Surface Duo2は第二の BALUMUDA Phone? 話題性に欠ける悲しさ

Surface Duo2 が発売されてひと月くらいたったらしいのですが、全然話題になっていないですね。

というか発表された時「Surface と言う名の Android 搭載の Microsoft 製品」という事で、遂に Microsoft のコンシューマデバイスも落ちたところまで堕ちたな、と冗談の様な感想でした。

でも本当に Microsoft がこれを販売するとは冗談にしては悪すぎる...

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Windowsと連携できて嬉しいの? 美味しいの?

他の Android 端末と比べて異なる点は、見てわかる「くぱぁー」なデザインと Windows との連携なんだけど、それって嬉しいの? 美味しいの? ってのがある訳です。そもそもメールもスケジュール写真も、どんなパーソナルコンピュータとほとんど連携できる訳だし。ちょっと広い画面が欲しけりゃ安いタブレットや、ミドルクラスのスマートフォンなら簡単にできる。何も Microsoft 製品じゃなければできないキラーな機能ってあるのでしょうか? よくわからないのですね。この手のハンドヘルドデバイスで Office が使えるって果たしてウリになるのか? なったためしがなさすぎます。だったら18万円出して Windows ノート買いますよ。この種のデバイスで仕事用のドキュメントが「読める」「確認する」のが精いっぱいなのであり、まともに「熟読」したり、「修正」できる事はあり得ない


ニッチな用途でメジャーになれない悲しさ

まぁ折り畳みのハイエンドで高額なスマートフォンなんて誰も欲しがらないんですよ。とことんニッチ。ニッチだから誰も話題にしないし大きなシェアを獲得する事は絶対にない。まぁシェアを取らないって、ほとんどバルミューダみたいな戦略なんですけどね。っても、OS は Google でハードウェアはどうせ OEM だから、Microoft としては OneDrive と Office が使える事を売りにして利益を出すしかない。おもそも Microsoft 自体、Windows Phone, Nokia と失敗続きの携帯電話事業に三周遅れで参入した意味が解らない。移植した Android 自体 Surface Duo ではバグだらけというもっぱらの噂だし、そもそも Microsoft が初めて手掛ける Android なんだから、競合他社、サムソンだとかソニーなんかの”ベテラン”に割って入る位置がない。遅参して関ケ原に臨んだ徳川秀忠みたいなものなのですね。


第二のバルミューダフォン

他社OS と OEM 生産、自社独自アプリケーション? 意味不明に高額な価格のスマートフォン。どこかで見たな。そう、バルミューダフォンなのですね。Surface Duo2 は第二のバルミューダフォン。
アイディアとデザイン、そしてカスタムされたソフトウェアは自社製品、製造は当然ファブレスでOEM。まぁデザインや質感、性能とロマンは良いけど誰も振り返らない高額な買い物。でもってどこの Android と変わらない基本的な機能。基本的に「Android はストアのキラーアプリを使う」手段であって、独自のソフトウェアでは差別化できない。差別化できるのはハードウェアのスペックだけなのです。

まぁ、バルミューダフォンほどディすられたり、早速分解されて「ゴミ」呼ばわれされないよりはマシなんですけど、作りもギミックも面白いのに誰にも話題にされないところが悲しいですね。

防水機能や壊れそうな USB-C端子。落としたら一発で壊れそうな筐体。ポケットに入れたくないものの一つかも知れない。

まぁバルミューダフォンと違うのは、ボコボコにディスられていない事。そしてバルミューダフォンほどガジェット好きが評価しないのか、良くも悪くも、バルミューダフォンほどの話題性が悲しいくらいにない事くらいかな。

普通 18 万円からって来ただけで「ハァ...」って溜息になりますよ。ミドルクラスのWindows ノートPCが買える。Apple M1 iPad Pro より高価な Android 端末。

マイクロソフト Surface Duo 2 128GB \184,680



キャリアもソッポを向く不出来な子

大手キャリアの店頭では販売されない時点で、もう日本市場ではヤル気がない Microsoft Surface Duo2。つまり直販か家電量販店で買え、という事なんだけど、情報弱者が多いニッポンで大量に売れるとは思えないのです。そもそも大量に売れそうもないニッチな製品っぽいし、ヨドバシカメラの店頭に在庫があるとは思えない。つまり通販で買えと。よっぽど初期設定大好きマニア向けのニッチで高価なオモチャなんです。電話としての実用性が疑わしい。

そもぞも、コレ、どうやってデンワ掛けるのだろうと、このギミックみて不思議に思うのですよ。着信したらやっぱり「くぱーっ」って開いて「もしもし?」とかってやるのでしょうかね。はたで見ているとすごくマヌケに見えるんそうです。


中古市場ではどれだけ下取りされる?

先代 Surface Duo 無印の中古は大体7万円前後で取引されているようです。まぁ中古価格って、製品価格の実態なので Duo2 もそのあたりが適正価格なのでしょう。バルミューダフォンの0円下取りよりは評価されているのでしょう。

Surface Duo の検索結果

日本未発売の初代 Surface Duo (無印)は、海外では発売開始から数週間で投げ売り状態になったという噂(あくまでも噂)もありますね。

ちなみに旧モデルは、まだ Microsoft の直販ショップなどで販売しているのでご参考まで。

今は全世代モデルが直販価格で $1,400 相当のモノが $700 弱でほぼ半値。Amazon.com で $600 弱。これが Surface Duo 2 でも実力なんでしょうね。

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まとめ

Surface Duo2 は広げれば、ほぼ iPad mini サイズなので、タブレットとしても使えそうなスマートフォンです。好意的な意見といては、高額なだけのデジタルガジェットのロマンある所有感を満たす目的なら良いようです。色々評価レポートを見ると、ま、品質も安っぽさは無いようです。スマートフォンを二画面にしたような使い勝手や、上下分割して下半分をソフトウェアキーボードにするのに良いと評価するレポートも頷けます。また、電子書籍リーダーとしても良さそうです。

しかし誰もが指摘するのは、一画面にした時の折り目の処理が乱暴な事。品質、性能は満足できても価格がぶっ飛んでいる事。カメラレンズの出っ張りがウザい事、防水性がない事など、あげればきりのない不満点が多くあるようです。結局「誰が使うのよ」なクリスマスツリーのような満貫飾りと引き換えの高価格。いくら電子書籍リーダーとして使いやすそうに見えても Amazon Kindle とは価格性能比は比較にならないでしょう。

致命的なのは、この製品には Microsoft のオリジナルな技術が一切使われていないこと。Sumsong 辺りが作っても全く違和感がない事。

よっぽど Microsoft というブランド、製品が好きなら買いでしょうね。







by islandcenter | 2022-02-08 14:39 | 雑文 | Comments(0)