrwx------ 2 linux users 4096 7月 14 15:02 Pending Pings-rw-r--r-- 1 linux users 190 7月 14 17:01 installs.ini-rw-r--r-- 1 linux users 335 7月 14 17:01 profiles.inilinux@localhost:~/.thunderbird>
※ちなみに Windows と macOS 版の ProfileManager の立ち上げ方は次の通りです。
Windows
C:\ >"\Program Files (x86)\Mozilla Thunderbird\thunderbird.exe" -p
macOS
/Applications/Thunderbird.app/Contents/MacOS/thunderbird-bin -profilemanager
コメントいただきました。 openSUSE Leap 15.2 では、MozillaThunderbird-translations-common パッケージを入れると日本語化できました。アイコンも GNOME デスクトップに作られます。YaST > Software Management から Thunderbird を検索して Thunderbird と一緒にインストールすれば OK です。
usr/lib64/thunderbird/ にインストールされます。ただし一つ古い openSUSE Leap 15.1 ではリポジトリからインストールしても動かなかったこと、SUSE Linux Enterprise 15 (SLE15.0) にはそもそもパッケージに含まれていない事も併せて報告します。システムにインストールせず、エンドユーザが個人的に使う目的であれば、本家 Mozilla からダウンロードして使う方が、システムへの影響も少ないとも言えます。
Mozilla Thunderbird は高機能で使いやすく無料で使えるメールソフトウェアで、歴史も長く、マルチベンダー環境でも移行が簡単な、「いい線行ってる」メーラです。メール、ブラウザ、オフィスソフトウェアは、デスクトップで使える三種の神器です。Firefox, LibreOffice, Thunderbird があれば怖くはない。でもお気に入りのブラウザは Opera と Chrome なので、次はこれらを何とかしたいですね。