<< openSUSE Leap16... Windows11: Caps... >>

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール

SUSE Linux Enterprise 16 のインストール概要

ここでは 2025/10 リリースされた、SUSE Luinux Enterprise 16 のインストール全体について説明します。

SUSE Enterprise Linux (SLE) は、もっぱらメインフレームやスーパーコンピュータから、大規模クラウドの稼働基盤として利用されることが多い Linux ディストリビューションです。裏を言えば、余りにも大企業的な事例が多く、個人ユーザにとっては「ふぅーん?」な感じがするディストリビューションですね。ほぼ SAP の動作基盤としては圧倒的なんですが、日本市場では SAP + Windows のケースがほとんどらしいですね。残念です。

もう SUSE 社をヨイショする理由もなくなってしまったので、冷たい言い方してもいいのかな、とは思いますが、やっぱり今更 Ubuntu かよ、という訳にも行かずやっぱり SUSE Linux 系はワタシの様な半端な Linux ユーザにとっては使いやすいンですね。なぜこれだけ SUSE Linux Enterprise が良かったの、と聞かれれば、やっぱり YaST にありました。

他、デスクトップ系のディストリビューションは、表面的なUIに特徴があったり、サーバー系では、「互換系」と呼ばれる、RH 系ディストリビューションは様々あります。でも RH にしろ Fedra にせよ、CentOS にせよ代り映えがしない中、Suse はやっぱり我が道を行くなんです。

久しぶりのメジャーアップデートで、従来の YaST インストーラから Agama へと変わってしまい、すっかり寝込んでしまうほど大幅な変更でした。

さらば YaST。


ダウンロード

ダウンロードするには無料のメールアドレスの登録が必要です。


メディアは幾つか種類がありますが、各種メディアの中で、"Full-arch-GM", ”Online-arch-GM” の二つががベア・ハードウェアにインストールするためのメディアとなります。他、ソースメディア、各種ハイパーバイザー向けのメディアです。x86 版の場合、次の二つのファイルのどちらかを使います。


SLES-16.0-Full-x86_64-GM.install.iso (10Gb程度)
SLES-16.0-Online-x86_64-GM.install.iso (600Mb程度)

オフラインでインストールするにはフルインストール版、ライセンスをお持ちで、オンラインインストールするにはオンライン版を使用します。



DVD フルイメージ ISO から起動

今回は、DVD フルメディアを使って KVM 仮想環境でインストール全体の流れをチェックしてみました。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_15520058.png

インストールオプションの選択

インストーラから、通常版を使うか SAP 専用にチューニングされたバージョンをインストールするかを選びます。SLE16 では選択肢がこれだけですが、将来、バージョンの枝番が上がるにしたがって、この選択肢は増える可能性がありそうです。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_15532920.png
言語とキーボードの設定

まずは右上の言語の設定から、キーボード、時間帯、表示言語を選びます。

ここでは、日本語 109 キーボードと、 Tokyo 時間を選び、表示言語は英語のままで進めてみます。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_15553286.png
概要(Overview)

インストール全体のサマリーです。この中の項目を埋め尽くして、インストールを開始しますが、Authentication 項目の、ユーザ名と root のパスワードだけを設定すれば、後は何も設定せずにデフォルトでインストールすることもできます。従来の様に、ウィザードで必要な項目をチェックしながらインストールする手順とは流れが全然異なります。

「root を設定して Install ボタンをポン!」

では、余りにもそっけないので、一つ一つの流れを見てみましょう。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_15565552.png
Hostname

デフォルトの Hostname は agama です。爬虫類を嫌いな方は別なホスト名を付けてください。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_15593638.png
Register

ユーザ登録です。オフラインフルメディアを使う場合はここは何も設定しません。オンラインメディアを使う場合、ここの購読したサブスクリプションを登録して、オンラインメディアからインストールすることになります。


SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16014518.png

Network

デフォルトで DHCP を使います。ここで、どの IP アドレスを DHCP サーバーからもらっているかを確認しておくと良いでしょう。もちろん、ここで固定 IP を設定しておくこともできます。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16040170.png

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16054047.png
Software

デフォルトでは SELinux だけチェックされています。後に Myrlyn パッケージマネージャーをインストールすることになるので、Myrlyn を使う場合は Gnome デスクトップをチェックします。また、KVM ハイパーバイザーを使う場合、virt-manager を使う事になるので、やっぱり Gnome は入れておくべきものかも知れません。

選択肢には XEN ハイパーバイザーはないですね。



SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16080174.png
ユーザと root のパスワード設定(Mandatry)

この項目は必須項目です。キーボードの設定が間違っていないか、特殊記号が正しく設定されているかどうか、虫眼鏡をチェックして、パスワードを確認してください。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16101033.png
Storage パーティションのセットアップ

ストレージ/パーティションは、インストールの後で変更が効かない設定なので、ここでしっかり設計して設定する項目です。


SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16125975.png
 デフォルトでは、最初のストレージデバイスを全て / (ルート) BTrfs に割り当てています。第一ストレージデバイスを root 以外に分割したり、セカンダリストレージに別パーティションを割り当てたり、iSCSI デバイスを割り当てたりします。

 ここでは、 More devices -> Select another disk to define partitions or to mount を選んで、セカンダリデバイスに /var , /home を別パーティションとしてみました。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16135758.png

プライマリストレージ以外のストレージ iSCSI ストレージなどがあれば

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16144496.png
追加デバイスへパーティションの設定を行います。

Not Cofigured yet -> Add or use partition
SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_11110587.png

Mount path -> "/var" とか、”/home" などのパス名
File System -> /XFS がデフォルトです。必要に応じて BTrfs や ext4 などに変更
サイズは Growing がデフォルトなので、固定したい場合、パーティションのサイズ以内に収まるサイズで ”n Gb” を設定

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16153776.png


パーティションの分割、構成をチェックします。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16162770.png
インストールの開始

 Overview 画面でインストールのサマリが決まったら、「!」マークがないことを確認して、インストールを開始します。確認ダイアログが Confirm(確認して実行)がデフォルトになっています。 SLE15 までは Cancel がデフォルトで、誤って Enter キーを押してしまってインストール、パーティション作成を行う事が避けられていましたが、SLE16 から、デフォルトで開始です。誤って Enter キーを二度叩かないように気を付けて。

SUSE Enterprise 16.0 (SLE16) インストール_a0056607_16172953.png

環境にも拠りますが、だいたい15分ほどで、パーティション構成から、ファイルコピー、イニシャルブートします。

この後でする事

この後、Cockpit Web Interface Service のセットアップ、Myrlun ソフトウェア管理パッケージを導入することになりますが、ここからは別記事にします。

ちなみに SLE16 ではまだ、Myryn ソフトウェア管理パッケージは動きませんでした。標準 DVD メディアには含まれていない様です。

by islandcenter | 2026-02-26 09:57 | SUSE | Comments(0)
<< openSUSE Leap16... Windows11: Caps... >>