2023年 11月 24日
Windows11 Pro: Hyper-V で始める仮想化
Windows11 Pro で Hyper-V を動かすには幾つか条件があります。以下は Windows10 での動作要件です。
Windows 10 Hyper-V のシステム要件
Windows 11 Pro が動作する PC には Intel VT-x もしくは AMD-V の仮想化支援機能を持ったプロセサが必要です。最近は Intel N100 などの低価格プロセサがヒットしていますが一応動きそうです。しかしこう言った低価格プロセサではコア数も足らず、プロセサの性能に合わせてメモリや周辺機能もデザインされているのであまりおすすめはできません。できれば Intel Core i5 以上、AMD Ryzen5 以上の性能がほしい所です。低価格 PC でも動かないことはないでしょうけど。
低電力、低クロックでも多めのコアのものを選ぶと良いでしょう。クロック性能よりコア数を稼ぐ構成を選ぶのが仮想化のおすすめです。
Hyper-V は、発射台である本体のシステムと、子システムの2つのオペレーティングシステムが動作するわけですから、2台分のメモリが必要だと考えていいでしょう。8Gb のメモリでは Windows11 のインスタンスを 4Gb で一つ動かすのが精一杯というところです。Linux と Windows を一つのホストコンピュータで動かすなら、やっぱり 16Gb は欲しいところです。多ければ多いほどよいものの一つです。
好みの問題はありますが、C: ドライブとD:ドライブを分けて使うことをおすすめします。仮想マシンのストレージはインストール初期はディスク容量を食いませんが、使うに連れて肥大化してシステム領域を食いつぶします。何度も仮想マシンを作ってはコピーし、を繰り返すとあっという間にディスクを食い尽くします。
仮想マシンの保存先は、できるだけ高速な外付けディスや、内部ストレージのシステムとは別のパーティションに作ります。
より実用的に使いたいのであれば、NSA 上の iSCSI デバイスに構築すると、そのまま Server Hyper-V に移行(マイグレーション)できますからおすすめします。
HDD より SSD、SATA-HDD 単体より SAS-Raid を選ぶのが実践的ですが、テスト環境であれば、最近低価格化した 外付けSSD でとりあえず初めて見るのも良いでしょう。
無償で使える Oracle Virchual Box や VMware Player と違って、WIndows Hyper-V は OS 付属の機能です。Windows 11 Pro 版では誰でも制限なく使えます。不幸にも手元には HOME 版 Windows しかない、という場合は、Virtual Box を使うか、HOME 版 Windows を Pro版にアップデートして使う事になるでしょう。
まず、ハードウェア仮想化支援を有効にします。コンピュータの電源を投入したら、すぐに BIOS セットアップスクリーンに入るため、F2 キー、DEL キーなどを押します。古いマザーボードの場合は電源を投入すると、すぐに 「F2 キーを押せ」とか表示されましたが、最近の PC はこれらの表示もなく、ステルス状態で Windows が起動してしまうので、Bios に入る方法をマザーボードやPCメーカーのマニュアルで事前み確認しておくと良いでしょう。
コンシューマ向けに販売されているPC では OFF になっているケースが多いので、必ずチェックしてください。
Windows から BIOS セットアップに入るには、次の記事をご参考ください。
Windows 11 UEFI セットアップに入る方法
Hyper-V 機能を Windows11 Pro 上で有効化
コントロールパネル > プログラム > 「Windows の機能の有効化あるいは無効化」
チェックを居れて Hyper-V を有効化します。
再起動します
「田」 > 全てのアプリ > (W_) Windows ツール > Hyper-V マネージャー を起動します。
ここから Hyper-V で、仮想化マシンの作成、管理をします。
次回は、Hyper-V 上で Windows Server を動かすまでを説明します。
Windows 11 Pro : Hyper-V で Windows Server をインストールする