2022年 11月 19日
M1 mac で Windows11を : 無償のUTM (準備編)
Apple M1 で Windows11 を仮想化するためには、 UTM ソフトウェアと、Windows11 ARM64 用の Insider Preview の ISO ファイルを手に入れます。UTM はそれほど面倒ではないのですが、Insider Preview の ISO ファイルを手に入れるには少し面倒な手順を踏みます。ISO は公式に配布されていないので、uupdump から、スクリプトでビルドアップします。これが面倒くさい。ビルドするためには、HOMEbrew と aria2 パッケージが必要です。
−− HOMEbrew をインストール
https://brew.sh/index_ja
HomeBrew は Windows11 の ISO パッケージを作る時に必要なスクリプトを実行するために必要です。後々使うことが多いのでインストールしておくと使うシーンが多いでしょう。上のページにダウンロードするスクリプトがあるので、mac のターミナルに貼り付けて実行します。
−− UTM のダウンロードとインストール
UTM は Apple M1 搭載 mac で動作する仮想化ソフトウェア本体です。ダウンロードしてインストールしておきます。Apple の App Store から有料でダウンロードもできますが、今回は無料で直接ダウンロードしてインストールしました。この時点で入手したものは 4.0.9 です。
-- aria2 パッケージも必要
aria2 パッケージも必要です。インストールは brew で行います。以下はインストール済の例です。aria2 はマルチプロトコルのダウンローダです。
myname@macBookAir ~ % brew install aria2Running `brew update --auto-update`...==> Auto-updated Homebrew!Updated 2 taps (homebrew/core and homebrew/cask).
: 以下略
※ Linux 用スクリプトでも aria2 が使用されるので、多くのディストリビューションで利用可能なようです。SUSE 系の場合、YaST か zypper でインストールできます。
-- Windows11 (ARM) のダウンロードと ISO の作成
UUP dump より、Windows11 Insider Prewviw の ARM64 用 ISO の作成スクリプトをダウンロードします。今回は、日本語版の ARM64 Windows11 Pro を選んでダウンロードしました。
解凍したファイルにある readme.unix.md の中に次の二行を実行しろ、と書かれています。
brew tap sidneys/homebrewbrew install cabextract wimlib cdrtools sidneys/homebrew/chntpw
uup_download_macos.sh スクリプトに chmod +x で実行フラグをセットします。
~% chmod +x uup_download_macos.sh
macos 用スクリプトを実行します。
~% ./uup_download_macos.sh
必要なファイルのダウンロードと ISO ファイルが作成されるまで、数十分待ちます。
※ Windows 用スクリプトと Linuxx 用スクリプトもあります。Linux 用スクリプトは、ほぼ macos 用スクリプトと同じ操作で実行できます。 Windows 用はバッチ処理です。手元の環境では macos 用スクリプトの方が処理は確実で、Windows ではいくつかエラーが出ていました。手持ちの環境で、macos 用スクリプトがうまく動かない場合は、Linux や Windows でも試してみてください。