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openSUSE Tumbleweed を試してみた。Leap とどう違う?

ー似て非なる openSUSE、Leap と Tunbleweed

openSUSE Tunmleweed をインストールしてみたので、openSUSE とは何だ? から openSUSE Leap と Tunbleweed の違いに付いて考えてみました。

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まず、openSUSE Tumbleweed を KVM 環境にインストールしてみました。 20210115 Build です。6分ちょっとの動画です。音出ます。

openSUSE Tumbleweed 20210115 Install インストール


ー openSUSE Leap

Leap は「跳躍」の意味です。openSUSE のウェブページでは

Portal:15.2

"また openSUSE Leap 15.2 では、 SUSE Linux Enterprise (SLE) 15 Service Pack (SP) 2 をベースとして構築された、多数のコミュニティパッケージが提供されています。このような共有型の構造は Leap 42.1 (SLE 12 SP1 ベース) から行なわれているものです。"

と紹介されています。基本的に有償版 SUSE Enterprise から構築された、SUSE のディストリビューションの一つです。私は無意識に "openSUSE" と言った場合は、Leap を示しています。

ーopenSUSE Tumbleweed

Tumbleweed は「転がり草」の意味です。良くハリウッドの「荒野のヒチニン」のような西部劇なんかで荒地を転がる草や枝の塊のアレの意味です。

Welcome to the Tumbleweed Portal

"Tumbleweed ディストリビューションとは、純粋な openSUSE の ローリングリリース版 で、特定のリリース間隔によらずに最新の安定版を提供する仕組みです。このプロジェクトは、ユーザに対して最新のソフトウエアを安定して届けるための活動を行なっています。
Tumbleweed は Factory と呼ばれる、 openSUSE のメイン開発コードベースを利用して作られています。 Tumbleweed は Factory 内にある最新のソフトウエアが統合され、安定化されてテストが完了した時点で更新されます。そのため、 Tumbleweed には最新の安定版ソフトウエアが日々配信され続けることになります。"

Tumbleweed の名前の通り、openSUSE Tumbleweed は「転がり草」のようなローリングリリースのバージョンで、同じ openSUSE とは言っても、Leap とは全く生まれも育ちも違うものだと考えて良いでしょう。実際にポータルに書かれてある様に、カーネルやドライバによっては「今日動いたものは明日も動く可能性がない」とあり、プロプラエタリなデバイスドライバが動かないケースはかなりあるようです。
SLE をベースとした openSUSE Leap と違い、openSUSE Tumbleweed は Factory 版をベースとしています。

Portal:Factory

"Factory 内のパッケージは常に流動的で、バージョンや機能の固定化は行なわれません。それはつまり、 Factory 内にあるリポジトリは、安定していない場合があることを意味します。ディストリビューションの中枢をなすシステムパッケージに対しては、 openQA による自動テストが実施されます。この自動テストが正常に終了し、各種パッケージの構築処理が落ち着くと、リポジトリはダウンロードミラーに対して同期化を行なます。これはおおよそ、1週間あたり1回程度発生します。"

実際、openSUSE Tumbleweed を使った感想から、Leap と違って YaST の機能が制限されていたり(デフォルトで一部機能がインストールされていない)などの違いがあり、「基本の SUSE」らしさを感じる、悪く言うと「出来上がっていない荒っぽい」ディストリビューションであるという印象を受けました。openSUSE Tumbleweed は引き続き SUSE Linux Enterprise(SLE) の開発に引き継がれ、そこからオープン化されたものが openSUSE Leap になります。

SUSE Linux Enterprise の Basic インストールのような感じでしょうか、ここからシステムを YaST で使えるように仕立ててビルドするのは、かなり面倒くさい、と感じました。インストーラ自体の印象、流れは Leap とは変わりませんが、Linux のディストリビューションってインストーラが決めるものだと感じさせられるものです。カーネルも、アプリケーションも、全部元を正せば同じルーツなんですね。ディストリビューションはインストーラが色を付ける訳です。インストーラの機能は Linux ディストリビューションにとっては「顔と一緒」で、初めてディストリビューションに触れるヒトにとっては、とてもインパクトが大きなものなのです。その点では openSUSE Leap と Tiubleweed に大きな印象差はありませんが、内部の動きやパッケージ全体の構成はかなり違ったものになるでしょう。

SUSE Linux Enterprise のインストールはこちら

SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15) のインストール




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今回、はじめは openSUSE Leap 15.2 上の KVM 上で Tumbleweed をインストールしてみたのですが、何故か挙動不審で、 SLES15 の上で動かすとうまく一発インストールできました。要注意です。やっぱり SUSE を業務用で選ぶなら、徹底的にテストされた SUSE Linux Enterprise だなと思ったシーンです。

openSUSE を「使ってみたい」と「試してみたい」の間には微妙な温度差があります。openSUSE を「使ってみたい」場合は Leap を断然お勧めします。

openSUSE を「試してみたい」のであれば、Tumbleweed を選ぶことです。 Linux ユーザには様々なタイプがあり、実用的で安定性を求めるなら、やっぱり SUSE Linux Enterprise、手軽に安く安定している Leap、常に最新のパッケージにチャレンジするなら Tumbleweed という選択肢があります。

また openSUSE Leap を入れて、最新のパッケージにチャレンジしたい場合は software.ope.suse.org から、最新の Tumbleweed 向けのパッケージを入れて「試してみる」のもいい方法でしょう。




by islandcenter | 2021-01-26 11:48 | Comments(0)