2022年 12月 05日
M1/M2 mac で Windows11 無料の UTM で仮想化、仕事でも使える?
「mac Book だけで Windows クラムシェルでできたことの9割以上は達成出来るんじゃない?」

Coherence とは何ですか: Coherence 表示モードについての情報
ハマりどころ準備編
オペレーティング・システムの仮想化は、Boot Camp の様なデュアルブートシステムより使い勝手が良いことに気がつくでしょう。システムを切り替えるために、シャットダウンとリブートが必要なデュアルブートシステムより、高速にシステムを行き来できます。2つのシステムでクリップボードも共有できます。
ただしより以上のメモリとCPUコアを要求します。M1/M2 macBook Air を買い求めるなら 16Gb メモリのシステムをお勧めします。もっとも 8Gb メモリのシステムでも 仮想化できないことは有りません。
ディスプレィをフルスクリーンにしたいのであれば、リモートデスクトップを使えば、フルスクリーンで広いデスクトップを使うことができます。
例えば Thunderbird や GIMP、 Microsoft Office、LibreOffice、DaVinci Resolve 、Adobe の Creative Cloud 、 Google Chrome、Oera や FIredox ブラウザなど、ARM 版 Windows でも Apple M1 で動作するアプリケーションを、仮想化してまで動かす理由がないものは動かす意味はありません。こうしたモノは、mac 版ネィティブで使えばいい。例え、Rosseta2 を使っても GIMP 2 はそれほど重いとは感じません。いずれ ネイティブ版が出てくるでしょう。
問題は Microsoft Office です。こればかりはバージョン間ですら互換性の問題が多いと聞きます。複雑なスプレッドシートや固有のフォントを使う印刷物を作り、共有する場合には問題点は多いでしょう。下書きや数値入力程度の作業であれば自宅の mac で元ネタを作り、職場でフィニッシュワークという手段でも構わなければそれでいいと思います。
Microsoft Office も、高度な使い方をしなければ、無料の Web 版が使えるし、Libre Office なんかは普通に mac で使えます。私はこれら Office ソフトウェアの作業はほとんど Libre Office で満足しています。せいぜい見積書や、かんたんなマニュアル類を作る程度であれば十分機能しますし、送った相手から互換性の問題を問われた事が有りません。おそらく Web 版 Office で十分な気がします。たまに Office ソフトウェアを使う程度の仕事内容であれば、mac で十分足ります。その程度であればそれほど複雑な作業を要求されないのです。
問題は Windows しかないアプリケーションをどうするかです。
高度なクリエイティブ系ソフトウェアは、多くが mac で使えますから、これらを使う人なら mac 一択です。逆に Windows でしか動かない専門アプリケーションを使うユーザにとっては Windows 一択でしょう。他の選択肢は考えられない。例えば医療関係の機器をつなぐとか、面倒な製造装置を使うソフトウェアなどです。
ただし mac 中心なんだけど、必要に応じて Windows を使いたいというニーズは常にあります。この需要は Parallels の様な仮想環境は役立ちます。
逆に長年の Windows ユーザが mac を使いたくなるシーンは少ないかもしれません。そういう人はこの記事を読むことは無いでしょう。
私は Linux を使うので、Windows より macOS の方が相性は良いようです。Text terminal も標準でありますし、XQuarz さえ入れれば X アプリケーションが使えます。UTM 上では、ubunts 位しか仮想環境で Linux が動きません。(今は Fedora37 も openSUSE Tumbleweed も使えます)この点はやっぱり Parallels の方がいい。
mac でウェブデザインしていても、Edge でどう表示されるかってわからないですよね。Boot Camp では切り替えるのは大変だけど、仮想化なら切り替えるだけなんです。Parallels Desktop でもできるしそこまで必要でなければ、UTM でも十分。
ARM で組み込み機器向けの開発をする人なら mac で仮想化された Windows の開発環境は一つの魅力的な選択肢になるのかもしれません。私は随分昔はプログラマとしてクロス開発をしていました。今の所 ARM でまともに Windows が動く環境は Surfece Pro と macBook で仮想化された Windows しかないので、IoT 機器の開発なんかやっている人には一つの解決策なのかもしれません。
PC があって嬉しいのが、中小企業や個人事業主、在宅業務でなら必須の、会計ソフト、はがき印刷などのアプリケーションです。これらの Windows 専用パッケージは ARM64 Windows10 上では x86_32Bit 版は大体動くようです。
ARM64 Windows11 であれば Intel x_64Bit 版でも動くらしいのですが 、手元になかったので試していません。
手元にあった、古い弥生の会計ソフトや、ムック本に付いていた Windows XP 時代の、はがき印刷アプリケーションは 32 Bit 版で ARM 版 Windows11 で動きました。これだけ動けばもう充分に Windows PC をシャットダウンして本棚に仕舞う決断が付きそうです。WIndows でこれらのアプリケーションを年に数回使う程度であれば、macOS で仮想化した Windows を使うのは充分検討に値します。

その程度でどうしてもリアルに Windows が必要ならば、スティックPCなんて選択でも充分でしょう。もし、手元にまだ古い Windows PC が残っていて Windows Pro 版がインストールされているなら、最小限の機能を使うためにリモートデスクトップを機能させておけば良いでしょう。
iPhone, iPad を使っている人にとっては、mac は避けて通ることの出来ないデバイスとなっています。今や、高性能高価格化した、スマートフォンやポータブルデバイスと比べて、パーソナルコンピューターの方が安いんじゃないかという時代です。IPhone を使っている人にとっては、mac は試してみてもいいデバイスなのですね。逆に Android デバイスや Chrome Book を使っている人にとっては Windows でも mac でもどっちでもいい存在なのかもしれません。Android と Windows PC との連携はまだ始まったばかりで、評価は一定していません。何しろ Microsoft とタブレットや携帯デバイスとの連携は過去に何度も失敗してきた歴史があります。
UTM で仮想化した場合、 Windows のコンソールはフルサイズで表示できません。Parallels Desktop ならうまく表示できるかもしれませんが、その様な場合は、 Remote Desktop ,を使えば、全画面を使って表示すれば使い勝手がよくなります。仮想化の一番の弱点はグラフィックス性能の低さですから、ここは妥協が必要です。
Microsoft Remote Desktop
https://apps.apple.com/jp/app/microsoft-remote-desktop/id1295203466?mt=12
ただ、mac 上で Windows を使う時、キーボード配列が異なるので、その点は慣れが必要です。つくづく US キーボードにすれば良かったと反省しています。
恐らく、Windows11 ARM 版を macOS の上で仮想化して動かす場合、問題となるのがプリンタドライバーの問題です。私の手元の環境では macOS 側がネットワークプリンタを認識して印刷出来るようになったので、この macOS 側のプリント環境を Windows と共有していれば、仮想化された ARM 版 Windows11 から印刷できました。まずはプリンタ側が macOS に対応しているかどうかが突破の第一歩です。
もうこういった作業(ゲームはエンタメか...)を使いたいなら mac を選ぶ理由は全くあるなせん。サッサと40万円位出して高性能なグラフィックカードを搭載したゲームマシンや XEON 搭載のワークステーションを買うべきです。もっともそんな人がこの記事を読むわけないと思いますが。
やっぱり誰もが鳴れないと思うのはファインダの使い勝手の悪さでしょう。Microdoft は Disk Operating System、つまりもともと DOS 屋さんだったのでファイル操作は得意なのですが、mac のファインダは使い勝手に慣れが必要です。Finder に慣れるか慣れないかが mac を使い続けるポイントになります。
マイクロソフトは、もう arm64 版 Windows を公式にリリースして OEM 出荷してもいいと思います。尤も家電量販店向けの HOME 版はコンシューマの混乱、販売店の混乱もあるので当面は控えるべきですが、よく管理されたエンタープライズ向けの Pro/Enterprise 版のみに限ってでは良いのではないでしょうか。
Apple M1 mac Book Air はこれだけパワフルなのに、故障する可能性があるファンが付いていないのです。ファンレスの Windows はとても魅力的なのですが、今、実現しているのは皮肉なことに macOS 上での仮想化運用と Surfece Pro くらいしか無いのです。現状では、サードパーティのソフトウェアもプリンタなどの周辺機器ベンダーも ARM 版デバイスドライバーの抵抗に積極的になりません。M1/M2 macBook Air で動かす Windows11 は、仮想化しても「最強のモバイル Windows」です。これだけパワフルで電源持ちが長くて、そこそこ持ち歩けるマシンは他に考えられない。他のベンダーも ARM 版の Windows ノートブックを出したがっていると思うし私も使ってみたい。
ま、 Intel が黙っていないのでしょうけど、ユーザ目線で考えるともっと軽量で省電力で故障が少ないファンレスの携帯向け PC が ARM 版 Windows には可能性があります。
Microsoft、M1、M2 MacでWindows 11をサポート ParallelsのArm版を認定
macOS を使ってみたいんだけど Windows 上では macOS は動きません。でも、Parallels や QEMU/UTM を使えば、macOS 上で Windows が動きます。もっとも macOS は Apple ハードウェアと一体ですから、他社製ハードウェアで動いても面白くないでしょうね。強引に動かしている人も居るには居るらしいけど、マニア向けでしか有りません。mac Book Air M1/M2 の最大の魅力は、わずか 1.3kg で mac と Windows11 を持ち運べる、ということです。恐ろしいことに、これだけのぱふフォーマンスがあるくせに、mac book Air は消費電力が少なくj、故障しやすいファンを持たない、故障知らずな息の長いコンピュータなのです。
UTM で mac 上で Linux 仮想化もできます。UTM でなくても Parallels を使えば、多くの arm64 バイナリがあるLinux ディストリビューションが動くでしょう。
mac の Music ライブラリを Windows 用 iTunes に移行