2021年 10月 29日
Windows11 でいらない新機能
Windows11 で最初にカスタマイズしたくなる項目Windows11 のスタートメニューにある要らないアイコンを整理
Windows11 に追加された特徴的な主な機能が、タスクバーに集中しています。
使う使わないは別にしてこれらのタスクバーの設定は、タスクバーを右クリックして「個人設定」 > 「タスクバー」で無効にできます。
いかにも「 Windows11 は使えねぇ」と思わせる機能は「早速オフ」にできるトコロが Microsoft のフレンドリーさを感じさせます。
開いているウィンドウの右上の "□" ボタンにカーソルを合わせると、4分割とか2分割のスクリーンのどこかに配置できる機能です。Windows10 からある機能なんですが、もっと余計な機能になりました。メニューバーを隅に持っていくとサイズが勝手に変わってしまってすこぶる使い勝手が悪いンです。この悪機能がさらに不便になりました。デュアルモニタとか使っているならまだしも、ノートブックの小さなモニターの中で、画面を4分割とか情報量少なすぎて悪趣味過ぎます。
システムの「マルチタスク」の中に、スナップの有効化/無効化のスイッチがあります。これをオフにすれば、ウィンドウのサイズが勝手に変わったりしないので、従来の 「Windows 風」の使い勝手にしたいのであれば、早速オフにすることができます。凄く親切です。
デスクトップのアプリケーションをを複数にまとめて、異なるデスクトップにして使う方法ですね。スプレッドシートとワープロのデスクトップをまとめて「仕事してるぞモードのデスクトップ」。ブラウザでしょーもない情報を探している「お遊び寛ぎモード」にデスクトップを分けておいて、「ボスが来た!」な時に素早くデスクトップを切り替える、一見便利な機能です。別名「ボスが来た」スイッチャー。マルチディスプレィなら使いやすいって評判なのですが、ニッポンの住宅事情やオフィス環境ってそんなに良いのですかね。所詮ITメディアライターのヨイショ記事を信じちゃいけません。
この手の機能は Linux 系のデスクトップではよく使われますが、あまり便利とは思えないンですね。いたずらにグラフィックスのリソース食うし、メモリが厳しくなると、途端に動作が重くなる。Vista の失敗の原因がこのような凝ったデスクトップの過剰なグラフィックス機能でした。
タスクバーを右ボタン > 「タスクバーの設定」> 個人用設定 > 「タスクバー」にある
・「タスクビュー」 を 「オフ」
タスクバーがアクティブではないのにプロセスが存在する > 仮想デスクトップの罠です。無効にできないの???
一旦削除されたのに復活したウィジェッド。なぜ一旦削除されたかのかはセキュリティの問題だった様ですが、ハッキリ言って「不要だった」からに他ならないのです。 Windows7 時代に”ガジェット”として搭載されながら、脆弱性の問題とかで廃止になったものですね。不要なので削除されたにも拘らず復活しました。多分不要でしょう。ニュースや天気のチェックなどは、スマートフォンの方が便利です。使うためには Microsoft アカウントが必要です。
大体、PCが得られる位置情報なんかはいい加減です。Windows のウィジッドの天気予報が当たらないのは、気象庁が悪いのではなく、位置情報がいい加減な Microsoft 製天気予報アプリに原因があります。八王子で大手町の気温をチェックして意味ない訳ですよ。
タスクバーを右ボタン > 「タスクバーの設定」> 個人用設定 > 「タスクバー」にある
・「ウィジット」 を 「オフ」
これでウィジットはオフにできます。
「Edge は使わない」人でも、Edge がなければ他のブラウザをダウンロードできません。使わなくても残しておくのが必定。
実際、このブログに来る6割以上が Chrome で Edge は 10% 台、これ実態。でも消してはいけない Edge 、なぜなら他のブラウザをダウンロードするために必要なのです。
冗談でしょうね。そもそも GPS もモバイル LTE 通信機能もない、指紋認証もない Windows PC で携帯デバイスのアプリケーションが使えるなんて冗談でしかありません。
スマートフォンのタッチインターフェースと竪型ディスプレーに最適化されたアプリケーションを、横向きスクリーンで、携帯電話のテザリングをオンにしてマウスとキーボードで使うンですよ。ホントに冗談ですよね。首を横向きに捻って使いますか? それならサッサとスマートフォンのアプリを立ち上げますよ。ふつう。
正しい位置情報もないのに、最寄り駅からの乗り換え案内調べたら、新宿に居るのに最寄り駅が内幸町だったりする訳です。スマートフォンのテザリングスイッチ入れる前に、とっととスマートフォンの乗り換えアプリ立ち上げますよ。
そもそもが Windows Mobile からの撤退と Microsoft Store の失敗と過疎化が原因なのですが、正直言って Windows Mobile や、Windows8 のタイルデザインはぶっ飛んで先進的だったのは認めます。ただしユーザは受け入れなかった。PC ユーザは保守的で、 PC なりの UI と機能に特化すべきなのです。PC のパワーと容量を使うアプリケーションの使い勝手、Htyper-V や WSL と言ったPC OS ならではの機能。スマートデバイスでは弱点となる印刷機能。これらがあっての PC なのです。
少なくともスマートフォンやタブレットも含めた全デバイスのシェアの中では、 Windows PC のシェアって3割程度ではないでしょうか。iPhone と iPad を使っているユーザが Windowsで動くAndroid アプリに興味を持つとはとてもじゃないけど思えません。
Cortana、ありましたねぇ。墓場に入りました。マイクも付いていないデスクトップ PC だったら基本的につかえない機能。あほズラでコンピューターに語りかけることもないので歓迎なのですが、このあたりに Windows の迷走ぶりを感じます。一見ライバルのスマートフォン、タブレットの UI に似せている癖に、音声認識機能を削除してしまう。やっぱり PC にはいらない機能なんですがライバルに基本的に追いつけないと悟ったのでしょう。悲しい気持ちもありませんが、 PC OS に特化するなら不要な機能だったのですね。(Cortana は亡いと思ったらひっそりありました)
そもそもが Microsoft の音声認識、検索技術というバックグラウンドの基本機能の貧弱さの象徴だった Cortana は Microsoft の技術的な弱点を露呈したということです。
「ヘィ、ビル、お前が欲しかった Windows ってこんなモンかい?」
「いいえ、ボクのママでも使えるウィンドウズです」
いや、ビルが悪いのではありません。このアホ踊りから道を間違えたのです。
Windows2000 の Home 版と言われて消滅した Windows 95系 Windows ME、機能てんこ盛りでチャレンジして開発がリセットされた残骸 Windows Vista、あまりにも先進過ぎてぶっ飛んだ UI で総スカン食らった Windows 8 。Windows の中には ”致命的失敗作” が沢山ありましたが、Windows 11 は、これらの二の舞になるのでしょうか。
私は、既に Windows10 自体が既に失敗作であると考えています。スマートデバイスに乗り遅れています。Windows11 は単なる上書きで何の画期性もありません。PC 用オペレーティングシステムは表面的なスキンではなく、もっと根本的な機能を改善すべきであると思います。 systemd を採用した最新の Linux の様な高速起動や標準的なファイル操作などの基本機能が重要で、コンピュータの内部での高速で軽量なサービスの管理と API が重要です。
既にデジタルコンシューマーと基本的なネタ(カメラや通信コミュニケーション)機能を他の携帯デバイスに譲ってしまったこれからは、パーソナルコンピュータのシステムはアプリケーションは、大量の文書や画像を高速に処理する必要に迫られているデジタルクリエーター、オフィスワーカーやクリエータ、エンジニアなどには必須のものです。
オペレーティングシステムはアプリケーションのプラットフォームに特化して欲しい。凝った機能やコスメティックな変更はどうでもいい。もっと軽く単純化された Windows が欲しいのです。もう、Windows 7 時代の、いや Windows2000 時代のインターフェースと機能で十分なのです。
今回は Windows11 の目立つ変更点を中心に、あれこれ感想を書いてみました。大幅な変更を期待しても無駄です。「最期の Windows」らしいコスメティックな変化です。どうせ基本的な機能が変わらないなら、UI を中心に macOS 風シェルとか、gnome 風シェルとか自分の好みの UI に衣装替えできるような仕組みにしてもいいんじゃないかとも思いました。
「最後の Windows」 と呼ばれた Microsoft Windows10 ですが、「最後の次」がWindows11 とは思えないので、Microsoft としては、次の時代の PC OS の開発を、デビッド・カトラーみたいな人にやらせているンじゃないかな。現在の Windows 開発チームが、バグ取とマイナーな UI 変更だけで遊ばせているとは思えません。Microsoft のやり方ですから、どこかでマイナーなんだけど機能的にすごい、みたいなオペレーティングシステムを開発している企業を買収して、それを次世代の Microsoft OS にしてしまう、とか期待してしまうンですけどね。
ただし。Microsoft が本当に「画期的で革新的なコンピュータOS」を開発するには、主流の Intel x86 PC-AT 互換というプラットフォームをすっかり20世紀の過去のものにするしか方法がないのかも知れません。Intel を20世紀の本棚に片づけなければ、Apple M1 の様な画期的なパーソナルデバイスを開発できそうもないように思えます。
変わるべきは Microsoft Windows じゃなくて、Intel アキテクチャなんです。
モバイルワーク時代の Windows11 の意義、Chrome Remote Desktop でシンクライアント国産格安ミニPCは? 電卓化したパソコンの新たなカテゴリ