2022年 06月 17日
Linux 管理者が初めて mac で使うツール類
Linux 管理者が持ってると便利な Windows 用ツールとは
Windows 違って、macOS にはテキストターミナルが標準で付いてくるので心強いです。LaunchPad の中にあるので、Dock にアイコンを追加しておくと良いでしょう。
% ssh user@hosta_or_ipaddress -YC
または
% ssh hosta_or_ipaddress -Y --C -l
でターゲットに ssh 接続します。-Y は X11 の転送指定、-C は圧縮転送のオプションです。後述の XQuartz と共に利用します。@でユーザ指定をしない場合は -l オプションを使います。Windows の movaXterm や putty、xlaunch から乗り換えた場合、忘れやすいので注意します。-l か @ でユーザ指定しない場合、macOS のログインユーザで接続しようとします。macOS は root ユーザはいないので、その点は ubunts などと同じです。SUSE に慣れてしまうと忘れやすいので要注意です。デフォルトでターミナルの言語は「日本語」なので、yast/yast2 などの表示は日本語になってしまいます。好みの問題ですが、日本語表記だと何かと都合が悪いので、ssh のセッションをひらいたら
# export LANG=en_USすると、yast/yast2 は英語表記になりました。
mac 上で X アプリケーションを使うために必要な X サーバソフトウェアです。Windows では、movaXterm という万能ツールがあったので」これ一択でしたが、mac 版の movaXterm はないので、XQuartz を使って Yast2 などの GUI アプリケーションを使います。 テキストターミナルから、X アプリケーションを使うためには必須です。これで ssh 接続した openSUSE/SLE でXアプリケーションを起動します。
# yast2 &
とか
# firefox &
とかで、GUI のアプリケーションを起動します。
XQuartz
macキーボードの Alt キーは Option に割り当てられますが、デフォルトでは Terminal には送られません。Terminal.app の「環境設定」>「キーボード」Tab に「メタキーとしてOptionk キーを使用」にチェックを入れます。SLE/openSUSE では yast で Alt キーを多用するので、この設定はお勧めです。
mac からダウンロードしたディストリビューションファイルを送ったり、サーバのログを取得するときに使います。もちろん Web サイトのコンテンツのアップロードなどにも使います。Filezilla machttps://filezilla.jp.uptodown.com/mac
Evernote を使っているなら、 Skitch はマニュアルや、ブログを書くときに非常に便利なツールです。ウィンドウをキャプチャし、枠線や矢印を簡単に描画できます。画像は簡単に Evernote に送られるので、スマートフォンのハードコピーや、Windows のハードコピーなんかを使い回すことが簡単です。
Evernote Skitch
ちなみに Skitch でハードコピーを撮ったら背景しかキャプチャされない場合、環境設定の「セキュリティとプライバシー」の中の「画面収録」の中に Skitch Helper にチェックがついている事を確認して下さい。
macOS には標準で Apatch Web Server が付いています。なら使わないテはない。SUSE Linux(openSUSE/SLE) のインストールの際にインストールソースに HTTP を使う場合に便利ですね。
myname@MybookAir ~ % whereis httpd
httpd: /usr/sbin/httpd /usr/share/man/man8/httpd.8
httpd を起動する
myname@MybookAir ~ % sudo /usr/sbin/apachectl startPassword:myname@MybookAir ~ % sudo /usr/sbin/apachectl statusGo to http://localhost:80/server-status in the web browser of your choice.Note that mod_status must be enabled for this to work..myname@MybookAir ~ % ps ax | grep httpd2112 ?? Ss 0:00.17 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND2115 ?? S 0:00.00 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND2119 s000 R+ 0:00.00 grep httpdmyname@MybookAir ~ %
myname@KMybookAir ~ % ls /Library/WebServer/Documentsindex.html.enmyname@KMybookAir ~ % cat /Library/WebServer/Documents/index.html.en<html><body><h1>It works!</h1></body></html>myname@MybookAir ~ %
httpd サービスの停止
myname@MybookAir ~ % sudo /usr/sbin/apachectl stopPassword:myname@MybookAir ~ %
macOS の Finder の移動メニューから VNC 接続ができます。特に特別なアプリケーションを必要としないので便利ですね。標準機能に含まれる所が素晴らしい。vncserver をロードして、その際のディスプレィ番号(590n n は vnc 待受番号)で接続します。
sles15:~ # vncserverYou will require a password to access your desktops.Password: ********Verify: ********Would you like to enter a view-only password (y/n)? nNew 'sles15:6 (root)' desktop is sles15:6Starting applications specified in /root/.vnc/xstartupLog file is /root/.vnc/sles15:6.log
この場合、:6 が待受番号なので、ポート :5906 で、Finder のメニューから「サーバ接続」します。
vnc://ip_adder:590n で接続
SLE/openSUSE のデスクトップにアクセスします。
セッションが終了したら、セッション番号を kill します。
sles15:~ # vncserver -kill :6Killing Xvnc process ID 18930sles15:~ #
※ この方法で接続する場合、通信は暗号化されないことに注意してください。安全なネットワークで利用することが前提です。起動用のスクリプトを書き換えて、デフォルト :590n を変更することもお勧めします。
Windows から Mac へ MobaXterm で VNC デスクトップ共有接続https://islandcnt.exblog.jp/240147292/SUSE Linux 15 (openSUSE Leap 15)の vncserver,VNC接続をするhttps://islandcnt.exblog.jp/240153968/
openSUSE Leap や SUSE Linux Enterprise Desktop (SLED) など Linux のデスクトップの標準として、また他のデスクトップ用ディストリビューションにも採用されている、 LibreOffice と Gimp 。LibreOfficre は Apple Silicon 対応版が出ていますが、 GIMP は2022年6月現在 Intel 版しかないようです。LibreOffice はよく「Microsoft Office のバチもの」と言われますが、Calc で個人でせいぜい家計簿を作ったり、スプレッドシートから、CSV ファイルを抽出する程度の使い勝手なら十分です。Writer も、簡単な報告書や見積・請求書を作る程度であれば、互換性は充分です。簡単なプレゼンテーションを作ったり、図を描く Office にない Draw もあるので、そこそこ使えます。少なくとも、相手が Windows であろうと、mac であろうと、オープンソースで無料で手に入る物なので、相手は MS Office を持っていなくても遠慮なく送れる、オープン・ドキュメント・フォーマットなので、単に成果物を見たいだけなら相手を気にする必要はないので重宝しています。IT系ライターの戸田某氏が「リブラ・おふぃす」とディスるほど悪いものではありません。少なくとも公共事業団体、自治体は、取引先にもベンダーロックインをさせないためにも、ODFフォーマットを積極的に利用すべきだと考えているのですが、いかがなものでしょうか。Microsoft 365 の年間サブスクリプション、1万数千円を払う予定がなければ充分オススメします。
GIMP の主流のバージョンは 2.10 系です、M1 mac に対応していた Arm バージョンもリリースされたこともあったようですが、この記事を書いている時点では、削除されているようです。おそらく次のバージョン 3.0 系で armarch64 版が出てくるでしょうか。期待したいところです。 Intel mac 版で Rozetta2 のエミュレーションですが、それほど M1 Macbook Air でも重いとは感じません。フォトショップのパチもんと揶揄されていますが、恐らく Photoshop より使いづらいと言われそう。古くからある高機能な画像処理ソフトなので、利用者も情報も豊富にあるのが救いです。Windows でも mac でも Linux でもほぼ同じインターフェースなので、ちょっとした画像の細工には充分使えます。
https://www.gimp.org/downloads/
UTM は M1 Mac で動作する仮想化ソフトウェアです。arm 系のバイナリがあればインストールできますが、今の所 ubuntu20 系などはそこそこ動作します。Windows11 も Arm 版なら動作するようなので、今後が楽しみですね。ARM だけではなく、Intel 86 系や PowerPC などのエミュレーションも、重いけど動作するようです。攻めてみたい一品です。Mac OS9 もギャラリーからダウンロードして動きました。まだギャラリーを見て楽しめる程度の完成度なのが残念ですが、将来が楽しみなソフトウェアです。Apple の AppStore からも有償で手に入りますが、無償でもそれほど変わりないそうなので、とりあえずチャレンジしたければ、無償版をおすすめします。もちろん Parallels Desktop という選択肢もあるので、より早く、今 M1 mac の arm64 のネイティブコードでそちらを試したいのであれば、Parallels のほうが、サポート済みディストリビューションは多いですね。今やりたいなら Parallels 一択でしょう。
Securely run operating systems on your Mac
C コンパイラが必要かどうかは別にして、とりあえず mac で C コンパイラは動きます。
% cc
を実行したところ、「コマンドライン・デベロッパツール」を落とせ、ということなので落としてみました。
xcode-select: note: no developer tools were found at '/Applications/Xcode.app', requesting install. Choose an option in the dialog to download the command line developer tools.
myname@MybookAir tmp % cat hello.c#include <stdio.h>int main(){printf("hello world!\n");return(0);}myname@MybookAir tmp % cc hello.c -o hellomyname@MybookAir tmp % ./hellohello world!myname@MybookAir tmp %
どうやら使えそうです。簡単な C プログラムを書いて、そのまま Linux へ移植できるわけなので、私の様に簡単な C 言語なら解る程度のプログラミングには、文法チェックくらいには使えそう。Windows の弱点は、コンパイラがないことだと思います。
別に Web デザインはしないのですが、ブログ記事を書いたり、簡単なウェブページを作る必要がある時に持っていたら便利なのが、オーサリングツールです。html の専門家ではないので、ちょっと html のタグを確認したいなとか、テーブルタグ面倒だ、と言った場合で使っています。
Bluegrrifon
Windows 環境では BlueGrrrifon を使っていましたが、mac 用は、ダイアログが白抜けする不具合があり、現時点ではオススメできません。
Seamonky
Seamonky は一応使えそうなので、こいつをつかうことにしました。一応 Intel mac 版です。https://www.seamonkey-project.org/releases/
最近、スマートフォンが高機能、高価格化しており、PCでの作業比率が少なくなってきている気がします。やはり通常の業務の多くは Microsoft Office 中心の生活になるのでしょう。実際の個人的な仕事のやり方の中心が」、テレワークの時代、スマートフォン、タブレットで用が足りるケースも多くなっていることも実感します。Windows を中心とした日常生活はそれなりに悪くはないのですが、iPhone がシェア4割以上という圧倒的なシェアを持つ日本のコンシューマ市場では、携帯機器の母艦として macOS を選ぶケースがマストで多くなっているケースは増えるのではないでしょうか。そのような市場の中で、システム管理者 mac を使うという選択肢も普通になってくるのかなと思います。私自身、普段の生活では Windows を使う機会が減ってきており、Windows のモバイルノートの価格より、M1 macbook Air の軽快さと価格の手頃さに負けてしまった訳です。今回は「キーボードの配列はどうなるの?」については調べていません。課題として残しておきます。macOS のショートカットはちょっときつい。やっぱり慣れないのは、トラックパッドの動きですね。何しろ、テキストターミナルやコンパイラが標準で使えて、テキストターミナルで使うコマンドが、ほとんど UNIX 系コマンドというのは、Linux サーバとの相性はいいものです。ただ、macOS は孤高の閉鎖性を感じられ、全ての世界が Apple 製品に支配されるというのは、何ともなぁという不自由さも感じます。
Apple ネットワークに Linux:Avahi on SUSE Linux