Facebook がオワコン? GAFA がGAA となる日

mixi gree マストドン LinkedinそしてFacebook、移ろいやすいユーザの嗜好の中で Facebook はオワコンなのか。

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元気がない Facebook

たった半年で株価が半額……TikTok攻勢にFacebookはついに“オワコン”か?

最近 Facebook を使わなくなってしまった。リアルな友人や昔お世話になった職場関係のヒトビトとはまだつながりはあるし、時々メッセージを送ったりはするのですが、Facebook に何か投稿したいと言う気持ちがうすれてしまったのですね。

逆にすっかり過疎ってしまった mixi なんかで毒を吐いています。

最近のウクライナ情勢などで、ほとんどウクライナ政府の公式発表の場となっていますが今時の若い人たちは Facebook ナニソレ美味しいの? となっているのが現実じゃないでしょうか。

Facebook は」オワコンか?

mixi にせよ、瞬間風速を記録して消えた台風のような Clubhouse にせよ、SNS は浮き沈みの激しい世界なのです。


招待制というプレミアム感が作り出す話題性

mixi も Facebook も Cliubhouse も当初は招待制で開始されました。統計では平均的に人には大抵、知り合いが44人いて「小嶋陽菜の連絡先しらないか?」と聞きまくると、どこかのルートで六人目には「知ってるよ」というヒトがあらわれるらしいのです。44人の知り合いを6乗するとほぼ世界の人口なる。これが「六次の隔たり」と言うのだそうです。

六次の隔たり

この六時の隔たりという「有名人を知っている」というプレミアム感、「意識高い系」の優越感を味わうために、ヒトビトはワッセワッセと SNSに群がるのです。

いずれの SNS も別に「招待制」が初めから狙って打ったものではなく、たまたま「知っている同士、内輪でコミュニケーションしたいんだよね」の発想から始まったものなのです。それがたまたま当たった。知っている者同士の内輪のコミュニケーションで済めばよかったのですが、いずれ限界が来る。


Facebook あるあるが作り出すニンゲン関係の重さ

Facebook あるあるで、気に入らない上司や取引先から「友達申請」を強要されたとか、業務連絡に使わされたとかの話はよく聞きますね。中小事業者さんの場合「公式」ページとしている所だってあります。

たとえ友人同士でも、議論を吹っ掛けたり、趣味趣向が違う「重たいヤツ」はいる訳です。できればブロックしたいんだけど、返答を求められたり、イイねを押さなければならなかったりという事もあります。

つまり疲れる。リアルな人間関係と同じくらいSNSは疲れるのです。

特にユーザ層の高年齢化は良く言われている事です。親世代が使っているSNSを子供世代は使いたがらない。これは上司がSNSを強要するのと似た構図かもしれません。今時の親世代は、デジタルリテラシも充分持っているため、Twitter やLine ほどの短文でなくても、メールやブログ、 Facebook は使い勝手がいい。

一方、若い世代は、他人とのコミュニケーションは短絡的でドライ、ライトな方法がいいわけなのです。

少子化傾向と同じで、若い世代が使わないSNSは、彼らが歳を重ねても使われる事はないでしょう。今時、”2ちゃんねる”に出没するユーザ層を考えると、若い人たちの生み出す文化お場ではない。潜在的な将来のユーザを Facebook が開拓できていないのですね。


マネタイズができないSNS

多分 Twitter にせよ Facebookにせよ、投稿内容に「収益化」というエサを付ければ一時は集客力がアップするかもしれないけれど、途端に広告効果の大きな発言だけが目立ってしまってアクティブユーザは離れてしまうでしょう。youtube が成功しているのは投稿者がマネタイズできているから。質の良い投稿者の発言に嫌味のない広告がついて、イイねが付けばナンボ、みたいなシステムでも作らないとダメなのかな。でも広告だらけのコンテンツにユーザは靡かない。

広告を出稿する側からすると、性別、年齢、興味、居住地が判る Facebook の出稿は魅力的なのだそうですが、個人情報を使った広告戦略に批判も大きいのです。


メタになって Facebook は変わるのか

MATA は Facebook 以外にも、Intagram もやっている訳で、次の狙いは仮想現実空間でのSNSだとか言われています。Facebook や Instagram 自体は技術的に画期的なアイディアがある訳では無さそうなのですが、VR は技術やコスト面で高いハードルになるでしょう。例え技術が優れていても、顧客に魅力がなければお金をドブに捨てるようなものです。そして VR は決して目新しい技術ではなく、昔からもてはやされてきたにも関わらず、商業的に成功した、と言うハナシはあまり聞かない。

問題は SNS というコンテンツは一時的な魅力はあっても、情報の新鮮さは数日の賞味期限しかなく、コンテンツのアップデートはユーザ頼りである事。そして利用者は飽きやすいということです。賞味期限という事であれば、 Twitter は瞬間風速です。

たとえ登録ユーザ数が増えたとしても、ユーザ数は意味を持ちません。ユーザの滞在時間、アクティブユーザ数が広告費用に繋がるので、SNS を通じて「繋がる」数字が限界に達すれば収益にはつながりません。「繋がる事の魅力」を創り出す必要があるのです。

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そもそも Facebook がメタになってメタバースになったところで、Z 世代と呼ばれる年齢層が、Facebook の顧客ではないので、メタのメタバース空間がいくら優れていても、TikTok ユーザはメタの顧客になることは有りえません。

プラットフォーマーとしての Facebook

Facebook (Meta) は全世界で十数か所のデータセンターを運用していると言われています。そして20億人以上のユーザアカウントを管理しています。恐らくユーザアカウント数という単位で見れば、Microsoft や Apple 以上のアカウント数でしょう。恐らく Google には敵わないでしょうが、一つのアイデンティティ基盤、認証プラットフォームとしては巨大なものです。Windows ですら10億台と言われるのに対して、倍以上のユーザアカウントが使われています。

Amazon は既に一物流企業ではなく、自社のデータセンター設備を応用した巨大なクラウド産業となりました。同様に、Meta のクラウドインフラストラクチャと認証基盤を応用したサービスが検討されてもおかしくない。

Amazon にせよ Google にせよ Apple にせよ、一つの単機能を応用したサービスを切り開いてきた。Facebook(Meta) にはそんな応用力を感じられないのですね。



企業として生存するかサービスとして生き残るか

Meta がFacebook や Instagram の "SNS" として伸びていく余地はもうそれほどないと思います。企業として Meta が伸びるには、新しいビジネスモデルが必要で、Google の Eric Schmidt の様な経営センスがある経営者が引っ張る必要があるんじゃないかな。マーク・ザッカーバーグは運が良かっただけで、Facebook が過去に様々な不審な疑いをもたれた事もあるし、わきの甘さがところどころに感じるのです。



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by islandcenter | 2022-04-29 15:58 | 雑文 | Comments(0)