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SUSE Linux Enterprise 15 sp3 がリリース、インストールとファーストルック

SUSE Linux Enterprise 15 sp3 がリリースされました。

SLES はおおよそ、SP なしから SP3 のリリースで次世代版の開発に移行してきたため、おそらく SLES 15 系のほぼ最終バージョンになると思われます。次世代版の声が聞こえるころには SP4 がリリースされた事もありますが、SP3 は、ほぼ安心の安定板と言えます。

どこが良くなったかはリリースノートをご覧ください。

リリースノート

USE Linux Enterprise Server 15 SP3 Release Notes REPORT DOCUMENTATION BUG#

2.2 What is new? REPORT DOCUMENTATION BUG#

SUSE Linux Enterprise Server 15 SP3 クイックスタート

サブスクリプション購入


ここでは、インストールのポイントとなる点をピックアップして説明しています。はじめて SUSE 系のインストールを行う方は、実際のインストールの流れを動画にまとめましたのでご参考下さい。(12分、音出ます)




参考まで SLES15(SPなし)のインストーラより随分改善されています。

SUSE Linux Enterprise 15 (SLES15) のインストールとファーストインプレッション
https://islandcnt.exblog.jp/238668681/

-- ダウンロード

ダウンロードは、無料の登録が必要です。既に登録済みの場合は、ログインしてダウンロードします。

SUSE Linux Enterprise Server

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ISO イメージファイルは全て入っている Full-Media 版と Online 版があります。回線容量が太い場合でも Full-Media 版を入手しておくと後で便利です。

SLE-15-SP3-Full-x86_64-GM-Media1.iso (1,220,8570,368 bytes)

SLE-15-SP3-Online-x86_64-GM-Media1.iso (412,090,368 bytes)

x86-64 用は次の二つのインストーラが提供されます。 Online 用でインストールすると、Registration の画面でサブスクリプションコードを使って登録が必要です。 SUSE の公式リポジトリを使い最新版がインストールされます。

プロプラエタリなドライバを使う場合、カーネルも最新にアップデートされるので、ハードウェアベンダーが提供するドライバがコンパイル・インストールできないケースがまれにあります(経験あり)。プロプラエタリなドライバーは、初期状態でテストされているためか、カーネルアップデートした場合、動かないケースがあるようです。ハードウェアベンダーの互換性リスト、サポート情報、制限事項をしっかり確認しておく事です。

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ベアメタルサーバーに初めてインストールする場合は Full-Media のインストーラをダウンロードして、USB メモリなり、BlueRay などのメディアに展開しておくと良いでしょう。

ベアメタルサーバーの場合、起動順序をブート用のメモリ、メディアに変更して、起動させます。

インストールメディアを内部ネットワークの HTTP サーバに変更すると後で便利です。事前に手元の HTTP サーバなり FTP サーバなどに Full-Media.iso ファイルをマウントして展開しておきます。

# mkdir /srv/www/htdocs/sles15sp3
# mount -o loop /<path>/SLE-15-SP3-Full-x86_64-GM-Media1.iso /srv/www/htdocs/sles15sp3

-- HTTP サーバを使う方法その1

インストールした後、リムーバブルメディアがデフォルトリポジトリになり追加作業が面倒です。インストールのソースは手元の HTTP サーバを使いました。

ここでは Add-On Product インストールの画面で、Add ボタンで構内ネットワークの HTTP サーバを指定します。インストールソースをブートメディアから、HTTP サーバに変更しました。

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不要なインストールソース(ブートメディア)を Delete して、HTTP サーバからインストールする様に変更します。

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-- HTTP サーバを使う方法その2

HTTP サーバを使ってインストールする場合、メディアから起動して、初めのスクリーンから "F4 Source DVD" から HTTP サーバーに展開した Full Media の ISO イメージファイルを直接指定する方法が使えます。

この方法は、ブートしてこのスクリーンまでは Online 版のみ物理メディアをインストール作業のために準備すれば良いのでお手軽で、お勧めできます。

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この方法だと、リポジトリの初期状態が、構内ネットワークの Web サーバになるので、一番お手軽なインストール方法かも知れません。

-- 拡張機能のインストール

インストールする SLE のバリエーションで SUSE Linux Enterprise Server を選んだ後、拡張機能をチェックします。”Base Module”"Server Application Module" は初めからチェックが入っていますが GUI 版の YaST やサブスクリプションの登録のため FireFox ブラウザを使うので "Desktop Application Module" もチェックします。"Legacy Module" は Deprecate した古いツールやパッケージを必要とするのであれば、チェックしておいた方がいいでしょう。”Development Tools Module” は、デバイスドライバのコンパイル/インストールに必要かもしれません。ベアメタルサーバーの場合はチェックしておくと後で慌てないかもしれません。

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-- パーティションの構成

インストールが終わってからでは、パーティション構成を変更するのは容易ではありません。Suggested Partioning まで来ました。デフォルトのパーティション構成から、Expart Practitioner でパーティション構成を変更します。

・ ルートパーティションはデフォルト BtrFS で最低 16Gb 、スナップショットの実用性を考えて 30 Gb 程度は用意しておく事をお勧めします。
・/var, /srv, /home など用途によって膨れ上がるパーティションは、別パーテションか、別ドライブに割り当てます。データ用パーティションは XFS がデフォルトです。

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-- インストールサマリの確認とインストールの開始

最後のインストールサマリで確認します。ここで追加の Software (例えば KVM ハイパーバイザ)を追加したり、固定 IP とホスト名の設定、 systemd のターゲットなどを設定します。他のディストリビューションとは違い、ここでは "Back" のボタンがあります。もし変更したい項目や、インストールをキャンセルしたい時は、ここで Back して再設定することができます。後戻りできます。

誤って "Install" ボタンを押しても、他のディストリビューションの様にいきなりフォーマットは始まりません。必ず確認ダイアログが出てくるので安心してください。

"Install" > "OK" で、パーティションの削除、作成、フォーマット、パッケージのインストールが執行されます。

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-- 登録とアップデート

インストールが終わり、ほぼ動作確認ができたら、YaST > Software > Product Registration から、購入したサブスクリプションコードを使ってプロダクトをアクティベーションします。公式リポジトリが登録され、最新パッチのダウンロードを YOU (YaST OnLine Update) で入手します。

サブスクリプション購入

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-- まとめ

SUSE Linux Enterprise は、ドイツ製の堅牢で使いやすい商用ディストリビューションです。何しろバグが少なく、確実に動くところはポイント高い。SAP アプリケーションのほぼ一択のプラットフォームで、金融機関などでの採用事例も多くあります。仮想化ハイパーバイザーのプラットフォームとして選択に悩むなら、候補としてリストに含めるべきです。

また SUSE 15 系から openSUSE との互換性が高く、 15.3 以降 openSUSE Leap とバイナリの互換性も考えられています。openSUSE Leap からの移行もサポートされているので、無償の openSUSE から入門して、本番機は SLES へ移行させるステップも敷居が低くなりました。openSUSE Leap はややデチューンされた感があり、本来の SUSE 系のパフォーマンスは SLES で発揮するでしょう。

SLE 15spX は、それぞれのバージョンでインストールメディアの分割方法やチューニングが進化して来ました。openSUSE Leap の後追いでリリースされて来ましたが、今回の15sp3 の後追いリリースは早かった。やる気を感じます。

いまいち日本では人気がない SUSE Linux シリーズですが、YaST の使いやすさと堅牢さと信頼性でお勧めできるディストリビューションです。










by islandcenter | 2021-08-04 16:32 | SUSE | Comments(0)