2023年 07月 18日
忘れたパスワードをブラウザの履歴で確認、そして履歴を削除
今までウェブサイトで使っていたサービスからスマートフォンのアプリに乗り換えるとき、
「あれ、このサービスのパスワードって何だっけ?」
と言うときにブラウザに記憶されているパスワードを調べる方法です。
同様に、パーソナルコンピュータを職場や家庭で複数の利用者が使う場合、大事なサイトのログイン情報が残ってしまうという信じられないくらい重大なトラブルになります。自分しか使わないパーソナルコンピュータならまだしも、共有のPCや、たまたま借りたパーソナルコンピュータに、自分のオートコンプリートに残った検索履歴やパスワード、クレジットカードの番号なんて、残っているのは絶対に問題!パスワードの確認方法と併せてこれらの履歴の削除方法も、各ブラウザごとに確認してみました。
最後までお読みになって、ブラウザにパスワードを保存する危うさも知っていただけると幸いです。
右上の「---」から「設定」を開きます。
左のペインから「自動入力とパスワード」の中に「Google パスワードマネージャー」があるのでこれを開きます。
パスワードマネージャの一覧の中から調べたいサイトを選びます。この時、サイト名が正確に判らない場合、検索ボックスでうろ覚えのサイト名を入れて検索することができます。例えば "Apple" とか "Amazon" とかですね。また、この時に、 Windows や Mac の場合、現在ログインしているコンピュータのパスワードが聞かれます、
虫眼鏡アイコンをクリックすると、ブラウザが記憶しているパスワードが表示されます。この画面で「削除」ボタンでパスワードを削除することもできます。
右上の自分の"○"アイコンから「同期は有効です」をクリックして、 Chrome からログアウトしますs。
「myname@gmail.com に同期しています....」の右にある「ログアウト」をクリックすると、パスワードなどのアカウント情報を Google クラウドに保存してから、このコンピュータにローカル保存している履歴やパスワードなどは全て削除してくれます。
もし、他の人のコンピュータや家族と共有しているコンピュータを使う場合は必ずログオフしておきましょう。
FireFox も同様に右上の「…」アイコンをクリックして「設定」を開きます。
左のペインから「プライバシーとセキュリティ」> 「保存されているログイン情報」
記憶しているサイトを左のペインから選んで「虫眼鏡」ボタン、コンピュータのログインパスワードを入れて、パスワードを確認したり、ブラウザから消去することができます。
FireFox にログインして、ブラウザのプロファイルを共有している場合、「…」ボタンから、FireFox アカウントをクリックして FireFox アカウントからログアウトします。
ログアウトしたら、「…」ボタンの「履歴」から「全ての履歴」を開いて全部チェックして消去します。
Opera ブラウザは Chrome に似ていますが、ちょっと面倒です。右上の「…」ボタンから「ブラウザの詳細設定」
プライバシーとセキュリティから一番下までスクロールして「詳細ツール」
「パスワードマネージャー」を開きます。
虫眼鏡アイコンをクリックして、コンピュータのパスワードで開きます。ここでパスワードの削除もできます。
Opera からログアウトするには、右上の人形アイコンをクリックして、右上のログアウトアイコンからログアウトします。
ログアウトしたら、Opera ブラウザの「…」マークから一番下の「詳細設定に移動」にある「プライバシーとセキュリティ」からブラウザの履歴を全て削除します。
この時、「パスワードとパスキー」も必ずチェックして削除します。
Edge はちょっと面倒です。まず手持ちの Microsoft アカウントにログインして同期しているかどうか確認してください。
次に、「…」マークから「設定」を開きます。
プロファイルの中の「パスワード」を開きます。
目的のサイトのサービスを選んで、虫眼鏡で確認します。ここで削除もできます。
全ての履歴、パスワードなどを削除するには、「…」から「設定」、「プライバシー、検索、サービス」にある「閲覧データをクリア」から「クリアするデータを選択」
「全ての期間」の全ての項目をチェックして閲覧データ、パスワードなどをクリアします。
macOS の Safari の場合、「🍎」>「システム設定」に「パスワード」があります。これを開いて目的のサービスを開き「!」マークを押します。
macOS にログインするパスワードで開くと、パスワード「・・・・・」をなぞると、パスワードが表示されます。
記憶しておいたパスワードもここで削除できます。
Safariの履歴は、Safari のメニュー「履歴」から削除します。パスワードは「システム設定」の中で管理されています。
様々なブラウザに記憶されているパスワードの確認方法と、記憶しているパスワード、履歴などの消去方法をまとめました。
感想としては Google Chrome が一番使いやすい感覚がありました。Safari と Efge は OS 標準ブラウザなので特殊な感じがします。
注意することは、何れのブラウザも、一旦、同期機能をONにして、全てを同期、プロファイルをクラウドにアップしてから、ログアウトして同期オフ、ローカルに残った履歴やパスワードを削除しないと、後々、クラウドにアップロードされたプロファイルの中身も削除されてしまいます。ブラウザにログオンした状態で履歴を削除しないことですね。やっぱり気をつけなければならない事に、ネットカフェや空港によくあるキオスク端末では、ブラウザの履歴は必ずクリアして置かないと怖いことになるんだな、と言うことです。また、この様にブラウザに記憶されたパスワードを使って別なブラウザでログインしたりパスワードをリセットしたりという必要性もあるのですね。サービスの内容によっては携帯電話が必須だったり、クラウド型の本人確認アプリケーションが必要だったりしますが、一旦認証されたサービスやサイトは PIN 番号や、OS のログインパスワードだけで確認できるというのは正直ちょっと怖いようにも感じます。まぁあまり、自分以外が使う可能性のあるパーソナルコンピュータからは銀行の残高を確認するとか、SNS のパスワードリセットには使わないことですね。
最近は SNS にせよ、クラウドストレージについてもパスワードをリセットしなければならないケースがよくあり、ブラウザに記憶しているパスワードが当てにならないケースが多いように思えます。また二段階認証も多く、決してパスワードだけでログインできないケースもあります。パスワードを使う認証システムの曲がり角を感じました。パスワードポリシー強化各種設定のいろいろ、文字数、文字種を指定