2024年 11月 16日
10万円以下、経費で買えるミニPC、2024年秋冬
副業やフリーランスをやっていると、今年は稼げたし、年末に余った経費を使ってしまいたい。今年は小金を稼ぐことができたので、PCを買い替えたい。といった方も 多いと思います。<−−− 羨ましいですね。
そう、たとえ少額でも収入があって、税金が払えるのは誇るべき事です。でもその前に、一般の勤め人だったら意識しなかったであろう事とし て、
「経費として一括処理できるのは10万円まで」
という事を知らない人って以外と多いのですね。もしここで30万円で、プリンタも付いたPCを一式で帳簿に記載するのはよくありません。来年の確定申告の時に30万のPC一式の会計処理を、4年で分割して、以降減価償却するまで計上する必要があります。このインフレの世の中10万円以上の備品は、消耗備品として処理できませ ん。遠き平成の時代の税制のバグです。早く税務担当の役場の職員の脳味噌の中身をAI化してあげたい。
だから、PCを購入するには10万円の壁があるのです。年収に103万円の壁、PC調達には10万円の壁。小金を稼いだので[
稟議書なしの課長決済で
「年末だから年内にPCを経費でアップグレードしたい!」
となると、年内に駆け込み需要で10万円で購入して、一括経費処理できるPCはどんなものがあるのか、というテーマで、今流行りのミニPCを何機種か選んでみま した。
趣味でPCを調達するヒトには関係ない話かも知れません。あるいは、年中 Apple 製品を購入している趣味のヒトを見て羨ましいと思う方に読んでいただけるとありがたいです。

この秋は、Intel 系の Core Ultra シリーズが出始めているが、全体的に高価格、AMD モデルの低価格、高性能さがブッチぎっている感じがします。Intel 製 CPU の最新モデルは Core Ultra シリーズになりますが、このCPUを搭載したモデルはminiPC と言っても高額で10万円を超えるモデルが主流です。AMD であれば Radieon モバイル用 GPU 内蔵ミニPCがあります。 Intel ARC より性能が高いので、動画編集や、軽いゲームをやるのであれば AMD Ryzen 搭載マシンが、10万円の壁に納まります。
Windows "Copilot+PC" がメーカー的にはお勧めなのですが、Intel 系 x86 CPU では Copilot+PC はまだ出ていません。今は ARM Snapdragon X モデルだけです。一般に高価格だし、Windows も HOME エディションです。つまりPCベンダーとしては企業向けに BtoB で大規模に売る予定はない。個人向けに「こんなモノ作ってみました」的なラインアップです。まだ、PCベンダーとしては x86_64 PCが主戦場だから、Intel 製 NPU 搭載の CoPilot+PC が出てくるのを待つしかない。と言っても、今のインテルの絶不調ぶりを見ていると、x86 版 NPU 内蔵 SoC って出てくるのでしょうか。
個人的には ARM 版 SoC 搭載のモバイルラップトップが欲しい所です。
エッジAIが話題になっていますが、エッジAIってまだ成長中でソフトウェアの評価が定まりません。二、三年後には評価も定まるだろうし、その頃 には、要求されるハードウェアも決まってくるでしょう。
「来年まで待て」
明らかにAIを使いこなせるなら AI 対応も検討しても良いでしょうが、そこまでは要らない、という場合は旧世代 G12,G13 の Core i シリーズなら、まだお買い得なものが残っています。
ラップトップ、ノートブックPCで、10万円の壁の手前で収める事はかなり困難です。でも実際の仕事の流れ野中で、どうしてもモバイルPCじゃなければならないというケースがどれくらいあるでしょうか。現実的には、手持ちのスマートフォンや安価なタブレットでも、外出先で完結できる仕事ってあるんじゃないか、という考えもあるわけです。意外と山手線の中でラップトップPCを開いているヒトって見ませんよね。もともと山手線で座れるヒトも稀有なんだけど。
新幹線でラップトップPCを開いているヒトだってそんなに多くない。
だったら、安いミニPCという選択肢だってあるわけですよ。
という事で、最近眼にするようになったミニPCの代表的な機種を幾つか上げてみました、
¥88,980 で 12世代 Core i9 H シリーズ、32Gb/1Tb SSD, Windows11 Pro
大ヒットした NAB シリーズがまだ在庫にあるなら、買い時です。 32Gb/1Tb SSD でシンプルでスタンダードな 12 世代 Core i9 でどこに不満があるでしょう。AI を強く望まないならこれで充分。RJ45 LAN ポートが2つあるのもミニPCらしい特徴です。ベーシックな仕様のわりに、メモリもSSDも盛られておりお買い得感は高い。
¥90,980 でRyzen8 H シリーズ 32Gb/1Tb SSD Windows11 Pro Radeon 780M グラフィックス
ほぼ似たスペックで AMD を望むならこちらがいいでしょう。NAB シリーズは「映ればいい」程度の Intel 内蔵グラフィックスですが、こちらは Radeon です。まだ Intel 制 Copilot +PC のPCが出てきていないので、GPU を AI エンジンで使うのならこちらの方が手軽なのかどうか。
何でもモリモリの AtomMan シリーズ。高くて手が出ない 182,980 Core Ultra 9 32Gb, 1Tb SSD Windows 11 Proモリモリの仕様ですね。Minisforum のこれ買っときゃ間違いない一品。価格以外に不満点なし。
最近よく見る GEEKOM https://www.geekom.co.jp/ 台湾で創業して深センに工場がある、ミニPCでは割と老舗。
¥93,900 で 13世代 Core i 7 H プロセサ 32Gb/1Tb SSD Windows11 Pro13世代 Core i 7 でプレーンな仕様。まずまず使えるスタンダードPC
95,000 で Ryzen 7 H プロセサ、32Gb メモリ 512Gb/SSD, Windows11 Pro大体 Ryzen 使うとこの仕様と性能で落ち着くのでしょう。
GMKtec
やはり台湾創業の中華メーカーです。比較的大人しいデザインで地味に「ミニPC」なモデルが多いですね。
82,580 Ryzen7 H プロセッサ、32Gb/1Tb SSD Windows 11 Pro 文句あるかの8万円台
¥135,800 Core Ultra 125H 32Gb/1Tb SSD だとこの値段、10万円の壁の向こう側
10万円以下.....意外な選択肢かも知れない....
¥94,800
10コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M4チップ 16GBユニファイドメモリ 256GB SSDストレージ
Apple 製品の場合、Apple Care は購入後30日以内に加入する必要があるようです。本体購入時に加入しないで、購入後、別の科目で30日以内に加入するといいのかな? これも税理士さんと相談ですね。
Windowsと Office はリセール版がお勧めです。Office のプリインストール版を購入すると、10万円の壁はあっさり飛び越えてしまいます。もし購入したPCが 残念なことに HOME 版だった場合は、PCS個体に紐づけられないリセール版の Pro 版にアップグレードするのが良いでしょう。PC を買い替えても使いまわしができます。また Office も複数のデバイスで使えるサブスクリプション版であれば、コンピュータに紐づけられないので、後々有利だし、PC に紐づかないので、完全に経費処理出るはずです。
今のうちにPCを調達して、年明けの確定申告に合わせて良い年始を迎えましょう。