openSUSE 15: zabbix5.0 から 5.2 へのアップデート

Zabbix 5.2 がリリースされたので openSUSE 15.1 にインストールされた zabbix 5.0 からアップデートしてみました。

- Snapshot の削除と復元ポイントの作成 -

まず、大きな変更をする前に、システムのバックアップとスナップショットの確認をします。

もし KVM/XEN など、仮想化されたされたシステムをつかっているなら、仮想イメージのバックアップを取っておく事です。何が何でもバックアップは重要です。

次に、パーティションの空きを確保し、十分な空き容量があるかどうかを確認します。

yast2 > miscellaneous > Filesystem Snapshot (yast2 snapper) を起動して、スナップショットのうち、古いスナップショットを削除(Delete)します。スナップショットは定期的にメンテナンスされますが、パーティションの空きを最大確保するには、大きな変更点がある古いスナップショットを削除するのが最適とされます。

openSUSE 15: zabbix5.0 から 5.2 へのアップデート_a0056607_11173908.png

次に アップデート前の SnapShot を作成( Create ) します。

openSUSE 15: zabbix5.0 から 5.2 へのアップデート_a0056607_11185478.png

こちらの記事もご参考下さい。zypper up してシステム空き領域がなくなってしまってハマってしまう反省文です。

BtrFS の甘い罠、SUSE Linux アップデート前の空き容量の確認と確保

ちなみにデータベースは
/var/lib/mysql/zabbix
に作成される様です。ここは XFS フォーマットなのでスナップショットは取っていません。

本家 SUSE Enterprise Server のドキュメントもご参考下さい。

7 Snapperを使用したシステムの回復とスナップショット管理 REPORT DOCUMENTATION BUG#


- アップデート -

次のダウンロードページには SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15) でのインストール手順です。今回はインストールではなくアップデートなので、

- リポジトリを変更して
- YaST でアップデート
- YaST で Zabbix を再起動

という手順です。

zabbix5.2 ダウンロード

openSUSE 15: zabbix5.0 から 5.2 へのアップデート_a0056607_11222971.png

ダウンロードページにある次のコマンドを実行します。

# rpm -Uvh --nosignature https://repo.zabbix.com/zabbix/5.2/sles/15/x86_64/zabbix-release-5.2-1.sles15.noarch.rpm
# zypper --gpg-auto-import-keys refresh 'Zabbix Official Repository'

zabbix:~ # rpm -Uvh --nosignature https://repo.zabbix.com/zabbix/5.2/sles/15/x86_64/zabbix-release-5.2-1.sles15.noarch.rpm
Retrieving https://repo.zabbix.com/zabbix/5.2/sles/15/x86_64/zabbix-release-5.2-1.sles15.noarch.rpm
Preparing... ################################# [100%]
Updating / installing...
1:zabbix-release-5.2-1.sles15 ################################# [ 50%]
Cleaning up / removing...
2:zabbix-release-5.0-1.el15 ################################# [100%]

zabbix:~ # zypper --gpg-auto-import-keys refresh 'Zabbix Official Repository'
Retrieving repository 'Zabbix Official Repository' metadata ................................[done]
Building repository 'Zabbix Official Repository' cache .....................................[done]
Specified repositories have been refreshed.
zabbix:~ #

次に YaST > Software Management > Software Repositories から、リポジトリが変更されている事を確認し "Enabeled" , "Autorefresh" の二つをチェックします。

openSUSE 15: zabbix5.0 から 5.2 へのアップデート_a0056607_11224356.png

次に YaST > Software Management から "zabbix" を Search して、Zabbix 5.2 のパッケージでチェック済み項目を全て、右ボタンで "Update" に変更します。

openSUSE 15: zabbix5.0 から 5.2 へのアップデート_a0056607_11232781.png

自動的にアップデートが始まります。

- サービスの再起動 -

YaST > System > Service Manager から、 Zabbix_Server/Agent の Start/Stop を切り替えて、サービスの再起動をして、状態が On boot/Active になっている事を確認します。

openSUSE 15: zabbix5.0 から 5.2 へのアップデート_a0056607_11235426.png


コマンドで再起動するには systemctrl コマンドを使います。

opensuse151:~ # systemctl restart zabbix-server.service
opensuse151:~ # systemctl restart zabbix-agent.service

サービスを再起動したら # tail /var/log/message して、エラーが出ていない事を確認しておきます。

アップデートが終わったら、 ブラウザで http://myzabbix_ip/zabbix にログインして、ダッシュボードの下中央にある Zabbix のバージョン番号を確認します。

openSUSE 15: zabbix5.0 から 5.2 へのアップデート_a0056607_11245526.png


どうやらうまく行ったみたいです。






by islandcenter | 2020-12-02 11:16 | SUSE | Comments(0)