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Wifi から有線LANに変換接続するWindows10 Pro で簡易ルータ:別セグメント接続

色々不都合がありまして、実家にUターンしてからというもの通信事情の悪さに辟易しています。

古い農家の家の中に、有線LANケーブルを這わせて物理ルータで家族と仕事場のセグメントを分ける訳に行かず、できるだけ家族の使うネットワークと仕事用のネットワークを干渉させたくない。Wifi 使うしか方法がないか .....

Wifi から有線LANに変換接続するWindows10 Pro で簡易ルータ:別セグメント接続_a0056607_14322404.jpg

という事で。

今は、みんなでスマートフォンやタブレットを使うため Wifi ルータには凄い負荷がかかっているわけですね。しかも仕事用のテスト環境とは、IPの体系が違います。この環境は弄りたくない。Wifi ルータを2台使うと、ネットワークが干渉しあうのか、家人がクレーム入れてきました。

従来の Wifi 環境に手を加えたくない。

そこで、Wifi ルータから、Windows10 Pro ノートの Wifi で受けた通信を、ノートPCの有線側にLANにルーティングさせてみてはどうかという事なんですね。

だいたいこんな感じになればいい。

WAN --> [Wifi ルータやスマートフォン192.168.11.xx] --> [Windows10 Wifi --> RJ45] --> (有線LAN:Hub:192.168.1.xx) --> [サーバー(Linux)群]

あるんじゃないですか、無線 Wifi 環境しか使えない環境で有線LAN機器機器を使いたいってケース。

例えば物理的に閉塞したネットワークでインターネットに繋がっていない環境に RJ45 ポートと Wifi が使えるノート PC を持ち込んで、一時的にスマートフォンのテザリングでインターネットにつないで、パッチをダウンロードしたい、などのケースがあると思います。

逆に、有線環境しかない萎びたホテルの狭い一室で、ホテル用 Wifi 変換アダプタを忘れて、有線しかなくタブレットしか使えない場合なんかにも応用が利きそうです。

-参考にした記事

Windowsのレジストリを設定してIPルーティングを有効にする(WindowsマシンをIPルーターにする)

Windows Server をルータにする2つの方法

WindowsマシンでIPルーティングをする

パソコンをWi-Fiルーター化! 意外と知らないWindows10の最新ワザ!

ー レジストリの操作

次のレジストリを操作して、ルーティングを有効にします。この後、再起動が必要です。

C:\ > regedit

\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
IPEnableRouter
Dword:1 (Enable に)

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再起動した後 > ipconfig /all を実行して、"IP ルーティング有効"が "Yes" になっていればとりあえず成功です。

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ー サービスの有効化

私の環境ではレジストリの設定だけではうまく動かず、サービスの起動を行いました。

エクスプローラの「コンピュータ」を右クリックして「管理」を立ち上げます。「サービス」の中にある ”Routing and Remote Access” を「開始」し、自動起動を有効化します。

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ー Wifi の共有

エクスプローラから「ネットワーク」右ボタンでプロパティを開き、「ネットワーク共有センター」を開きます。
Wifi が「インターネット」に繋がっている状態から、 Wifi のプロパティ > 「共有タブ」で Wifi と「イーサネット」を共有します。

ついでに、 Wifi 側の IP アドレスも大抵は DHCP で変化するため、話がややこしくならない様に、Wifi は固定アドレスにしておきます。ここでは、 Wifi ルータの DHCP がリースするのが 192.168.11.2 ~ 64 なので、この範囲を外れた 192.168.11.199 に割り当てています。

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この時、RJ45 側のポートアドレスが 192.168.137.1 に強制的に変更されるため、これでは LAN 側からは認識されません。「イーサネット」側のポートアドレスを、閉塞したネットワークのデフォルトゲートウェイのアドレス 192.168.1.1 に強引に変更してみました。

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勿論、このローカルエリアLANに、他にルータがない事が前提です。あるいは、現行のデフォルトルータはケーブルを抜いておきます。つまり、LAN内のデフォルトゲートウェイを、このPCのイーサネットアドレスに変更する必要がある、という事です。

ウチの環境では、今までのルータの置き換えなので Default Gateway アドレス 192.168.1.1 に設定しました。

Wifi から有線LANに変換接続するWindows10 Pro で簡易ルータ:別セグメント接続_a0056607_14360162.jpg

これで、LAN 内のコンピュータ(今回は SUSE Linux 15.1)から、近い順に Ping 疎通確認します。ルータ代わりの PC の LAN ポート > PC 側の Wifi ポート > WIfi ルータ > Google などの一般的なインターネットサービスで名前解決できるか? を順を追って試してみます。

suse151:~ # ping 192.168.1.1 <-- LAN 側ポート
PING 192.168.1.1 (192.168.1.1) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=1 ttl=128 time=0.303 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=2 ttl=128 time=0.664 ms
^C
--- 192.168.1.1 ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1028ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.303/0.483/0.664/0.181 ms
suse151:~ #

suse151:~ # ping 192.168.11.199 <- Wifi 側ポート
PING 192.168.11.199 (192.168.11.199) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.11.199: icmp_seq=1 ttl=127 time=0.473 ms
64 bytes from 192.168.11.199: icmp_seq=2 ttl=127 time=0.927 ms
^C
--- 192.168.11.199 ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1003ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.473/0.700/0.927/0.227 ms

suse151:~ # ping 192.168.11.1 <-- Wifi ルータ(ルーティングしている)
PING 192.168.11.1 (192.168.11.1) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.11.1: icmp_seq=1 ttl=63 time=1.30 ms
64 bytes from 192.168.11.1: icmp_seq=2 ttl=63 time=1.54 ms
^C
--- 192.168.11.1 ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1001ms
rtt min/avg/max/mdev = 1.306/1.424/1.543/0.124 ms

suse151:~ # ping google.com <-- DNS は機能している様だ
PING google.com (216.58.199.238) 56(84) bytes of data.
64 bytes from kix05s02-in-f238.1e100.net (216.58.199.238): icmp_seq=1 ttl=114 time=61.5 ms
64 bytes from kix05s02-in-f238.1e100.net (216.58.199.238): icmp_seq=2 ttl=114 time=57.8 ms
^C
--- google.com ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1000ms
rtt min/avg/max/mdev = 57.891/59.700/61.509/1.809 ms
suse151:~ #

どうやらうまく行った様です。


ー ハマりどころ

一応、この手順でうまく動いたのですが、再起動したり、他を色々弄ると全く動かない状態に陥りました。ずっぽりハマった沼から抜け出すため、次のアクションをして再設定したところ、再び安定して動いているようです。

ー Hyper-V は無効化しておいた。

Hyper-V や WSL2 などのサービスが動いていても、うまく行ったケースがありましたが、仮想ブリッジを使うので、話がややこしくならない様、一旦無効化して、再起動してみました。

ー ネットワークアダプタのドライバをアンインストール

 ぐちゃぐちゃして話がややこしくなり、原因不明。ネットワークアダプタのドライバは、全て削除して再起動しました。これでネットワーク設定がクリアになるので、手順通りに動かしてみると、うまく動きました。


これは本来の姿とはかけ離れているのですが、これで一時的な簡易ルータの出来上がりです。実際にはルーター化したのは Windows のノートブックなので、持ち出したら、ルータがなくなることになります。

また、寝ている間にサスペンドしてしまうので、こういった対策も必要です。実用的だけど一時的な方法です。

あくまでも緊急事態用で、継続して使うには不向きです。無線 Wifi 通信は手軽ですが、長期我慢して使えるものではありません。抜本的な対策は必要です。






by islandcenter | 2020-11-30 14:33 | Windows | Comments(0)