2022年 09月 15日
Linux ソフトウェア Raid 作成 openSUSE 15.4 YaST GUI(前編)
openSUSE Leap でソフトウェア Raid を構築するには YaST2 GUI が便利で手軽です。
Linux のソフトウェア Raid は元々 SUSE によって開発されたそうなので、SUSE のマニュアルは割としっかりしているようです。SLE のマニュアルはこちら
ソフトウェアRAIDの設定
YaST アイコンから開くか、ターミナルで
# yast2 &
を実行します。左の System タブを開いて Partitioner を開きます。
左のペインから、 Raid をクリックして、"Add Raid" します。
Raid タイプとしてミラーリング(Raid1) をチェックして、Available Devices の中から、利用可能な2つの仮想ディスクを Add します。
Chunk サイズの設定です。チャンクサイズはデータの塊サイズです。サイズが小さいとパフォーマンスに影響しそうです。大きすぎるとディスク効率に影響しそうです。色々な事例を読むと、mdadm ツールでは 64Kb がデフォルトのようなので、ここでも 64Kb にしてみました。この数値はあとで大きくできますが小さくすることはできないようです。
Raid デバイスができました。
あとは Partitiner でフォーマットしてマウントするだけです。
ここからは YaST GUI が使えないので mdadm ツールを使います。
/proc/mdstat を cat して状態を確認します。デバイス名は md0 ではなく md127 になりました。
opensuse154:~ # cat /proc/mdstatPersonalities : [raid1]md127 : active raid1 vdc[1] vdb[0]13631360 blocks super 1.0 [2/2] [UU]bitmap: 1/1 pages [4KB], 65536KB chunkunused devices: <none>opensuse154:~ #
mdadm --detail で、詳細な情報を確認します。
opensuse154:~ # mdadm --detail /dev/md127/dev/md127:Version : 1.0Creation Time : Tue Sep 13 10:57:56 2022Raid Level : raid1Array Size : 13631360 (13.00 GiB 13.96 GB)Used Dev Size : 13631360 (13.00 GiB 13.96 GB)Raid Devices : 2Total Devices : 2Persistence : Superblock is persistentIntent Bitmap : InternalUpdate Time : Tue Sep 13 11:20:35 2022State : cleanActive Devices : 2Working Devices : 2Failed Devices : 0Spare Devices : 0Consistency Policy : bitmapName : any:mydiskUUID : eb1a87b7:bf3c3411:c08ec675:a46606faEvents : 40Number Major Minor RaidDevice State0 253 16 0 active sync /dev/vdb1 253 32 1 active sync /dev/vdcopensuse154:~ #opensuse154:~ # lsblkNAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTSsr0 11:0 1 3.8G 0 rom /run/media/root/openSUSE-Leap-15.4-DVD-x86_64243vda 253:0 0 33G 0 disk|-vda1 253:1 0 8M 0 part|-vda2 253:2 0 31G 0 part /home| /var| /tmp| /usr/local| /root| /boot/grub2/i386-pc| /boot/grub2/x86_64-efi| /opt| /.snapshots| /`-vda3 253:3 0 2G 0 part [SWAP]vdb 253:16 0 13G 0 disk`-md127 9:127 0 13G 0 raid1`-md127p1 259:0 0 12.9G 0 part /datavdc 253:32 0 13G 0 disk`-md127 9:127 0 13G 0 raid1`-md127p1 259:0 0 12.9G 0 part /dataopensuse154:~ #
--openSUSE Leap15/SLE15 では、YaST GUI で簡単に Software Raid を構築することができました。やっぱり YaST って凄い便利です。次は、このディスクペアの片側を取り外して、iSCSI デバイス上にミラーコピーを作ってみます。
Linux ソフトウェア Raid openSUSE 15.4 後編 - ディスクの差替え
そして、YaST 頼りの私の心が見事粉砕されます。