2023年 02月 22日
SUSE Linux でパーティション操作、YaST と GParted
というかインストーラでパーティション設定をするためには、ウィザードの流れで YaST Partitioner が起動して、パーティションの設定を行います。YaST Partitioner は SUSE Linux(openSUSE/SLE) に最適に動作し、SUSE 15 の BtrFS や LVM の管理、Raid の構成と言った、SUSE ならではの各バージョンに合わせた機能を持っていて、openSUSE/SLE の管理者ならば、ほぼ9割以上のパーティションに関わる操作を YaST Partitioner で行う事が出来るでしょう。というかほとんど YaST Partitioner 一択です。
しかし、他のディストリビューションから移行した場合、やっぱり YaST Partitioner はピンとこないなぁ、という人もいるかも知れません。そういう方には、 GParted (GNOME Partition Editor) という選択肢もあります。
GParted は、多くのディストリビューションで使われているので、やはり慣れている方にとっては安心感があるかも知れません。技術は慣れも重要ですから、SUSE に GParted が無いことに不満を感じることもあるでしょう。
ただ、YaST Partitioner は SUSE と歩んできたこともあり、SUSE のメジャーバージョンアップに対しては、GParted が対応しきれていないケースも、稀にあるかも知れません。特に openSUSE Tumbleweed の様なローリングリリースではちょっと不安です。
openSUSE Leap15 のリポジトリに、GParted が含まれているようなので、YaST の SoftwareManagement から、Search してチェックすると、インストールできます。あるいは zypper でインストールします。
SLE 15 では、パッケージに含まれていないようなので、自己責任で利用することになります。software.opensuse.org に gparted の1クリックインストールがあるので、ここからインストールすることになります。
GParted Partition Editor
1クリックインストールできない場合は、zypper でインストールできます。
gnome のターミナルから
# gparted &
で起動してみました。
YaST Partitioner に慣れている私にとっては、まぁこんなものかと言うことですが、パーティションのサイズを拡大するような操作が出来るけれど、fstab の修正や BtrFS のサブボリュームの管理など、細かな機能がないな、と感じます。パーティションの設定からフォーマット、マウント、fstab の書き換えまで自動化された、YaST Partitiner の方が優れている、というより SUSE らしいと思います。
やはり、openSUSE/SLE においては、YaST Partitioner が王道です。
ただ、ライブCDでメンテナンスしたり、他のシステムで使っていたディスクのレスキューやディスクの初期化や再利用と言った目的なら、これ使えるね、と思います。何しろ fdisk でコマンド叩かなくてもいい。一つ一つ確認しながら操作するには GParted は向いているでしょう。
また、見やすい分かりやすいという所も良い点です。複雑なアクションを必要としないのであれば良い選択です。
それに GParted の動作は軽快です。