2025年 09月 25日
ファイルサーバーへのログインには必ずパスワードを要求<-自動ログインさせたくない<-バッチファイルで解決

Samba/NAS などのファイルサーバーに自動でログインしないよう、ログイン情報を記憶させないようにグループポリシーで資格情報のキャッシュを禁止します。
C:\ > gpedit
コンピューターの構成 > Windows の設定 > セキュリティの設定 > ローカルポリシー > セキュリティオプション
「ネットワークアクセス:ネットワーク認証のためにパスワードおよび資格情報を保存することを許可しない」−−−>>> 有効にセット

資格情報の記憶禁止は、次のレジストリを変更することでも設定できます。
レジストリエディタ
C:¥ > regedit
1. キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa2. 名前: DisableDomainCreds3. データ: 1

-- DisableDomainCreds.reg --
"Windows Registry Editor Version 5.00[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa]"disabledomaincreds"=dword:00000001"
C: > regedit DisableDomainCreds.reg /s
これで、たとえエクスプローラから、ネットワーク共有をマウントしようとして、ログインダイアログからログインする際に「資格情報を記憶する」チェックボックスをオンにしても、次回はパスワードなしではログオンできなくなります。このダイアログのチェックボックスがグレーアウトしてくれると嬉しいのですが、残念ながらそうは動いてくれないようです。

資格情報を保持してある場合
コントロールパネルのユーザ > 資格情報マネージャーから、Windows の資格情報を削除しておきます。

Linux + Samba や UNIX 系 OS の NAS の場合、後に説明しているバッチファイルがかなり有効ですが、 Windows サーバーの場合、ユーザ名とパスワードが、クライアントとサーバーで同じモノをつかっているようだと、どうも上手く行かないようです。もっとも、そういう場合はドメインを使ってシングルサインオンをしているわけですから仕方がないのですけどね。
ユーザー名とパスワードは、Windows ログオンと、ファイルサーバーの ID パスワードと異なるものを使うと良いようです。Windows サーバーがドメインに所属していない場合は上手くいくかも知れません。シングルサインオンは時としてセキュリティ上のウィークポイントになりかねないので、大事なサーバーはドメインから切り離して運用した方がいい、と考えることもできます。
以下の事例は、NAS や samba へのログイン、ログアウトに使えるバッチファイルの一例です。
・¥¥server_name¥share に接続する場合、ドライブレター(Z:)を指定して、DNS 名で server_name に接続しています。・ログオフするときは Z: の接続を /Delete しています。・ cmdkey で server_name の Netbios 名、DNS名、IP アドレスに資格情報が残っている場合、削除しています。・ ログオフのプロセスを >> Text ファイルにリダイレクトします。
これらのバッチファイルをスタートボタンやタスクバーにショートカットを置いてユーザは必要な時に実行します。
-- Logon.bat
echo offclsnet use \\mynas.int.mylan.comecho Error code : %ERRORLEVEL%clsnet use z: \\mynas.int.mylan.com\sharenet usepauseexit---
#echo offECHO "ByeBye! World" > C:\logoff.txtDATE /T >>C:\logoff.txtTIME /T >>C:\logoff.txtclsnet use z: /delete /y >> C:\logoff.txtcmdkey /delete:mynas.int.mylan.com >> C:\logoff.txtcmdkey /delete:mynas >> C:\logoff.txtcmdkey /delete:192.168.1.240 >> C:\logoff.txtclsnet use * /delete /y >> C:\logoff.txtnet use >> C:\logoff.txtecho Logoff> >C:\logoff.txtexit
ログイン時に、ユーザにこのバッチファイルを使ってログインさせるには、スタートアップフォルダにこのバッチファイルへのリンクを作成する方法と、タスクスケジューラから、ユーザが Windows にログインするタイミングで強制実行させる方法の2つがあります。
スタートアップフォルダは次のフォルダです。
C:\Users\[USER_NAME]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
スタートアップフォルダを使う場合、タイミングによっては遅延する場合があるようです。本格的に強制させたい場合は、タスクスケジューラを使って「ユーザのログオン時」をトリガに強制実行させるのが良さそうです。タスクスケジューラを使うと、PIN でサインインするとすぐにドライブマップを実行してくれます。

ユーザがPCをログオフする際に、同時にファイルサーバーからログオフさせるには、グループポリシーの「ユーザの構成」 >「スクリプト」の中にある「ログオフ」にログオフのバッチファイルを記述しておきます。

ユーザが離席してアイドリング中になったら強制ログアウト
このロファイルサーバーからログアウトするバッチファイルを、タスクスケジューラーを使ってデスクトップがアイドリング状態となることをトリガーとして設定します。これによりユーザが長時間離席していたり、ログオグしてコンピューターの電源を切らずに外出するような状態で、強制的にサーバーからログアウトさせることができます。オペレータのシステムから、重要なシステムに接続しっぱなしでランサムウェアなどのパンデミックによる被害は怖いですよね。
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